以下の10社が、2023年2月16日「ジャパン・メタバース経済圏」の創出に向けた基本合意書を締結した。

画像:TBT Lab株式会社プレスリリース

株式会社ジェーシービー
株式会社みずほフィナンシャルグループ
株式会社三井住友フィナンシャルグループ
株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ
株式会社りそなホールディングス
損害保険ジャパン株式会社
TBT Lab株式会社
凸版印刷株式会社
富士通株式会社
三菱商事株式会社

(五十音順)

「ジャパン・メタバース経済圏」は、異なるメタバースサービス間、またはメタバースとプラットフォーム間の相互運用によって形成されるエコシステムだと定義されている。「リュウグウコク(仮)」がその基盤となる。

合意書の背景には「ゲームの力で日本をアップデートする」コンセプト

本合意書は、TBT Lab株式会社CEO田畑端氏の「ゲームの力で日本をアップデートする」というコンセプトに基づき、ゲーミングテクノロジーを活用した産業DX※1の取り組みに各社が賛同して締結された。

目的は、企業向けオープン・メタバース基盤「リュウグウコク(仮)」の構築と「ジャパン・メタバース経済圏」の創出だ。ゲーミフィケーションやFinTech、ICTなど各社が持つテクノロジーやノウハウを集結して基盤を構築していく。

「リュウグウコク(仮)」では、プラットフォーム内におけるメタバース同士を連携可能にし、異なるメタバースやプラットフォーム同士の相互運用をも可能にする。本基盤が構築できれば、新しい社会インフラとして国内企業の情報発信やマーケティング、働き方改革等の企業DXと消費者のEX※2が実現するという。

※1 DX:データとデジタル技術を活用し、顧客や社会のニーズを基に製品やサービス、ビジネスモデルを変革する。業務そのものや組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること。

※2 EX:エクスペリエンス・トランスフォーメーション。経験や体験の変革のこと。

ロールプレイングゲーム(RPG)の要素を取り入れた「リュウグウコク(仮)」

画像:TBT Lab株式会社プレスリリース

独自のファンタジーな世界観のメタバース空間には、オンラインで異世界を楽しむゆるやかなRPGの要素を取り入れる。各メタバースサービスやコンテンツは、「リュウグウコク(仮)」に提供されると、それぞれが「街」や「城」、「乗り物」となってその世界を転々と移動するという。ユーザーは異世界を旅する感覚で、サービスやコンテンツと出会うことになる。

セキュリティ面では、大手金融機関や大手企業の協業によって本人認証や決済サービス、データ基盤などは万全の体制になりそうだ。

本基盤を国外の企業や行政機関に提供していき、「ジャパン・メタバース経済圏」のグローバルな拡大も視野に入れている。

3つの仕組みでDXとEXを促進

「リュウグウコク(仮)」では、以下3つの仕組みを取り入れDXとEXを促進していくという。

画像:TBT Lab株式会社プレスリリース

AUTO LEARNING AVATAR:アバターの行動を自動学習し、ヘルスケアや趣味などパーソナライズされた情報提供を行う

PEGASUS WORLD KIT:ゲームイベントを作成できる機能や写真からメタバースを簡単に作る機能などをユーザーが拡張できる

MULTI MAGIC PASSPORT:ユーザーが「リュウグウコク(仮)」内を行き来するための決済機能付き身分証明証

各社は協業してデジタルツイン社会を目指し、メタバースの産業利用を開始することになる。今後は初夏を目途にメディア発表会を予定しており、賛同する企業を募るという。             

Reinforz Insight
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