長引くコロナウイルスの流行で、企業では在宅ワークが主流になりつつある。
自宅時間の増加によって、本業以外にも仕事を行う人が増えているようだ。副業者が増えた背景には、働き方改革の影響で残業の禁止・あるいは縮小となったことも関係しているだろう。
今回は、実際に副業を行っている人を対象にしたアンケート結果をもとに、副業と関係のある資格について詳しく紹介する。
副業で月5万円以上稼ぐ人の実態を公表
デジタルマーケティングカンパニーの「PLAN-B」は、副業の収入が月に5万円以上ある20~60代の男女232人を対象に、副業についてのアンケートを行った。
アンケートでは、「実際に副業で活用している資格」の他、「どんな副業についているのか」など、副業について気になる部分を徹底解明。「副業」をポイントに複数の質問を行い、現在の副業者の実態を調査した。
長期化するコロナ渦の影響で副業が人気
新型コロナウイルスの流行で在宅ワークを取り入れる企業が増え、従業員の働き方が大きく変化している。自宅時間が増えたことで、本業とは別の副業を始めた人も多い。
そんな中、PLAN-Bは「副業×資格」に着目した。
増え続ける副業者に紛れないよう、他者との差別化のために資格取得を目指す人が増えているため、実際に副業を行っている232人にアンケートを実施。
実際に副業をしている232人のアンケート結果を公表!
まず、「副業に役立つ資格を保持しているか」のアンケートでは、半数以上の68.1%の人が資格を持たずに副業を行っていることが分かった。持っている資格を活用している人はわずか17.7%で、多くは資格が必要ない副業を行っているようだ。
また、上記のアンケートで資格を活用していると答えた17.7%の人に、「どんな資格を保持しているのか」聞いてみたところ、以下のような資格が挙げられた。
・司法書士
・行政書士
・社会保険労務士
・宅地建物取引士
・マンション管理士
・薬剤師
・調理師
・TOEIC
・MOS
※回答が2人以上だったものを紹介
回答があった中には、「司法書士」「社会保険労務士」「宅地建物取引士」など、専門性の高い業務独占資格を保持している人が多い印象だ。
ライターの副業で、業務独占資格を活用して専門性の高い記事を書いている人もいた。
人気の副業は?
次に、「実際にどんな副業をしているか」のアンケート結果を見てみよう。
副業で1番人気だったのが「Webライター」で、2位は「ネット販売系」、3位は「開発・プログラマー」と続いた。
1位の「Webライター」は、2位の「ネット販売系」の人数に倍以上の差をつけており、人気の副業と言えるだろう。3位には専門的な技術が必要な開発・プログラマーがランクインしているが、10位までにランクインしている副業を見る限り、資格や経験がなくてもチャレンジしやすい仕事に人気があることが分かる。
また、YouTuberやパーソナルトレーナーなどの職業に就く人もいた。在宅の時間が増えたことで、新たな仕事にチャレンジしようという人も増えているのではないか。
副業に強い資格
さらに、「これがあれば副業に強い!」と思うスキルや資格についての調査結果では、大多数の人が「プログラミング」と答えているようだ。
実際に所持・活用している人が多い「英検・TOEIC」や「宅地建物取引士」などを抑えて、1位は「プログラミング」、2位は「FP(ファイナンシャルプランナー)」という結果だった。
断トツ1位にプログラミングスキルがランクインしているところを見ると、各企業でPCを使う業務が増えたために、一気に需要が高まっているのだろう。
ここまでのアンケート結果では、所持する資格によっては自身をアピールする材料や強みとして他者との差別化が図れることや、実際の業務で役立つことが分かる。
しかし、今回アンケートに協力した人の話では、「資格よりもコミュニケーション力や営業力が大切」「興味がある副業によって、資格が必要ならとるべき」などの声が多く、副業をする上で資格を重要視している人は少ないようだ。
この調査結果から、副業を成功させる上での最重要ポイントは、「自身が得意なことを見極める力」だと言えるだろう。これから副業を始めるならば、得意なこと・興味があることを一度考えてみてはいかがだろうか。