Motorolaの次期折りたたみスマートフォン「Razr Plus(2025年モデル)」の公式マーケティング画像とされるリークが新たに公開された。米国外では「Moto Razr 60 Ultra」として登場予定の本機は、Samsung Galaxy Z Flipを強く意識した設計が特徴とされる。Snapdragon 8 Elite SoCや最大128GBのRAM、4,275mAhバッテリーなどのハイエンド仕様が見込まれており、カラーは黒・赤・銀・バーントオレンジの4色。
デザインは前モデルと大差ないが、フェイクレザー仕上げやステッチパターンなどに細かな変更が加わっている。特に注目されているのは、フリップ構造を活用した“スーパ―自撮り”風の使い方で、テニスのプレイ中に自分の姿を確認できる演出が印象的だ。
画面の折り目や内部ディスプレイの完成度については不明な点も多く、正式発表が待たれる。発売時期は昨年と同様に6月となる可能性が高いとみられる。
カラバリと素材に見る進化の方向性

新たにリークされたMotorola Razr Plus(2025年モデル)は、黒、赤、銀、バーントオレンジの4色展開となる見通しで、従来のグリーンに代わり深みのあるトーンが採用されている点が特徴である。また、背面の下半分にはフェイクレザー素材が引き続き使われているが、縁を越えてステッチパターンが追加されるなど、細部の意匠に工夫が施されている。これにより、従来よりも高級感と握りやすさが強調されたデザインに仕上がっている印象を受ける。
一方で、外観全体は前モデルから大きく変化しておらず、折りたたみ構造に慣れたユーザーにとっては操作性の継承が期待される。一新されたのではなく“洗練された”という印象が強く、買い替えを検討している層にとっては、実用性と安心感の両立を意識したアプローチと言える。派手な刷新ではなく、使い勝手とデザイン性を両立させた小幅な改良にこそ、このモデルの狙いが表れているのではないか。
“スーパ―自撮り”がもたらす新しい撮影体験
リーク画像の中でも注目すべきは、中央に表示されたテニス中の録画シーンである。撮影中の本人が、フリップ構造を活かして自らの映像をその場で確認している様子が映し出されており、これは従来のスマートフォンでは実現しづらい視覚的フィードバックを可能にしている。まるで家庭用ビデオカメラのように、スクリーンを相手側に回転表示することで、撮影される側が即座に画角や表情を調整できるメリットがある。
これにより、SNSやVlog用の動画を自ら撮影する際の自由度が一気に広がる可能性がある。ただし、実際の使い勝手や撮影時の画面遅延、精度、UI設計などは不明であり、完成品でどれだけ快適に操作できるかは慎重に見極める必要がある。単なる“映えるギミック”に終わるのか、それとも日常の撮影スタイルに革新をもたらす機能となるかは、今後の発表や実機レビューによって明らかになるだろう。
スペックに見る実力と旧モデルとの違い
Motorola Razr Plus(2025年モデル)は、Snapdragon 8 Elite SoCを搭載し、最大128GBのRAMおよび4,275mAhのバッテリーを備えるとされている。これらのスペックは、パフォーマンス面での飛躍を意識した構成となっており、前モデルからの性能向上が期待される。ただし、内部ディスプレイは昨年と同じ6.9インチになる可能性があり、表示領域や画面比率については大きな変化がないと見られている。
また、外部ディスプレイやヒンジ構造も昨年の設計を踏襲している可能性が高く、設計上の安定性を優先した形でのアップデートとなっている印象である。これは、前モデルでの完成度が一定の評価を得ていたことの裏返しとも取れるが、新モデルにおける“買い替えの動機”としてはややインパクトに欠けるかもしれない。単にスペックが上がっただけでなく、どのように使い勝手が向上しているかが鍵となるだろう。
Source:Digital Trends