現代のビジネスの舞台裏では、業務支援ソフトウェアが絶えず進化し、企業の効率性や生産性を大幅に向上させています。技術の進化、市場のニーズの変化、そして経済の動向など、多様な要因がランキングの変動に影響を与えています。2023年、この動きの中でどの企業がトップに立っているのか、そしてその背景にある要因は何なのかを深堀りします。本記事では、時価総額に基づく世界の業務支援ソフトウェア会社TOP100をご紹介します。

世界のソフトウェア(業務支援)会社ランキング:時価総額TOP100

下記の世界のソフトウェア(業務支援)会社ランキング一覧は、本メディアReinforz Insightが各社の公表情報を元に集計している時価総額ランキングです。時価総額は、各企業の株式時価に基づいて算定されており、企業の実質的な価値を示す指標となります。

このランキングを元に分析すると、以下が特徴として見えてきます。

  • 国別企業数:
    • アメリカが非常に多くの企業をリストに持つことが分かります。これは、アメリカがテクノロジーとIT分野でのリーダーであることを示しています。
    • 中国もリストに数多くの企業を持っており、アジアにおけるテクノロジー分野でのリーダーとなっています。
    • 日本の企業も多くランキングに名を連ねています。

  • 時価総額のばらつき:
    • ランキングの上位に位置する企業(特に1位のMicrosoftや2位のAlphabet)の時価総額は、他の企業と比較して非常に大きいことがわかります。
    • リストの下の方に行くにつれて、時価総額の違いは少なくなります。

  • 国別の特徴:
    • アメリカの企業はランキング全体にわたって散らばっていますが、特に上位に多くの企業を持っています。
    • 中国の企業は主に中位から下位にかけてのランキングに集中しています。
    • ドイツや日本、カナダなどの国からの企業もランキングに名を連ねていますが、アメリカや中国ほどの数ではありません。

  • 業界の特徴:
    • リストを見る限り、多くの企業がソフトウェアやIT関連の業界に属していることが推測されます。これは、テクノロジー分野が現代経済において非常に重要な役割を果たしていることを示しています。

このデータから、テクノロジーとIT業界が世界中で急成長していること、特にアメリカや中国がこの分野のリーダーであること、そして多くの企業が12月を決算期としていることなどが読み取れます。

以下は、ランキングトップ5にランクインしている企業です。

1位:Microsoft Corp (アメリカ)

Microsoftは、オペレーティングシステム(Windows)、オフィスソフトウェア(Microsoft Office)、クラウドサービス(Azure)、ハードウェア製品(Surface, Xbox)など、多岐にわたる製品とサービスを提供する世界的な技術企業です。

その幅広い製品ポートフォリオ、高いブランド認知度、持続的な技術革新、およびエコシステム内の相互作用により、Microsoftは業界をリードしています。

2位:Alphabet Inc (アメリカ)

AlphabetはGoogleの親会社として知られ、検索エンジン、広告サービス(AdWords、AdSense)、YouTube、Android OS、クラウドサービス、ハードウェア製品、自動運転車など多岐にわたる事業を手がけています。

インターネット検索のリーダーとしての地位、強固な広告ビジネス、およびその他の成長しているビジネスセグメントにより、高い市場価値を持っています。

3位:Oracle Corp (アメリカ)

Oracleは、データベース管理システム、クラウドサービス、企業用アプリケーションソフトウェアの大手提供者です。

そのデータベース技術のリーダーシップ、エンタープライズリソースプランニング(ERP)ソフトウェアの強力なポートフォリオ、およびクラウドビジネスの成長により、高い市場評価を維持しています。

4位:Adobe Inc (アメリカ)

Adobeは、クリエイティブソフトウェア(Photoshop、Illustrator、Premiere Proなど)、デジタルマーケティング、クラウドサービスを提供しています。

クリエイティブ業界での圧倒的なリーダーシップ、定期的なサブスクリプションベースの収益モデル、デジタルマーケティング領域での強さが高評価されています。

5位:SAP SE (ドイツ)

SAPは、エンタープライズリソースプランニング、データベース、クラウドサービス、およびその他のビジネスアプリケーションを提供するドイツのソフトウェア会社です。

世界中の大企業の多くがSAPのソフトウェアを使用しており、その総合的なソフトウェアソリューションとクラウドベースのサービスが広く認知されているためです。

これらの企業は、それぞれの分野での技術革新、製品の多様性、強固な顧客基盤、および持続的な成長の実績により、市場価値のランキングで上位に位置しています。

【世界のソフトウェア(業務支援)会社ランキング:時価総額TOP100リスト】

※対象となるソフトウェア(業務支援)会社として「上場企業」かつ「ソフトウェア(業務支援)業を展開している企業」
※対象決算期はデータ入手が可能な直近決算期を採用
※時価総額は記事執筆時点(2023年8月10日)の株価および為替レートで算出

ランキング企業名所在国決算期 (決算期)時価総額(億円)
1Microsoft Corpアメリカ2023/063,645,062
2Alphabet Incアメリカ2022/122,221,350
3Oracle Corpアメリカ2023/05440,034
4Adobe Incアメリカ2022/11334,759
5SAP SEドイツ2022/12204,497
6ServiceNow Incアメリカ2022/12154,179
7RELX PLCイギリス2022/1279,297
8Constellation Software Incカナダ2022/1259,201
9Open Text Corpカナダ2022/0615,657
10Manhattan Associates Incアメリカ2022/1215,256
11DocuSign Incアメリカ2023/0113,957
12UiPath Incアメリカ2023/0112,761
13Nemetschek SEドイツ2022/1210,699
14The Descartes Systems Group Incカナダ2023/018,564
15SPS Commerce Incアメリカ2022/128,488
16MicroStrategy Incアメリカ2022/128,096
17Altair Engineering Inc.アメリカ2022/127,932
18Beijing Shiji Information Technology Co Ltd中国2022/126,900
19Persistent Systems Ltdインド2023/035,925
20Pegasystems Incアメリカ2022/125,615
21Totvs SAブラジル2022/124,426
22ラクス日本2023/034,371
23Talkweb Information System Co Ltd中国2022/124,054
24Beijing E-hualu Information Technology Co Ltd中国2022/123,845
25Jiangsu Hoperun Software Co Ltd中国2022/123,499
26TRS Information Technology Co Ltd中国2022/123,336
27Perficient Incアメリカ2022/122,933
28ジャストシステム日本2023/032,597
29Wondershare Technology Group Co Ltd中国2022/122,486
30Ygsoft Inc中国2022/122,450
31Sonata Software Ltdインド2023/032,442
32Agilysys Incアメリカ2023/032,435
33Pros Holdings Incアメリカ2022/122,259
34Samsara Inc.アメリカ2023/012,243
35Beijing eGova Co Ltd中国2022/122,213
36E2open Parent Holdings Incアメリカ2023/022,071
37ePlus Incアメリカ2023/032,022
38Zuora Incアメリカ2023/011,954
39Sansan日本2023/051,887
40Enghouse Systems Ltdカナダ2022/101,821
41Equasensフランス2022/121,754
42MY E.G.Services Bhdマレーシア2022/121,665
43Everbridge Incアメリカ2022/121,612
44Hilan Ltdイスラエル2022/121,546
45Intellect Design Arena Ltdインド2023/031,543
46Beijing Thunisoft Corp Ltd中国2022/121,511
47Societe Pour L’Informatique Industrielleフランス2022/031,485
48Shenzhen Das Intellitech Co Ltd中国2022/121,402
49Beijing VRV Software Corp Ltd中国2022/121,348
50PAR Technology Corpアメリカ2022/121,215
51Henan Thinker Automatic Equipment Co Ltd中国2022/121,215
52プラスアルファ・コンサルティング日本2022/091,159
53Beijing Join-Cheer Software Co Ltd中国2022/121,039
54GFT Technologies SEドイツ2022/12988
55Adesso SEドイツ2022/12975
56Trust Alliance Information Development Inc Ltd Shanghai中国2022/12947
57ウイングアーク1st日本2023/02946
58R Systems International Ltdインド2022/12879
59Sunyard Technology Co Ltd中国2022/12843
60Hangzhou Zhongheng Electric Co Ltd中国2022/12824
61Integrated Electronics Systems Lab Co Ltd中国2022/12733
62PSI Software AGドイツ2022/12628
63Axway Softwareアメリカ2022/12624
64Wisesoft Co Ltd中国2022/12592
65Lanner Electronics Inc台湾2022/12587
66Winner Information Technology Inc中国2022/12572
67Sword Groupルクセンブルク2022/12559
68Infotel SAフランス2022/12536
69Saksoft Ltdインド2023/03528
70ABEJA日本2022/08512
71American Software Incアメリカ2023/04508
72ブロードリーフ日本2022/12471
73init innovation in traffic systems SEドイツ2022/12444
74Trade-Van Information Services Co.台湾2022/12427
75Cegedim SAフランス2022/12395
76Linedata Services SAフランス2022/12372
77Brogent Technologies Inc台湾2022/12347
78eBASE日本2023/03341
79Cyberlink Corp.台湾2022/12337
80アドバンスト・メディア日本2023/03326
81Aptitude Software Group PLCイギリス2022/12321
82Hancom Inc大韓民国2022/12311
83Climb Global Solutions Incアメリカ2022/12299
84ソースネクスト日本2023/03295
85CSE Global Ltdシンガポール2022/12288
86But’one Information Corp xi’an中国2022/12277
87手間いらず日本2022/06256
88モンスターラボホールディングス日本2022/12252
89ULSグループ日本2023/03236
90ヴィンクス日本2022/12229
91Polaris Office Corp大韓民国2022/12223
92Yulho Co Ltd大韓民国2022/12219
93GalaxiaMoneytree Co Ltd大韓民国2022/12207
94トヨクモ日本2022/12196
95Blancco Technology Group PLCイギリス2022/06194
96構造計画研究所日本2022/06189
97AI inside日本2023/03179
98Msg Life AGドイツ2022/12176
99KLDiscovery Incアメリカ2022/12171
100ラキール日本2022/12170

出典:各社プレスリリースなど

世界のソフトウェア(業務支援)会社ランキングの有用性

ソフトウェア業界、特に業務支援ソフトウェアは、ビジネス環境の効率化や自動化に大きく貢献しています。したがって、世界のソフトウェア(業務支援)会社ランキングの有用性について考えると、以下の点が挙げられます。

  • 投資判断の参考: 投資家やアナリストにとって、ランキングは企業の財務健全性や成長ポテンシャルを示す指標となる。上位に位置する企業は安定していると考えられるため、投資判断の一助となる。

  • 業界のトレンド把握: ランキングを通じて、業界のトレンドや動向を把握することができる。例えば、特定の国や地域がランキング上位に多数存在する場合、その地域がソフトウェア産業の中心として成長していることがわかる。

  • B2B営業の参考情報: 企業がパートナーシップや提携を模索する際、ランキング情報は潜在的なパートナー企業の選定基準として有用である。

  • 企業のブランド価値向上: ランキング上位の企業は、その地位を利用してブランド価値を向上させることができる。これは、顧客の信頼を得るためやリクルーティング活動において有利となる。

  • 業界の健全な競争を促進: 企業間のランキング競争は、技術革新やサービス向上を促進する動機となる。

  • 顧客の購入判断の参考: 企業がソフトウェア製品の購入を検討する際、ランキング情報は信頼性や実績を示すものとして活用できる。

しかし、ランキングだけを絶対的な基準とするのは避けるべきです。ランキングは一定の基準に基づいて算出されるため、その基準が各利用者の目的やニーズと必ずしも一致するわけではない。そのため、ランキングを参考にする際は、その背景や算出基準を理解し、他の情報源と組み合わせて判断することが重要です。

世界のソフトウェア(業務支援)会社ランキング:変化を与える要素

世界のソフトウェア(業務支援)会社ランキングに変化を与える要素は、以下の通りです。

技術革新

新しい技術やイノベーションは市場の需要を変える可能性がある。例えば、クラウドコンピューティングやAIの進化は、これまでの業務支援ソフトウェアのランドスケープを変えました。

市場のニーズの変化

企業や組織のニーズが変われば、それに対応するソフトウェアの需要も変わります。例えば、リモートワークの普及に伴い、リモートコミュニケーションツールの需要が高まった。

経済状況

経済の好不調は企業のIT投資に影響を与える可能性があります。不況の際は、新しいソフトウェアの導入や更新を控える企業が増えることが考えられる。

規制や法律

特定の地域や国での新しい規制や法律が導入されると、ソフトウェアの需要や提供方法に影響を与える可能性があります。

企業の合併や買収

大手ソフトウェア企業が他の企業を買収した場合、ランキングの順位に変動が生じる可能性があります。

新しい競合の登場

スタートアップなどの新しい企業が革新的なソフトウェアを提供すると、既存の大手企業のランキングに影響を与える可能性があります。

マーケティングやブランド戦略

効果的なマーケティングやブランド戦略により、企業の認知度や市場占有率が向上し、それがランキングに反映されることも考えられる。

顧客サポートやアフターサービス

優れた顧客サポートやアフターサービスは、顧客満足度やリピート購入率を向上させ、長期的な成功に寄与する。

価格戦略

価格競争力を持つソフトウェアは、市場でのシェアを増やす可能性があり、それがランキングに影響を与えることもある。

国際的な展開

地域に限定されず、国際的に展開することで、より広い市場でのシェアを獲得することができる。

これらの要素は相互に関連しており、一つの要因だけでランキングが大きく変動することは稀です。しかし、これらの要素が組み合わさることで、ソフトウェア企業の競争環境や市場の構造が変化する可能性があります。

まとめ

2023年の業務支援ソフトウェア市場は、前年に比べてさらに競争が激化しています。新たな技術の登場や市場の変動、さらには経済状況や法規制の変更など、多くの要因がランキングの変動を引き起こしています。しかし、一貫してトップを維持する企業と新たにランキングに名を連ねる企業の間で、顧客への価値提供やイノベーションへの投資の重要性が見て取れます。今後もこの市場の動向は、多くのビジネスマンや専門家の注目を集め続けることでしょう。業務支援ソフトウェアの世界は絶えず変化していますが、その中核には常に「顧客の成功」があります。

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