「企業とビジネスパーソンの絶え間ない挑戦を支え、持続的成長と価値創出へ貢献する」をパーパスとし、フリーランス・副業・複業人材を支援するメディア「RECOFR(https://reinforz.co.jp/media-consultant/)」や、フリーランスコンサルタントの案件マッチングサービス「Strategy& Consultant Platform(https://reinforz.co.jp/consultant-platform/)」を運営するリインフォース株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:三品壽真)は、フリーランス・副業・複業人材を対象に、リスキリング(学び直し)に関するアンケートを実施しました。

アンケート結果では、1,053名の回答者のうち273名(27.2%)が「リスキリングを実施済み」であり、9割以上の方が「成果があった」と実感していることが分かりました。

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リスキリングに関するアンケートレポート
リスキリングに関するアンケートレポート ~vol.2 成功者の深掘り~

今回のレポートでは、リスキリング実施者を「エンジニア・技術開発系」「クリエイティブ・Web系」「コンサルティング系」など計10種類の職種に分け、さらなる深掘り分析を実施。どんな職種の方が何を学び、どのようにスキルを習得したのか、リスキリング実施に至った背景も踏まえて実態を調査しました。

<調査概要>

  • 調査名:リスキリングに関するアンケート
  • 調査期間:2022年12月8日~12月21日
  • 対象:20代から60代のフリーランス・副業・複業人材
  • 調査方法:インターネットを利用したアンケート調査
  • 調査主体:リインフォース株式会社
  • 有効回答数:1,053名

<調査サマリー>

  • リスキリング実施者の中で最も多い職種は「エンジニア・技術開発系(15.5%)」、次に「クリエイティブ・Web系(13.3%)」がつづく
  • リスキリングに取り組んだ理由は、全ての職種で「仕事の幅を広げるため」が最も多く5~7割を占める
  • 一番人気の分野は「プログラミング」で3割の方が実施。職種との親和性が高い分野を選ぶ傾向が強い
  • 分野選択の理由は、エンジニアなどの専門職では「業務スキルの深化」と「新規分野開拓」で二分され、人事・企画などの事務系職種では「新規分野開拓」の割合が高い
  • 学習方法は、全職種を通じて「eラーニング」と「オンラインセミナー」が人気で、6割以上の方が選択。職種やスキルの特性に合わせた最適なツール選びが重要
  • リスキリングに取り組む上で、9割の方が「学習分野および最適なツールの選択」と「自身のキャリアプランの明確化」が必要であると回答

<調査結果>

  • リスキリング実施者の中で最も多い職種は「エンジニア・技術開発系」、次に「クリエイティブ・Web系」がつづく

「リスキリングに取り組んだことがある」と回答したフリーランス・副業・複業人材のうち、最も多かった職種は「エンジニア・技術開発系(15.5%)」で、次に「クリエイティブ・Web系(13.3%)」が続きました。
リスキリングは一般的に、DX時代に求められるスキル習得というイメージが強く、実際のアンケート結果でも現職のIT人材の割合が高いことが分かります。
  
次に多かったのが「コンサルティング系(5.5%)」や「マーケティング系(5.3%)」、「教育系(4.9%)」で、いずれも5%前後でした。また「営業・販売系(4.1%)」「人事・人材系(3.9%)」「企画・事務系(3.5%)」「士業系(3.3%)」も一定数おり、多様な職種の方がリスキリングに取り組んでいることが分かります。

  • リスキリングに取り組んだ理由は、全ての職種で「仕事の幅を広げるため」が最も多く5~7割を占める

リスキリングに取り組んだ理由は、全ての職種において「仕事の幅を広げるため」と回答した方が最も多く、5~7割以上を占めています。

その他の特徴としては、「エンジニア・技術開発系」や「クリエイティブ・Web系」、
「教育系」など、専門性の高い職種では「専門知識を身に付けるため」という理由を挙げた方が4~5割と高い傾向にあります。

また、「副業(複業)」を理由にリスキリングを始めた方は「クリエイティブ・Web系」に多く、36.8%となっています。Web系の副業は初期投資が比較的少なく、会社員でも取り組みやすいことから近年注目を集めています。今後もWeb系の副業(複業)ワーカーはさらに増加することが予想されます。

「コンサルティング系」では、「案件の単価を上げるため(39.3%)」や「新規案件を獲得するため(39.3%)」の回答率が高く、収入に直結する成果を目指してリスキリングを実施している方が多いことが分かります。

「営業・販売系」の職種では、「仕事の幅を広げるため(57.1%)」の次に「キャリアアップのため(38.1%)」が続きました。一方で、「新規案件を獲得するため(23.8%)」 や「転職のため(14.3%)」の回答割合が全職種で最も低い結果となりました。

「人事・人材系」「企画・事務系」では、「転職のため」と答えた方が4~5割と多いのが特徴的。「専門知識を身に付けるため」や「資格を取得するため」の回答率も相対的に高いことから、転職を見据えて計画的にリスキリングに取り組んでいる方が多いことが示唆されています。

最後に「士業系」では、「資格を取得するため(52.9%)」を挙げた方が全職種で最多となっており、リスキリングによって資格を取得した結果、士業に就いた方が多いことが伺えます。

  • 一番人気の分野は「プログラミング」で3割の方が実施。職種との親和性が高い分野を選ぶ傾向が強い

リスキリング実施者に最も選ばれている分野は「プログラミング(30.0%)」で、ほぼ全ての職種で高い割合となっています。

さらに職種別に掘り下げると、「エンジニア・技術開発系」の方は「情報セキュリティ(44.3%)」「プログラミング(41.8%)」「データ分析・統計分析(39.2%)」の3つに取り組んでいる方が多く、「クリエイティブ・Web系」では「プログラミング(42.6%)」や「Web・動画制作(32.4%)」が人気でした。

また「コンサルティング系」は「コンサルティング(53.6%)」の実施率が最も高く、「マーケティング系」は「データ分析・統計分析(40.7%)」、そして「教育系」では「語学(50.0%)」を選択した方が最も多いという結果でした。

「営業・販売系」の職種では、「プログラミング(38.1%)」を選んだ方が最多でした。
次に「人事・人材系」と「企画・事務系」を見ると、どちらも「データ分析・統計分析」「情報セキュリティ」「プログラミング」に人気が集中しています。一方で「AI・機械学習」「仮想通貨・NFT」「Web3.0・メタバース」など新規領域の実施率も高く、多角的にリスキリングに取り組む方が多いことが見て取れます。

最後に「士業系」では、「データ分析・統計分析(41.2%)」が最多でした。公認会計士・税理士・社会保険労務士などの士業の方々は、業務上顧客の様々なデータを扱うことが多く、データ分析や統計分析のスキルが有用であることが示されています。

以上の結果より、いずれの職種においても、業務との親和性が高い分野を選んでいる傾向が強いことが分かります。

  • 分野選択の理由は、エンジニアなどの専門職では「業務スキルの深化」と「新規分野開拓」で二分され、人事・企画などの事務系職種では「新規分野開拓」の割合が高い

前述の学習分野を選んだ理由について、「エンジニア・技術開発系」「クリエイティブ・Web系」「マーケティング系」の3つの職種では、「現在の仕事で必要なスキルだから」と「現在の仕事に関連はないが、新しい分野のスキルを身に付けたいから」の2つを挙げた方が4割強と高い割合でした。
専門性が高い職種では、当然のことながら業務上必要なスキルは既に習得しており、必要に応じて同分野または新規分野でさらなるスキルアップを図る方が多いことが分かります。

その他、「コンサルティング系」では「現在の仕事に関連はないが、新しい分野のスキルを身に付けたいから(50.5%)」が最も多く、「教育系」では「現在の仕事で必要なスキルだから(62.5%)」と「純粋に興味があったから(50.0%)」がいずれも5割を上回る結果となりました。
全職種の中で「興味があったから」と回答した割合は「教育系」が最も高く、職種の特性がリスキリングへの取り組み方に表れていることが分かります。
  
次に「人事・人材系」「企画・事務系」の分野選択の理由としては、「現在の仕事に関係はないが、新しい分野のスキルを身に付けたいから」と「副業(複業)するために必要だから」の2つの回答が特に多く、5~6割を超えています。
事務系の職種は専門的なスキルが身に付きづらいこともあり、将来的なキャリア形成を見据え、リスキリングや副業(複業)を通じて新規分野にチャレンジするビジネスパーソンが多いことが読み取れます。

最後に「士業系」では、「現在の仕事に関連しているが、まだ持っていないスキルだから(58.8%)」という理由を挙げた方が全職種の中で最も高くなっています。ビジネスモデルが激しく変化するこの時代では、独占業務をもつ士業系職種においても、変化に適応するべく学び続ける方が多いことが示唆されています。

  • 学習方法は、全職種を通じて「eラーニング」と「オンラインセミナー」が人気で、6割以上の方が選択。職種やスキルの特性に合わせた最適なツール選びが重要

リスキリングに取り組んだ方法についての調査では、「エンジニア・技術開発系」「クリエイティブ・Web系」「コンサルティング系」には「eラーニング」が最も人気で、特にコンサルティング系では6割以上の方が選択していることが分かりました。

「マーケティング系」は、「オンラインセミナー」「eラーニング」と並び、「副業(複業)」と回答した方が4割以上いるのが特徴的です。
また「教育系」では他職種と異なる傾向が見られ、「読書(45.8%)」と「動画サイト(Youtube、Udemyなど)(45.8%)」が同列一位という結果でした。

次に「営業・販売系」では、「eラーニング」「動画サイト」「オンラインセミナー」「社会人大学」がいずれも3割程度となっており、様々なツールで学んでいる方が多いことが分かります。
そして「人事・人材系」「企画・事務系」の職種では、「eラーニング」と「オンラインセミナー」がどちらも5割強と人気があり、さらに「副業(複業)」を通じてリスキリングに取り組んでいる方も5割を超えている点が目立ちます。

「士業系」の方は、「読書(47.1%)」や「eラーニング(41.2%)」で学んでいる方が多く、他にも「オンラインセミナー」「メンター」「研修」で学んだ方が3割と、一定数いることが分かりました。

全体を通して「eラーニング」と「オンラインセミナー」が最も人気で6割の方が選んでいることから、オンラインツールを活用し、学習内容やステップがコミットされた教材に投資するビジネスパーソンが多いことが示されています。分野によって最適な学習方法は異なりますが、限られた時間内で学習効率を上げるための手段として望ましい形と言えるでしょう。

  • リスキリングに取り組む上で、9割の方が「学習分野および最適なツールの選択」と「自身のキャリアプランの明確化」が必要であると回答

「リスキリングに取り組む上で、必要だと思うことは何ですか?」という問いに対しては、「学習分野および最適なツールの選択(44.3%)」と「自身のキャリアプランの明確化(43.2%)」と回答した方が全体的に最も多く、両者を合わせると約9割を占めています。

職種別に見ると、「エンジニア・技術開発系」「クリエイティブ・Web系」「教育系」では似た傾向が見られ、4~5割以上の方が「キャリアプランの明確化」が最も重要であると回答。「学習分野および最適なツール」も同様に、3~4割と高い回答率となっています。また「費用対効果の見極め」を挙げた方は「エンジニア・技術開発系」に多く、40.5%でした。

「コンサルティング系」「マーケティング系」では、「学習分野および最適なツール」と並び、「継続するための仕組みづくり」が必要だと感じている方が4割以上と多いのが特徴。そして「教育系」では、「キャリアプランの明確化」と回答した方が特出して多く、6割を超える結果となりました。

次に「営業・販売系」職種では、全体の傾向と同じく「キャリアプランの明確化」と「学習分野・ツール選び」が4~5割で上位となっています。
「人事・人材系」「企画・事務系」も同様ですが、その他に「継続するための仕組みづくり」と「資金の準備」と回答した方が多く、5割を超えている点が目立ちます。

この結果から、どの職種においても、まずは自身のキャリアプランを明確にし、目標を定めた上でリスキリングに取り組むことが大切であると分かります。また当アンケートの対象者でもあるフリーランスや副業(複業)人材は、会社員のように組織的な研修やメンター制度が整備されていないため、自ら学ぶ環境を整え、継続するための仕組みを作ることが重要です。

今回はリスキリング実施者を職種別に深掘りし、それぞれの取り組み方について多角的に分析を行いました。自身の職種に合った学習分野および最適なツール選び、そしてマインドセットのための参考資料として、当レポートをご活用いただければ幸いです。

弊社では、フリーランス・副業・複業人材を支援するメディア「RECOFR」や、フリーランスコンサルタントの案件マッチングサービス「Strategy& Consultant Platform」を運営しています。
また「日本リスキリングコンソーシアム」へジョブマッチングパートナーとしても参画しており、リスキリングの啓蒙・取組促進を推進し、フリーランス・副業・複業人材の市場価値を高め「ビジネスを強くする」手助けをして参ります。

リインフォース株式会社は「企業とビジネスパーソンの絶え間ない挑戦を支え、持続的成長と価値創出に貢献する」ことを存在意義と考え、企業の成長を実現するコンサルティング・サービス、企業とフリーランスコンサルタントのマッチング・プラットフォーム「Strategy& Consultant Platform(https://reinforz.co.jp/consultant-platform/)」、フリーランス(副業・複業含む)やコンサルタントのビジネスを”強くする”ためのメディア「RECOFR(https://reinforz.co.jp/media-consultant/)」を運営しています。

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