Google Bardとは？リリースや日本語対応はいつ？機能・特徴・使い方・料金価格を徹底解説！※5月16日更新

最近、GoogleがChatGPTに対抗する位置付けで開発したAIチャットボット「Google Bard」が話題になっています。このチャットボットは、LaMDA/PaLMをベースにした言語モデルを利用し、ユーザーとの会話を通じてさまざまな情報を提供します。

しかし、Google Bardがどのような技術を使っているのか、そしてどのように利用できるのか、まだ理解していない方も多いでしょう。この記事では、Google Bardの機能や特徴、そして利用方法について詳しく解説します。

Google Bardとは？主要な機能

Google Bardは、AIチャットボットであり、ユーザーと会話するために言語モデルを使用しています。ChatGPTのGPTと同様に、Google BardはLaMDA（Language Model for Dialogue Applications）というモデルを使用しており、膨大なデータが学習されています。これにより、ユーザーの質問に適切に回答し、会話できます。

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Bardは、ユーザーがテキストボックスに質問やリクエストを入力し、AIが人間のトーンで回答を生成する仕組みです。しかし、Google Bardは現時点ではテキストベースであり、英語の入力と出力のみ対応しています。

Google Bardの機能として、テキストの生成、言語の翻訳、さまざまな種類のクリエイティブコンテンツの作成や質問への回答、また詩やコード、脚本、楽曲、メール、手紙などを生成することができるとされています。また、さらなる情報が必要な場合は、「Google it」をクリックしてGoogle検索にアクセスできます。

Google Bardの開発経緯

Google Bardは、OpenAIが2022年11月末にChatGPTを公表した後、ChatGPTへ対抗する位置付けとしてBardをリリースしています。記事執筆時点でまだ「Experiment（実験）」の段階であり、「Experiment Updates」というページを立ち上げて最新情報を公開しています。

【Experiment Updates】

Googleが開発したAIチャットボットであり、当初はLaMDAモデルを使用していましたが、現在ではPaLMモデルが統合されており、特に数学や論理スキルが向上しているとのことです。LaMDAは1370億の言語パラメーターを持っていますが、PaLMは5400億の言語パラメーターがあります。

Googleは、Bardの今後の開発について大きな展望を描いており、Pixelスマートフォンでテキストメッセージや着信を監視する機能が追加されることが示唆されています。また、GoogleはBardをいつかGoogle検索に統合することを明言しています。

一般公開されている英米のユーザーの声によれば、現在の機能は限定的でありOpenAIのChatGPTには回答能力や汎用性の点で敵わない印象ですが、将来的には大きなポテンシャルがあると言われています。

Google Bardのリリースは？【一般公開済】

Google Bardは、2023年3月21日に、Googleは米国と英国のユーザー向けにGoogle Bardへのアクセスを一般公開しておりその時点で日本では未公開であり、原則として利用はできませんでした。

しかし5月11日に日本語と韓国語に対応しています。また3月の発表時は招待制でしたが、現在は全員が利用可能で一般公開となっています。

Google Bardの使い方

Google Bardの使い方は簡単です。まずGoogleアカウントでhttps://bard.google.com/にアクセスし、「試す」をクリックして利用規約に同意します。その後、メッセージ入力画面が現れるので、質問を入力すると、回答を生成してくれます。

例えば、以下は「Bardの使い方を詳しく解説して下さい」とプロンプトを入力したときの回答です。

Bardは、Google AIの大規模言語モデル（LLM）です。テキストの生成、言語の翻訳、さまざまな種類のクリエイティブコンテンツの作成、質問への回答を有益な方法で行うことができます。私はまだ開発中ですが、次のような多くの種類のタスクを実行することを学びました。

あなたの指示に従い、あなたの要求を慎重に完了するために最善を尽くします。

あなたの質問がオープンエンド、やりがいのある、または奇妙なものであっても、私の知識を使用して包括的かつ有益な方法で回答します。

詩、コード、スクリプト、楽曲、メール、手紙など、さまざまなクリエイティブなテキスト形式のテキストコンテンツを生成します。私はあなたのすべての要件を満たすために最善を尽くします。

Bardを使用するには、ウェブサイトにアクセスして質問を入力するだけです。質問がオープンエンド、やりがいのある、または奇妙なものであっても、私の知識を使用して包括的かつ有益な方法で回答します。また、詩、コード、スクリプト、楽曲、メール、手紙など、さまざまなクリエイティブなテキスト形式のテキストコンテンツを生成することもできます。
Google Bard

Bardそのものに対する質問ということもあり、回答は自然でした。回答の下部には「Googleで検索」というボタンがあり、クリックすると検索へ移行できます。

Google Bardの使い勝手は？

海外ユーザーからは、「Bardを統括するGoogleのエグゼクティブは、わざと性能を低くしているのではないか」とのコメントがツイッターで見られるほど、性能は未だ高まっていないようです。

I’ll bet the Google Bard executives are just purposely doing a bad job so they don’t get called before the next Senate hearing committee where they have to explain how AI works to people in their 80s for 3 weeks.
— Chris Bakke (@ChrisJBakke) April 11, 2023

アップデート後に、数学の問題を解かせたものの、多くの点で間違いが生じていて、期待ほどではなかったというツイートもあります。

Google's Bard just got an update!

Capabilities in math and logic seem to have improved.

I had tested Bard on math problem-solving in the first version but it failed a lot on all kinds of math problems.

This updated Bard seems to do much better on math problem solving but it… pic.twitter.com/BPSt80uuwu
— elvis (@omarsar0) April 11, 2023

一方で、日本人ユーザーからは「Chat GPTよりも精度は低いが優秀であり、早く導入して欲しい」との声も上がっています。

日本で展開されていないGoogle Bardにアクセスすることに成功しました。

とりあえず,chat gptより精度は低いが,全然優秀です。早く日本への導入を期待したいです。

以下に例を挙げています。

動画は3秒ごとに次の画像へ切り替わりますので,再生を止めながらご覧下さい。#GoogleBard #ChatGPT pic.twitter.com/oyAPdxEi8k
— Lark(ラーク) (@Lark_5555) April 5, 2023

Google Bardは日本語対応

Google Bardは、AIチャットボットとしてさまざまな機能を提供していますが、5月11日より日本でも一般公開されており、日本語への対応が実現されました。

Google Bardの料金・価格体系

現時点では、Google Bardの利用は無料で、一般ユーザー向けのバージョンに対して料金が課金されることはありません。これは、Google検索などの無料サービスを提供していることと同様の方針です。

しかしながら、OpenAIが支援するMicrosoftのChatGPT Plusのようなサブスクリプションサービスが存在するため、将来的にGoogle Bardにも有料プランが導入される可能性があります。ただし、具体的な料金プランやサービスの詳細については、現時点では明らかにされていません。

Bardの公式アプリは？ダウンロードできる？

Bardの公式アプリやダウンロード版はありません。現在、ウェブサイトのみからアクセスできます。将来的には、Bardのアプリがリリースされる可能性がありますが、現時点では、ウェブサイトでのみアクセスできます。

GoogleはBardを始めとするジェネレーティブAI開発に注力

報道によれば、Googleは、AIチャットボットBardの開発チームにGoogle Assistantのベテランを配置換えすることを検討しています。

これにより、対話型AIのBardがGoogle Assistantに統合される可能性が高く、競合他社に対抗し、Bardの実用性を高める狙いがあると見られています。

Google Bardと他のGoogle AIプロジェクトの違い

Googleは、Microsoftが支援するOpenAIと競合関係にあるAIスタートアップであるAnthropicに投資をしています。

またAnthropicとBardの他にも、GoogleはAI戦略の中で他のプロジェクトが存在しています。Googleの現在のAIプロジェクトの関連性について「独自の製品を超えて、最高のモデルをベースに開発者やクリエイター、企業が利益を得ることが容易で安全かつスケーラブルになるようにすることが重要だ」とコメントしています。

また「今後、個人開発者、クリエイター、企業向けにGenerative Language APIを試すためのオンボーディングを開始し、LaMDAをはじめとする一連のモデルを提供します。長期的には、AIを使ってより革新的なアプリケーションを構築するのに役立つ一連のツールとAPIを作成する予定です。」とも発信しています。

「今後、信頼性と信頼性のあるAIシステムを構築するために必要なコンピューティング能力も、スタートアップにとって重要であり、Cohere、C3.ai、AnthropicとのGoogle Cloudパートナーシップを通じてこれらの取り組みを支援しています。開発者向けの詳細情報は近日公開予定です。」

Bardが発表された2月8日のAIイベントでは、Google Mapsに統合されるAIツールも発表されました。5月10日の「Google I/O 2023」では生成AIのGoogle製品への組み込みについても発表され、DocsとGmailの大幅なAIアップグレードや、既存の音楽作成AIもアップデートが期待されています。

I/Oでは、大規模言語モデル「PaLM2」やその先を行くAIモデルの発表もあり、今後もGoogleの動向から目が離せません。

まとめ

今回の記事では、Google BardというAIチャットボットについて、その機能や特徴を紹介しました。Google Bardは、LaMDA/PaLMベースの言語モデルを使ってユーザーと会話し、多様な情報提供が可能です。ただし、現時点では英語のみの対応であり、日本語には対応していません。今後の展開に期待したいところです。

利用料金については、現在海外では無料で提供されていますが、将来的に有料プランが導入される可能性もあります。Google Bardでは、快適に悩みを解決したり、知識を増やしたりクリエイティブなコンテンツを作成することができるようになるはずですので、日本でも一般公開されたらぜひ試してみたいですね。