Appleが2025年から2027年にかけて、3年連続でiPhoneのハードウェアデザインを段階的に刷新する計画があると、Weiboの著名リーカーDigital Chat Stationが伝えている。2025年にはiPhone 17で背面カメラが横型レイアウトに変更され、2019年のiPhone 11 Pro以来の大規模な外観変更となる見込みだ。2026年にはDynamic Islandが廃止され、フロントカメラはパンチホール式に、Face IDはディスプレイ下に移行するとされる。

そして2027年には、可視センサーやノッチが一切存在しない完全なフルスクリーン設計をAppleが目指しているという。これらの改良が全モデルに適用されるのかは現時点で不明だが、デザイン面での革新が今後の数年間にわたり継続的に進む可能性が高い。

iPhone 17は背面カメラを刷新 初の横配置レイアウト採用か

2025年に登場予定のiPhone 17では、背面カメラのレイアウトが大幅に見直され、従来の縦型から横型に移行する設計が計画されている。情報源であるDigital Chat Stationによれば、これは2019年のiPhone 11 Pro以来となる背面デザインの大規模な再構成であり、視覚的な印象も大きく変化することになるとみられている。複数のレンズとセンサーを横一列に並べることで、カメラモジュール全体が薄型化される可能性もある。

この変更は、端末の握りやすさや安定感といった使用感にどのような影響を与えるかも注目点である。また、横型レイアウトはApple Vision Proとの連携や横向き撮影の最適化といった側面からも合理性がある設計と捉えられる。仮にこれがProモデルに限定される変更であれば、今後の製品シリーズ間の差別化にも影響を及ぼす可能性がある。背面カメラという象徴的要素の再構築は、ハードウェア刷新の口火を切る重要な布石となりそうだ。

Dynamic Islandを廃止しフロント構造を再設計 2026年は表示領域の自由度が拡大へ

2026年には、現在のDynamic Islandに相当するピル型ノッチの廃止が計画されており、フロントカメラ用のパンチホールのみを残し、Face IDセンサーは画面下に埋め込まれる設計に変更される見通しである。これにより、画面の上部中央に存在していた占有スペースが解消され、映像視聴やアプリのインターフェース表示の自由度が高まると期待されている。

この変化は、Android陣営のパンチホール型スマートフォンに近い形状となるものの、Face IDという独自技術を保持したまま画面下への完全統合を目指す点で、Appleらしさを保った改良となっている。Face IDの精度や速度がディスプレイ下でも損なわれないことが前提であり、その技術的ハードルは決して低くない。表示面積の最大化とセキュリティ機能の共存という課題に対して、Appleがどのような妥協点を探るのかが注目される。

2027年はセンサー非可視の完全フルスクリーン化へ iPhoneの完成形に向けた最終段階か

Appleは2027年に、フロントカメラやFace IDコンポーネントを完全にディスプレイの下に内蔵し、穴やノッチが一切存在しないフルスクリーンの実現を目指すとされている。これは視覚的な没入感を高めるだけでなく、デザインとしての完成度を追求する動きともいえる。従来、カメラやセンサーの存在は物理的に必要不可欠とされてきたが、技術進化によってその前提が覆されつつある。

ただし、表示品質や透過率の問題、暗所での顔認証精度など、ディスプレイ下搭載技術の課題も依然として多い。完全な画面統合を実現するには、センサー透過用の特殊OLED素材や高度な画像処理が不可欠とみられる。Appleが掲げる「見えない技術」は、利便性の向上と引き換えにトラブルを招くリスクも孕んでおり、安定した実装には慎重な設計と長期的な検証が求められる。iPhoneが目指す「理想形」は、単なる進化ではなく大胆な再発明ともいえる構想である。

Source:MacTrast