Appleが今秋発表するとされるiPhone 17 Airは、厚さ5.5〜5.6mmの超薄型筐体に、TSMC製2nmプロセスのA19チップを搭載すると噂される。一方、SamsungはすでにGalaxy S25 Edgeを公開しており、5.8mmという驚異的な薄さとチタンフレームを採用し、対抗馬として強く意識される仕様となっている。
両機種は6.6〜6.7インチ級の大型ディスプレイを搭載しつつ、耐久性や放熱設計、カメラ配置、AI機能の実装にそれぞれ独自のアプローチを採用。Appleは仮想ズーム付きの単眼カメラとM14 OLEDパネルを採用予定で、Samsungは200MPカメラとQHD+ AMOLED 2Xを武器とする。
極薄筐体の実現がもたらす構造的課題と各社の対応策

iPhone 17 AirとGalaxy S25 Edgeは、それぞれ5.5〜5.6mmおよび5.8mmという極薄筐体を特徴とする。ここで注目すべきは、薄さを追求するあまり発生する構造的脆弱性への対処である。Galaxy S25 Edgeは、チタンフレームを中核に据え、前面にCorning Gorilla Glass Ceramic 2、背面にVictus 2を採用。これにより曲げや落下への耐性を強化している。一方、iPhone 17 Airも同様にチタン素材のフレームが用いられる可能性があるが、過去の「Bendgate」騒動を踏まえれば、Appleが耐久性強化に向けて追加の設計対策を施す可能性は高い。
このような筐体構造の選定は、単なる見た目や薄さのためではなく、日常使用における実用性をどう両立させるかに直結する。特に5ミリ台の厚さでは、基板配置や冷却機構、バッテリー設計に高度な最適化が求められる。その意味で、Galaxyがベイパーチャンバー冷却システムを搭載したことは、熱設計とパフォーマンスのバランスを取る上で一歩先んじた判断と言える。一方、AppleのA19チップは2nmプロセスで製造されるとされるが、熱密度の観点から見れば、放熱効率への工夫は必須であると考えられる。
ディスプレイ技術の進化と表示体験の質的違い
Galaxy S25 Edgeは、6.7インチのQHD+ AMOLED 2Xディスプレイを採用し、1〜120Hzの可変リフレッシュレートに対応する。これにより、省電力性と滑らかな描画の両立が可能となる。一方で、iPhone 17 Airも6.6インチのM14 OLEDパネルが搭載されると見込まれており、これは従来のM13に比べて最大30%の輝度向上と寿命の延長が図られる。AppleはさらにProMotion(最大120Hz)を搭載する可能性があり、Galaxyと同等の可変リフレッシュレートを実現する可能性がある。
両機種ともに、ディスプレイはエッジからエッジまで広がるフラットデザインを採用しており、視覚的な没入感に大きな影響を与える仕様となっている。ただし、Galaxyが既に正式発表されているのに対し、iPhone 17 Airはまだ詳細が未発表であり、表示解像度(予想値2,740×1,260)やパネル駆動の具体的性能は確定していない。
こうした状況下においては、単にスペックシートの数字を比較するだけでは不十分であり、パネルのチューニングやソフトウェア処理を含めた全体の表示体験が重要となる。特にM14 OLEDの導入による明るさと発色の向上は、屋外視認性やHDRコンテンツ体験において強みを発揮する可能性がある。
Source:AppleInsider