2025年前半に登場が見込まれるOnePlus Pad 2 Proが、最新のSnapdragon 8 Eliteを搭載する数少ないAndroidタブレットの一つとなる可能性があることが報じられた。型番は「OPD2413」とされ、中国の安全認証機関「3C」では最大80WのSuperVOOC急速充電への対応も確認されたという。
このモデルは、約10,000mAhの大容量バッテリーと最大16GBのRAMを備えるハイエンド仕様で、RedMagic Novaに対抗する製品として位置づけられている。現行のPad 2に搭載されていた67W充電を上回る高速充電の実現が期待されている。
Snapdragon 8 Elite搭載で実現する圧倒的な処理性能と高負荷環境への適応

OnePlus Pad 2 Proは、Qualcommの最新SoC「Snapdragon 8 Elite」を搭載するAndroidタブレットの1つとして注目を集めている。Geekbenchで登場したOPD2409の事例からも明らかなように、このプロセッサは最大4.32GHzで動作する仕様を備え、同じく8 Eliteを採用するOPD2413も同水準の性能を持つ可能性がある。現行のタブレットでは珍しいこの高クロックは、ゲームや動画編集といった高負荷な用途においても遅延を抑えた滑らかな動作が期待できる。
Snapdragon 8 Eliteは、AI処理やグラフィック性能の向上だけでなく、バッテリー効率の最適化も想定されている。約10,000mAhという大容量バッテリーとの組み合わせにより、消費電力の激しいアプリを使っても長時間の駆動が可能となる設計が想像される。これまでスマートフォンでのみ恩恵を受けていた最新のパフォーマンスが、タブレットという大画面で活かされる点に期待がかかる。
ただし、Snapdragon 8 Eliteを搭載するタブレットは、今回のOnePlus Pad 2 Proともう1モデルに限られているとされており、供給面や発熱対策など、製品化のハードルが高いことも考えられる。限られた製品だからこそ、完成度や冷却構造へのこだわりも注目したい要素だ。
80W急速充電の採用が示す日常使用への強い意識
OnePlus Pad 2 Proには、Oppoが展開する「VCB80ACH」アダプターの使用許可が報じられており、これにより最大80WのSuperVOOC急速充電が実現する可能性がある。前モデル「Pad 2」が対応していた67W充電と比較しても、明確に高速化されており、大容量バッテリーとの相性を考慮した設計であると読み取れる。大画面タブレットは外出時の再充電に時間がかかるという不満がつきまといやすく、充電時間の短縮は非常に実用的な改良といえる。
この80W充電の特徴は、単なる速度向上に留まらず、時間帯や用途に応じて柔軟にバッテリー残量を確保できる点にある。例えば朝の短時間で一気にチャージし、日中はケーブルレスで作業や娯楽に集中するという使い方が可能になる。特にリモートワークや動画鑑賞、タブレットゲームを日常に取り入れているユーザーにとって、バッテリー周りの安心感は大きな価値となる。
一方で、80Wという高出力に対する発熱やバッテリー劣化の懸念も無視できない。熱対策や安全制御がどのように施されているかは実機の登場を待たねば判断できないが、過去のOppo製品で培われた充電技術がこのモデルにも応用されると考えられる。信頼性と速度の両立が成されていれば、タブレット使用の体験は確実に変わる。
Oppo Pad 4 Proとの差異と販売戦略の分岐点
OnePlus Pad 2 Proと同じSnapdragon 8 Eliteを搭載するとされる「Oppo Pad 4 Pro」も2025年6月までの登場が予想されているが、現時点で両者の違いは明らかにされていない。型番や販売時期が近いことから、基本スペックや性能には共通点が多いと見られる。ただし、それぞれのブランドが持つ立ち位置や販売方針により、投入される市場が分かれる可能性があるとされている。
Oppoはこれまで中国を中心に展開してきた製品群が多く、逆にOnePlusはグローバル展開を積極的に行ってきた実績がある。そのため、Pad 4 Proが中国国内向けに、Pad 2 Proが国際市場向けに位置づけられる構図は十分に考えられる。これは製品自体の差異というよりも、ユーザー層の使い方やニーズに応じた調整ともいえる。
一方で、地域限定の仕様変更や機能制限がある可能性も否定はできず、グローバルモデルとローカルモデルのどちらがより高い完成度を持つかは判断が分かれる部分でもある。最終的なスペック差は、ディスプレイやストレージ構成、OSカスタマイズの違いなどに現れることも多いため、今後の続報に注目する必要がある。選択肢が広がること自体は歓迎だが、購入前の比較検討は欠かせない。
Source:NotebookCheck