Samsungの新型ミッドレンジモデル「Galaxy A26 5G」は、6.7インチの大画面ながら重量を200グラムに抑え、防水・防塵のIP67認証やGorilla Glass Victus+採用など、耐久性に優れた設計が特徴となっている。SoCには上位モデルにも搭載されたExynos 1380を採用し、120Hz表示と組み合わせることで日常使用や軽量なゲームにも快適に対応可能と評価されている。

さらに128GBまたは256GBのUFS 3.1ストレージと6GB RAMの構成に加え、Samsung Knox Vaultによるセキュリティ機能やOne UI 7のAI機能対応など、価格以上の性能と使いやすさを備える。ただし、ステレオスピーカーと3.5mmジャックの省略は音響環境を重視する層には注意点となる。

Exynos 1380と120Hzディスプレイの組み合わせがもたらす快適な操作性

Galaxy A26 5Gは、上位モデルのGalaxy A35 5Gと同じExynos 1380を搭載し、120Hz駆動のディスプレイと組み合わせることで、ミッドレンジ機としては非常に滑らかな操作性を実現している。このSoCは、日常的なアプリ操作からゲーム用途まで広く対応可能であり、ゲームプレイ中の画面遷移もスムーズで、視認性を損なうような描画遅延はほとんど報告されていない。ただし、大型アプリの起動やアップデート処理時には一時的にパフォーマンスが落ちる場面もあるとされ、これはSoCの限界として許容すべきポイントとなる。

120Hz表示が可能な6.7インチFHD+パネルは、視認性と応答性の両面で優れた体験を提供する設計となっている。特にSNSやウェブブラウジング、動画再生などの場面では、このリフレッシュレートの恩恵が顕著であり、Aシリーズの中でも操作感は上位に位置づけられる。一方、プロセッサーの安定性や発熱に関する評価は限定的で、今後のアップデートによって挙動が変化する可能性は否定できない。

ミッドレンジながらもIP67認証やKnox Vaultで堅牢性と安心感を両立

Galaxy A26 5Gは、200グラムという比較的軽量な筐体にIP67等級の防水・防塵性能とGorilla Glass Victus+を備え、堅牢性の面でも日常使用に安心感を与える設計となっている。加えて、Samsung独自のセキュリティ機能であるKnox Vaultが搭載されており、機密情報の暗号化保存が可能な点は、一般ユーザーにとっても実用性の高いポイントである。価格帯を考慮すれば、物理的な耐久性とソフトウェア面の保護機能の両方を備えた構成は、非常に希少と言える。

また、Widevine L1 DRMへの対応によって、動画配信サービスでの高画質再生にも対応しており、エンタメ用途でも十分な力を発揮する。Wi-Fi 5、Bluetooth 5.3、NFC、USB-C 2.0といった接続面の装備も充実しており、用途の幅広さは明らかである。ただし、3.5mmイヤホンジャックの廃止とステレオスピーカーの不採用は、音楽や動画視聴を重視する人にとってややマイナスと受け取られる可能性がある。

Galaxy A25 5Gとの違いは画面と装備の質的向上に集約

Galaxy A26 5Gは、前モデルのGalaxy A25 5Gに対してディスプレイサイズが6.5インチから6.7インチへと拡大されたことで、映像表示における臨場感が向上している。また、解像度は同じ2340×1080でありながらも、画素密度385ppiにより画像や文字の視認性が高まり、屋外での使用を想定した平均731 cd/m²の輝度とHDR最大1112 cd/m²の表示性能も保持されている。視認性や明るさの安定感は、実用重視の層にとって評価される要素といえる。

加えて、A26では6年間のアップデート保証が示されており、長期的な使用を視野に入れた選択肢としても魅力がある。一方、A25からのスペックダウンとしてステレオスピーカーと3.5mmジャックの削除があるが、これは筐体設計や防水性能とのトレードオフと考えられる。全体として、A26は従来のミッドレンジ機に対する「安心して長く使える」方向性の強化が明確であり、そのコンセプトに沿った進化を遂げたモデルである。

Source:NotebookCheck