Appleが今秋にも投入するとされる超薄型モデル「iPhone 17 Air」は、厚さ6mm未満の軽量設計により注目を集めているが、同様の方向性を先行採用したSamsung Galaxy S25 Edgeには重大な欠点が指摘されている。5.8mm・163gの筐体は確かに驚異的な軽さを実現しているものの、その代償としてバッテリー容量が著しく小さく、カメラ性能も望遠非搭載、価格も割高と三重の妥協を強いられている。

特に、199gのiPhone 16 Plusで十分とする使用感との対比で、軽さが快適性や実用性を損なう懸念が拭えない。これに倣うかのようなiPhone 17 Airに同様の問題が再現されれば、「薄さ」だけを追求する設計思想に対する疑問が一気に噴き出す可能性もある。

S25 Edgeに見られた3つの大きな欠点とiPhone 17 Airへの影響

Samsungが発表したGalaxy S25 Edgeは、厚さ5.8mm・重量163gという極薄軽量設計により大きな注目を集めたが、その代償は無視できないものだった。まずバッテリー容量はS25+と比べて1000mAhも少なく、充電速度も大幅に低下している。さらに望遠カメラが非搭載で、ズーム性能にも制限があるため、カメラの実用性においても明確な後退が見られる。そして価格面では性能に見合わぬ高さが指摘されており、ユーザーにとって実利よりも見た目の軽量さが優先された結果となっている。

このような設計方針に対して、Appleが今秋に投入を見込まれているiPhone 17 Airにも同様の傾向が見られるとされる。カメラ数が制限される可能性や、価格がiPhone 16 Plusより高価になるという報道もあり、特にバッテリー持続時間の短さから周辺アクセサリーによる補完が必要になる可能性も取り沙汰されている。S25 Edgeの評価は、こうした薄型スマートフォンが実際の使用環境においてどれほどの実用性を持つのかを測る上で貴重な参考材料となる。

軽量化と快適性のトレードオフに潜む落とし穴

iPhone 16 Plusの重量は199gとされ、決して軽量ではないが、使用感においてバランスの取れた存在である。これに対しS25 Edgeは163gという軽さを実現しているが、それが必ずしも歓迎されるわけではない。軽量すぎる端末は手への沈み込みが弱く、持ちやすさや安定感に欠けるという評価がある。加えて、ケースを装着せずに使用することが前提となる超薄型デザインは、滑りやすさや落下リスクを高め、実用性よりも視覚的なアピールを優先した印象も否めない。

Appleが追随するかたちでiPhone 17 Airを市場投入した場合、端末としての取り回しや操作性にまで影響を及ぼす可能性は否定できない。試作機の段階では評価が分かれているが、これはあくまで動作しないモックアップであり、日常利用のなかでどのように評価されるかは未知数である。形状や重量はスペック上で語られがちだが、実際の利便性はそれとは異なる次元で測られるべきであり、単なる数字の美しさが必ずしも快適性に直結しないことをS25 Edgeの事例が示している。

Source:Macworld