Samsungの次期フォルダブル端末「Galaxy Z Fold 7」の実機とされる写真が中国SNS上に一時的に出現し、前モデルFold 6との外観上の差異が極めて少ないことが話題となっている。流出画像では新色「Icyblue」やフラッシュ位置の変更が確認できる一方で、デザイン全体は従来と酷似。

一方で、チタン素材のバックプレート採用や筐体の薄型化といった内部構造の進化が指摘されており、Snapdragon 8 Eliteチップ搭載や8.2インチの内側ディスプレイなどスペック面では確かなアップグレードが期待される。

外観の進化は停滞か Fold 6と酷似するデザインに落胆の声も

Galaxy Z Fold 7の実機写真が中国SNS「Weibo」に一時的に掲載され、その外観が前モデルのFold 6と著しく似ている点が注目を集めた。リーカーSetsuna Digitalによる投稿では、開いた状態の内部ディスプレイは映っておらず、背面からの外観しか確認できなかったが、カメラ配置や筐体のフォルムはほぼ変わらず、視覚的な変化が乏しい印象を与えている。

一部ユーザーは、2024年モデルのFold 6で採用されたカメラリングの刷新以降、新たなデザイン変革が期待されていたが、それが裏切られたと感じている。わずかな変更として、フラッシュユニットの配置が若干下方に移動した点が確認されているものの、劇的な刷新とは言い難い。

折りたたみスマートフォンが依然として高価格帯に位置する中で、毎年の進化に対する期待値も高まっている。こうした中、外観に大きな変化がないという情報は、初見のインパクトを重視する層にとっては魅力に欠ける印象を与える可能性がある。

チタン採用と新色で差別化 内部構造に潜む進化の兆し

今回の流出画像からは、Fold 7の外観こそFold 6に近いものの、フレームに金属素材が確認されず、チタン製バックプレート採用の噂を補強する材料となっている。Tom’s Guideでも指摘されている通り、これにより本体の軽量化や薄型化が進み、市場でも最もスリムなフォルダブル機の一つとなる可能性が高い。

また、カラーバリエーションとして登場が示唆されている「Icyblue」はFold 6には存在しなかった新色であり、視覚的に新鮮さを与える要素として一定の評価を得ると考えられる。デザインが保守的である一方、素材とカラーの更新で個性を打ち出す戦略は、シリーズを継続的に使っている層には一定の意味を持つ。

ただし、折りたたみ端末の「薄さ」は画像だけでは正確に把握しづらく、消費者が実機を手に取った際の印象次第では評価が分かれることも想定される。外観の地味さと内部の刷新というコントラストが、購買意欲にどのように影響するかが今後の焦点となる。

Source:PhoneArena