Microsoft Teams、中小企業が予約、ウェビナーなどに対して料金を請求できるように

Microsoftは、アメリカとカナダにおいてMicrosoft Teams内に決済システムを導入し、中小企業や個人事業主が予約、クラス、個別セッション、ウェビナー利用により収益を上げることができるようになる。今後、日本でも同様の機能が展開される可能性がある。

参考：Grow your small business with Microsoft 365

中小規模のビジネスユーザーの利便性が向上

アメリカとカナダのTeamsビジネスユーザーは、ミーティング中に支払いを受け取ることができるようになる。金融アドバイザーや弁護士、インストラクター、家庭教師などの中小企業（SMB）が仮想会議の支払いを受け取ることができるようになる。

ここ数年間で、サービスの提供方法はオンライン化しており、これはコロナ・パンデミックや仮想ミーティングの普及と利便性向上によるところが大きい。

Microsoftは、技術開発の進展と小規模ビジネスからの需要に応えるかたちで、Teams内に新しい決済アプリを提供する。このアプリは、中小企業や個人事業主が、ウェビナーや個別セッションを開催し、それらに対して支払いを受け取ることができるように設計されている。Microsoftは、GoDaddy、PayPal、Stripeと提携してこれを実現し、Teamsビジネスユーザーには無料で提供される。

以前は対面で顔を合わせて会計士と会ったり、対面で講座を受けたりしていたが、Teamsはこれらをバーチャルで行うことができるようになる。

Microsoft Teams決済アプリの機能

Microsoft Teamsの決済アプリは、ミーティング中に受け取ったお金や未決済のものを追跡することができ、顧客がミーティング中にいつでも支払いを行うオプションがある。StripeとPayPalの統合は、公開プレビューの一部としてすでに利用可能であり、GoDaddyの支払いは近日中に提供される予定である。

ウェビナーや多数の参加者への対応が可能であるため、このシステムをオンラインクラス、プライベートネットワーキングイベントなどに利用する中小企業や個人事業主が利用する可能性がある。また、より小規模な個別セッションについては、将来的に定期購読オプションが実現されることが想像される。

これにより、Teamsを通じて簡単にクラスに申し込んで支払いができるようになるだろう。Microsoft Teams用の決済アプリは、現在公開プレビューで利用可能であり、MicrosoftのビジネスAppSourceストアからインストールおよび設定することができる。

国内では未だ利用できないが、サービスが順調に拡大すれば、日本に上陸する可能性がある。

MicrosoftのTeams内決済機能に対する展望

Microsoftのこの取り組みは、中小企業や個人事業主にとって非常に有益であると考えられる。パンデミックの影響で、オンライン上でのサービス提供が急速に増加し、オンライン会議が一般的になっている。この状況を受けて、MicrosoftがTeams内に決済システムを導入することで、多くのビジネスが新たな収益機会を見いだすことができるだろう。

この決済アプリは、顧客とのやりとりをより簡単にし、オンラインでのサービス提供が容易になる。顧客はミーティング中にいつでも支払いを行うことができ、ビジネスは受け取ったお金や未決済のものをリアルタイムで追跡できる。また、MicrosoftがGoDaddy、PayPal、Stripeと提携しているため、安全性や利便性の面でも利点がある。

ただし、Microsoftは独自の価値をどのようにアピールし、市場での優位性を維持・拡大していくかが重要である。将来的には定期購読オプションの導入や、より多くのサードパーティとの連携を通じて、機能の拡充や使い勝手の向上が求められるだろう。

総じて、MicrosoftのTeams決済アプリは、オンラインビジネスが拡大する中で、中小企業や個人事業主に新たな収益機会を提供する有望な取り組みであると言える。これにより、より多くのビジネスがテクノロジーを活用して、効率的かつ利益性の高い方法で顧客との関わりを築くことができるだろう。