インターネットが発展した現代では、オンライン広告やホームページなどのWebからの集客は欠かせません。そのため、Webマーケティングに取り組む企業も少なくないでしょう。

しかし、Webマーケティングの成果が出にくく、継続して施策に取り組めないと頭を抱えている企業も多いはずです。そこで、Webマーケティングの効果を実感しにくい企業は、Webコンサルティングを受けてみてはいかがでしょうか?

Webコンサルティングではマーケティングに限らず、戦略の立案からSEOまで幅広くWebでの売上に貢献するサービスを提供しています。この記事ではそんなWebコンサルティングの具体的なサービス内容を紹介するとともに、会社選びのコツを5つ紹介します。

実際にWebコンサルティングを利用するまでの流れも紹介しているので、利用を検討している企業も参考にしてください。

Webコンサルティングとは?

Webコンサルティングとは、クライアントが実施しているWebに関する施策に対して専門的なアドバイスを提案し、目標を達成するのをサポートするサービスです。インターネットが発展した現代において、Webマーケティングを重要視する企業は増えつつあります。実際にデジタルマーケティングの市場規模も拡大しつつあるのが現状です。

ITに関する専門的な調査を実施しているIDC Japan 株式会社の調査によると、国内のデジタルマーケティングサービス市場は2020年時点で4,305億円を記録。2025年には6,102億円までの市場に成長することが予想されています。感染症が拡大しリモートワークが推進されている現代ではWebからの集客が必須で、あわせてWebマーケティングの需要も増えています。

「参考:国内デジタルマーケティング関連サービス市場予測を発表

しかし、Webマーケティングの実態は掴みづらく、すぐに効果を実感しにくいのが難点です。そのため、効果を感じられずに挫折してしまう企業も数多く存在します。そこで、Webマーケティングに困っている企業を救うために存在するサービスが「Webコンサルティング」です。

Webコンサルティングではユーザーのトレンドや検索ツールのアルゴリズムにあわせて、適切なWebマーケティング施策を提案してくれます。

また、各社の課題にあわせて施策を提案してくれるので、Webに関する悩みは解消するはずです。

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Webコンサルティングで受けられるサービス

Webコンサルティングで受けられるサービスは主に以下の3つです。

  • 戦略の提案や決定
  • Webサイトの制作や改善
  • Webマーケティング

クライアントが望む目標やゴールによって細部の業務内容は異なりますが、企業が抱えるWebに関する悩みを解消してくれることに間違いありません。

Web戦略の提案・決定

Webコンサルティングでは課題の抽出から始まり、課題とクライアントの現状を加味したうえで適切なWeb戦略を提案してくれます。Web戦略を提案する方法は企業によって異なりますが、具体的には以下の施策を提案してくれる場合が多いです。

  • SEO(検索エンジン最適化)
  • LPO(ランディングページ最適化)
  • EFO(エントリーフォーム最適化)
  • SNSまたはオンライン広告
  • リスティング広告

など

いずれの施策もクライアントが求めていないと実行できません。最終的な意思決定はクライアントができます。

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Webサイトの制作や改善

企業がWebマーケティングに注力するとなると、Webサイトの制作をおこなうことが多いです。クラウドサーカス株式会社が実施したアンケートによると、自社情報の発信媒体で力を入れているのは「自社のWebサイト」と54.9%の企業が答えています。

しかし、同資料によるとWebマーケティングの成果を実感できている企業は50.2%。Webサイトに注力していても半数程度しか成果を実感できないのが現状です。

「参考:【WebマーケティングとCMSに関する意識調査結果レポート】Webマーケティングでの成果を実感している企業の半数以上がCMS を導入済

Webサイトを制作するとなると多くの要素を加味しなければいけません。例えば、SEOやユーザビリティ、ユーザーが行動しやすい導線設計などが当てはまるでしょう。Webに関する知識があれば良いですが、知識がない場合は適切なWebサイト制作が難しいです。

そこで、プロの視点からWebサイトを制作しようと、Webコンサルティングを利用する企業も増えています。コンサルティングにあわせて適切なWebサイトを制作できれば、集客にもつながりやすくなるため、企業の業績も向上しやすいです。

Webマーケティング

Webコンサルティングでは、Webマーケティングも実施してくれます。WebマーケティングはWeb上のマーケティング活動のことで、インターネットを通じて集客につなげます。

今や1人一台スマートフォンを持つ時代であるため、インターネットを通じた集客は欠かせません。潜在層から顕在層までターゲットのニーズにあわせたアプローチが求められています。

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Webコンサルティングで失敗しない会社を選ぶコツ5選

Webコンサルティングで失敗しない会社を選ぶためには5つのコツがあります。Webコンサルティングの導入を考えている企業は、これから紹介するコツを加味したうえで検討してください。

依頼内容・業務範囲を明確に提示する(してくれる)

Webコンサルティングで失敗しないためには、依頼内容と業務範囲ともに明確にしておくべきです。依頼する内容を明確にしておかないと、後のトラブルにまで発展しかねません。

例えば、Webコンサルティングを依頼したとしましょう。クライアント側はWebマーケティング施策の実行までをコンサルティングと捉えている一方で、コンサルティング会社はWebマーケティングを考えるまでをコンサルティングと考えている場合があります。

以上のような展開になるとお互いの業務範囲の認識にずれが生じ、トラブルにまで発展してしまいます。サービスのトラブルはお互い疲弊するだけですので、事前に依頼内容と業務範囲は明確にしておきましょう。

実績が確認できる

Webコンサルティングを依頼する際は、実績が確認できる会社を選びましょう。実績を確認すればコンサルティング会社の実力を見極められます。特に自社と似た状況の案件を対処した実績を確認することで、ゴールに関する認識のズレを防げます。

実績が乏しい会社を選ぶと結果に満足しない可能性もあるので、複数の実績を公開しているWebコンサルティング会社を選択しましょう。

自社の課題を浮き彫りにしてくれる

Webコンサルティングでは、クライアントが抱える課題を抽出することから始めます。なぜなら、課題がわからなければ、適切な戦略が見えてこないからです。もちろん社内で事前に課題を見つけておくべきですが、素人目線では課題の抽出に限界があります。

例えば、Webに関する知識がない企業ではアナリティクスの見方がわからず、どのページにどんな課題を抱えているのか把握しづらいものです。そこで、プロの目線からアナリティクスのデータを分析し、客観的に課題を発見します。

しかし、どのコンサルティング会社でも適切な課題発見ができるわけではないため、相談の段階で自社の課題を発見してくれる会社を選びましょう。

経営に関わった人材がいるか

Webコンサルティングの依頼先を選ぶ際には、多角的な視点を持つ人材がいる会社を選びましょう。特にWebの知識だけではなく、経営に関する知識を有している人材がいる会社を選択するべきです。

Web知識だけ有しているコンサルティング会社では、提案する戦略やマーケティングに限界があります。例えば、Web知識が豊富であればSEOやEFOに関する施策は提案してくれますが、システム導入に対する抜本的な組織戦略や事業コンセプトの提案まではしてくれません。

以上のように根本的な解決には経営に関する知識が求められます。Webの知識だけを有している企業では、ありきたりな提案にとどまる場合もあるので、経営に限らずさまざまなノウハウを持っている企業にコンサルティングを依頼しましょう。

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費用相場を確認する

Webコンサルティングを依頼する前に費用相場は確認してください。依頼する前に費用を確認しておかないと料金トラブルにまで発展し、裁判沙汰になることも考えられます。

特にWebコンサルティングのサービスは想定していない業務が発生する可能性があるため、追加費用がかかることも珍しくありません。業務が追加するたびに費用を確認しておかないと、思わぬ金額を請求されることもあります。

後の料金トラブルを避けるためにも、業務内容に対する費用は確認してください。

Webコンサルティングの費用相場は?

Webコンサルティングの費用相場はコンサルタントの腕にもよりますが、月10万〜50万円程度は見込んでおくと良いでしょう。コンサルティングの費用は時間当たりで計算することが多く、仮に1時間で2万円の費用がかかる場合は月10時間の利用で20万円かかります。

以上のように時給制で費用の捻出を考える場合もありますし、定額で費用を支払う場合もあります。特にマーケティング施策も含めてWebサイト制作まで実施するとなると、別途費用が追加され、100万円以上かかることも珍しくありません。

いずれにせよ、複数の会社に見積もりを出してもらい、納得できる価格を提示してくれた企業に依頼するのがよいでしょう。

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Webコンサルティングを利用するまでの流れ

実際に利用する流れまで把握できないとWebコンサルティングに依頼しにくい、と考える企業も少なくないはず。そこで、Webコンサルティングを利用する流れをまとめました。これからWebコンサルティングの利用を検討している企業は参考にしてください。

自社の課題や改善点を見つける

まずは自社の課題や改善点を見つけることから始めます。アクセス解析ツールを利用して定量的に分析したり、GoogleアナリティクスによってWebサイトが抱える課題を分析したりします。

また、自社だけの課題を見つけるのではなく市場調査や競合分析、ユーザー分析もあわせておこないます。KPIやKGIの策定もこの段階で実施することが多いです。

課題の相談

発見した課題をクライアントに相談します。コンサルティングはクライアント側に意思決定権があるため、いくら課題を発見したとしても、クライアントが解決を望んでいなければ解題解決に至りません。

課題を提示される際はあわせて施策の詳細やスケジュールも紹介されます。

見積もりの請求

課題を解決したいと望めば、見積もりの請求が始まります。見積もりを請求する際は業務範囲を明確にしておきましょう。業務範囲に対して支払われる金額を明確にしておけば、後の料金トラブルを防げます。

また、見積もりは複数の会社に請求するのがおすすめです。複数の会社で比較検討することで、自社に合ったコンサルティングを受けられる可能性が高まります。

サービス開始

課題に対して提案したWebマーケティング施策を実行します。実行する施策はSEOやEFO、SNS広告などクライアントの要望によってさまざまです。

しかし、短期的には結果が出にくいのがインターネットの世界であるため、明確な効果が現れるまで数ヶ月経過することも考えられます。コンサルティング会社とクライアントともに辛抱強さが求められるでしょう。

効果検証

アクセス解析ツールなどで定量的なデータを抽出して、目標に対してどの程度の成果をあげているのかを確認します。この際、事前に設定したKPIやKGIの数値と比較して、未達であれば再び施策を考え直します。

Webのプロとはいえども一発で目標に達成するのは難しく、PDCAサイクルを回転するのが前提条件です。コンサルティング会社と会議をおこない、再びどのような施策が必要かを考えます。

Webコンサルティングで失敗しないためには?

Webコンサルティングで失敗しないためには、ともに歩んでいく姿勢が大切です。コンサルティング費用を払っているからといってコンサルティング会社に仕事を一任するのではなく、自社側でも業務に取り組みましょう。