サムスン電子は、厚さわずか5.8ミリの新型フラッグシップ「Galaxy S25 Edge」を正式発表し、Appleが後半に投入すると見られる「iPhone 17 Air」よりも一足早く“超薄型スマートフォン”市場に踏み出した。韓国では5月23日、米国では5月30日に発売予定で、30カ国以上に展開される見通しである。

本機は6.7インチの大型OLEDディスプレイを搭載しながらも薄型化を実現し、リアルタイムな視覚・音声操作を可能にするマルチモーダルAI機能を内蔵。価格は1,099ドルからで、薄型軽量ながら高性能を両立した仕様となっている。アナリストは「Appleの薄型iPhoneに先んじて注目を集めたい狙いがある」と分析する。

Galaxy S25 Edgeは厚さ5.8ミリで登場 多国展開とAI統合でプレミアム市場を狙う

サムスンが発表したGalaxy S25 Edgeは、わずか5.8ミリという厚さを実現した最新フラッグシップモデルである。6.7インチの大型ディスプレイを搭載しつつ、重量を抑え、5月23日に韓国、5月30日に米国で発売される予定だ。価格は1,099ドルからで、中国や欧州を含む30カ国以上への展開が予定されており、グローバルでの存在感を高めようとしている。特筆すべきは、視覚と音声によるリアルタイム対応を実現するマルチモーダルAIの統合であり、スマートフォン単体での直感的な操作性を飛躍的に高めている点である。

このモデルに搭載されたAI機能は、カメラを通じた質問操作にも対応しており、従来の音声アシスタントを超える実用性を目指していると考えられる。AIと薄型設計の両立は、物理スペースの制約を乗り越えた設計思想の現れでもある。全体として、Galaxy S25 Edgeはデザイン面と機能面の両立を図りつつ、消費者の関心を薄さだけでなく操作性や拡張性にも向けさせる提案型の端末となっている印象を受ける。

iPhone 17 Airに先んじる投入は“タイミングの勝負”か 分析者が語る戦略的意図

サムスンがGalaxy S25 Edgeをこの時期に発表した背景には、Appleが後半に予定しているiPhone 17 Airの登場に先手を打つ狙いがあるとされている。NH投資証券のアナリスト、リュ・ヨンホ氏は「より薄型のスマートフォンを求める層を取り込む計算されたタイミング」とコメントしており、数か月先行することで市場の需要を先に吸収しようとする意図が見える。Appleの新機種が注目を集める中で、同じ“薄さ”を武器にするスマートフォンとしてサムスンが先に具体的製品を提示した意義は小さくない。

AppleのiPhone 17 Airも約5.5〜6ミリの極薄筐体を採用するとの噂があり、両社はこれまで以上に外観上の差別化が難しくなっている。そのため、リリースタイミング自体が選ばれる理由のひとつとなりつつある。Galaxy S25 EdgeのようにAIとの融合や多国展開を強調するアプローチは、ただ薄いだけではない“使用体験の厚み”を印象づける要素として重要であり、単純なスペック比較では測れない領域での競争に突入していると捉えるべきだろう。

Source:MacDailyNews