Google Pixelシリーズで、5月のセキュリティアップデート適用後にバッテリーの急速な消耗と端末の過熱が発生しているとの報告が相次いでいる。特にInstagramアプリが原因と見られるケースがReddit上で多数共有されており、バックグラウンド動作中でも著しい電力消費と発熱が確認されているという。
この問題はPixel 6から最新のPixel 9 Pro XLまでの広範なモデルで確認されており、昨年発売のPixel 9 Proでも同様の症状が見られている。アプリのアンインストールによって状況が改善したとの事例もあるが、アップデート自体との因果関係を断定するには慎重な検証が求められる。
Instagramアプリの動作が引き起こす異常発熱と電池消耗の実態

Redditに寄せられた多数の報告によれば、Pixel端末がInstagramアプリの最新版を使用中またはバックグラウンドで起動中に異常な発熱と電池消耗を示す現象が広がっている。特に、アプリをわずか数分使用しただけで端末が「触れないほど熱くなる」という具体的な訴えも複数見られた。対象となるモデルはPixel 6からPixel 9 Pro XLまでと幅広く、最新機種であるPixel 9 Proでも例外ではない。
こうした現象がセキュリティアップデートとアプリの組み合わせによって誘発されている可能性があるとの指摘が強まっており、Instagramがバッテリーリソースを過剰に消費し続ける仕組みや処理が裏にあると見られている。Google側からの公式な見解は出ていないが、Metaによるアプリ側の修正がなされるまでは、インストール済みのInstagramを削除することで一時的な安定が期待できるという声が出ている。
アプリ単体の問題に加え、Pixel端末固有の熱設計やバッテリーマネジメントの特性も無関係ではない可能性があり、今後のファームウェア更新による対処も注視する必要がある。
セキュリティパッチに対する警戒とPixelユーザーの自己防衛策
2025年5月初旬に配信されたPixel向けのセキュリティアップデートは、通常通りの不具合修正や脆弱性対応を目的としたものであったが、一部の端末ではこれ以降、急速な電池消耗と高温状態が続くようになったとの報告が浮上している。アップデートの内容自体に目立った新機能は含まれておらず、従来の更新と比較しても特段の負荷要因は見当たらないが、特定の条件下で副作用を誘発する可能性が示唆されている。
この不具合は、アプリやOSの内部処理がアップデート後に正常に機能しないことでリソース消費が高まり、結果的に発熱や電池消耗へとつながっている構図と考えられる。Reddit上のユーザーは、端末の挙動が不安定になった時点でInstagramアプリの削除を試み、その結果として温度の低下と消耗速度の緩和が見られたとしている。
アップデートが必ずしも全モデルに悪影響を及ぼしているわけではないが、特定の組み合わせにより顕著な問題が出ている点から、Pixel端末所有者にとってはアプリの使用状況とアップデートのタイミングを慎重に見極める姿勢が求められる。
Source:PhoneArena