株式会社サーキュレーションは、10月20日「独立前のキャリアと現在の年収」に関しての調査結果を発表した。

独立・副業前に経験した役職は独立後の年収に好影響を与える

出典:株式会社サーキュレーション

出典:株式会社サーキュレーション

サーキュレーションは、7月11~27日、サーキュレーションに登録しているプロ人材303名を対象に「独立・副業前に経験した役職と直近1年の年収」に関して、インターネット調査を行った。

この調査によると、年収1,000万円以上の割合は「役員経験あり」(48.3%)、「課長~本部長相当経験あり」(44.0%)、「役職経験なし」(28.6%)となっている。

役職経験のないプロ人材より、課長職以上の役職経験があるプロ人材の方が、独立後~現在の年収が1,000万円以上の割合が多いという結果が得られた。

一般的に、課長以上の管理職は、組織の事業展開に意思決定権を持っている。人材の育成・評価、組織内外の調整などの役割も多い。

経営的視点を理解し、組織が適切に運営されるように導く管理職のスキルは、プロ人材としても非常に重要なスキルだと考えられる。

プロ人材の年収は、日本の平均年収の2~4倍に

出典: 株式会社サーキュレーション|平均給与の出典:国税庁『令和3年度民間給与実態統計調査』

出典: 株式会社サーキュレーション|平均給与の出典:国税庁『令和3年度民間給与実態統計調査』

また、プロ人材の直近1年の年収を見ると、最も多いのが女性700~1,000万円、男性1,000~2,000万円。

国税庁「令和3年度民間給与実態統計調査」による全国の平均年収は女性302万円、男性545万円となっており、プロ人材の年収は全国平均年収の2~4倍ほどの数値となっている。

男女のプロ人材の比率と経験役職に格差

今回の調査で回答したプロ人材で女性は8.6%ほど、わずか10人に1人程度。これは、日本企業における女性管理職の9.4%という数字と近い数字である。

男女のプロ人材の過去の役職経験の比率と年収における最大値が、男女間でも大きな差があるのは偶然ではない。独立後の格差は独立前から始まっている。

サーキュレーションは、女性の活躍や成長・マネジメント経験の機会が不十分なため、プロとして活躍する女性も増えづらいことを指摘している。

会社概要

  • 会社名: 株式会社サーキュレーション
  • 会社解説: 「世界中の経験・知見が循環する社会の創造」というビジョンで、企業の抱える課題の解決やミッションの達成を支援するためにプロシェアリング事業を運営
  • 設立年月: 2014年1月
  • 事業概要: プロシェアリング事業、プロシェアリングコンサルティング事業、事業アイデアの収集・事業企画策定/事業性評価、推進プロジェクトチームの組成、業務委託型(準委任)サービス事業、デジタルメディア事業
  • URL: https://circu.co.jp/