株式会社ライボ(東京都・渋谷区)の調査機関「Job総研」が、「2023年 副業・兼業の実態調査」を実施し、結果を公表した。

調査期間は2023年2月15日~2月21日で、インターネットにより実施。全国の20代~50代の男女(※1年以内~10年以上勤務している社会人、20人~1000人以上規模の会社に所属の条件付き)を対象に、336人から有効回答が得られた。

出典:同社プレスリリース

現在副業をしているかという質問に対しては、全体の77.4%が「していない」と回答し、「している」と答えた人は22.6%にとどまった。

年代別でみると「している」と最も多く回答した世代は40代で31.7%、次いで50代の22.4%、30代の20.7%と続き、20代は最低回答の14.4%という結果になった。

出典:同社プレスリリース

一方で今後副業をしてみたいかという質問に対しては、「したいと思う」55.1%、「どちらかといえばしたいと思う」30.4%という結果になり、合算すると85.5%にのぼった。

出典:同社プレスリリース

すでに副業をしている人に、2018年から2022年の間で副業をしていた年を質問すると、2022年が72.4%と最も多い結果になった。次いで2021年が63.2%、2020年が50.0%、2019年が46.1%、2018年が35.5%という結果になり、2018年以降、年々副業をしている人が増えていることがわかった。

また2023年に副業を始めようと思っているかどうかについては、「始めようと思う」35.4%と「どちらかといえば始めようと思う」が30.4%という結果に。合わせると65.8%が、副業に対して前向きな考え方を持っていることがわかった。

一方で副業を始めようと思わないと答えた人は34.2%となり(内訳:「始めようと思わない」20.5%、「どちらかといえば始めようと思わない」13.7%)その理由としては、「会社から禁止されている」が最も多く33.8%にのぼった。次いで「本業が忙しくて時間がない」が30.8%、「同時進行する自信がない」が28.8%という結果になった。

副業を始めるきっかけについて質問がなされると、43.4%が「テレワークで始めやすくなったから」と答え、1社で副業をしている人が61.8%と最多の回答となった。週どのくらいの時間を副業に費やしているかについては、平均8.7時間で中央値は5時間という結果に。また副業のみでどのぐらいの年収を得ているのかについては、平均が20万円、中央値が128万円、最頻値が50万円となった。

今回の調査で、副業に関してさまざまなコメントが寄せられた。

「現在は本業企業から禁止されているが、解禁されたら副業してみたい」「現在ほぼリモートワークなので通勤時間など空いた時間を副業にあてていきたい」という前向きな回答から「副業を禁止している企業もあるが、禁止にするなら賃金を上げるべきだと思う」「本業だけの収入では毎月ギリギリなので仕方なく副業を行なう必要性がある」という厳しい意見も聞かれた。

【2023年 副業・兼業の実態調査 報告書】
https://job-q.me/articles/14864

会社概要:株式会社ライボ

・会社名:株式会社ライボ
・所在地:東京都渋谷区道玄坂1丁目19-9第一暁ビル3階
・代表者:代表取締役 小谷 匠
・設立:2015年2月3日
・事業内容:キャリアや転職に特化した匿名相談サービス「JobQ」の企画・開発・運営
・URL:https://laibo.jp/
・JobQ:https://job-q.me/