Appleが将来的にiPhoneに200MPカメラを搭載する可能性があるという情報が、中国の著名リーカーDigital Chat Stationから伝えられた。iPhone 17の発表が近づく中、同社は既に48MPセンサーを3基備えたカメラ構成へと進化しており、昨年のiPhone 16 Proでは初の小型モデルへのペリスコープズーム採用も話題となった。
SamsungやXiaomi、Vivoがフラッグシップモデルで200MPセンサーを実用化していることを踏まえると、Appleが独自のアプローチでその領域に踏み込む可能性は否定できない。ただし、現時点でテスト中とされる新型センサーの詳細やサプライヤーの確定情報は出ておらず、導入は少なくとも1世代以上先になるとの見方もある。
iPhoneの撮影性能がAndroid勢とどう差別化されるのか、その進化の方向性に注目が集まる。
Appleが模索する次世代カメラの到達点とテスト状況

Digital Chat Stationが伝えたところによれば、Appleは将来的に200MPセンサーの搭載を視野に入れており、すでに一部で試験段階にあるとされる。現行のProシリーズでは、広角・超広角・望遠のすべてが48MP化されており、特にiPhone 16 Proでは小型モデルにも初のペリスコープズームレンズを導入した。この進化の流れに沿う形で、さらなる高解像度化への布石が打たれていると考えられる。
ただし、Digital Chat Stationは、Appleがテストしているセンサーの供給元や仕様詳細については言及しておらず、現段階ではSamsungやSonyのいずれかとの関係性も不明である。また、同氏はこの情報を「かなり先の話」としたうえで伝えており、200MPセンサーの本格投入は少なくとも数年先になる可能性が高い。
Android陣営ではすでにVivoやXiaomiがISOCELL HP9を望遠に、SamsungがISOCELL HP2をメインカメラに導入しているが、Appleはあくまで自社流のタイミングと最適化戦略に基づいて導入時期を判断しているようだ。
48MP三眼から200MPへ Apple独自路線が描く進化の方向性
iPhoneのカメラ構成はここ数年で大きく変化しており、ProおよびPro Maxモデルでは48MPセンサーを標準搭載する構成に進化している。とりわけ、従来12MPだった超広角センサーを刷新し、より解像度の高い撮影体験を可能としたことは、明確な進歩といえる。こうしたアップグレードの背景には、画素数だけでなく全体の撮影体験を最適化する意図がある。
Appleは過去にも、スペック競争には加わらず、ユーザー体験を重視した改善を重ねてきた。そのため、200MPという数字に飛びつくのではなく、ハードウェアとソフトウェアを精緻に統合した上での実装を見据えていると考えられる。加えて、単に画素数を増やすだけでは恩恵が限定的であることも、Appleが慎重にタイミングを選ぶ一因となっている可能性がある。
今後、撮影性能がさらに進化した場合でも、写真そのものの品質だけでなく、扱いやすさや処理速度の向上といった要素が並行して求められる点も見逃せない。
Source:NotebookCheck