リモートワークが浸透しつつある現代では、時間に余裕ができた人もいるはずです。そこで、クラウドソーシングを利用して稼いでみようかと考えている人も多いのではないでしょうか?

しかし、実際に初めて利用する人でも稼げるのか分からず、なかなか一歩を踏み出せない人もいるでしょう。

以上のような悩みを抱えている人に向けて、クラウドソーシングの仕事内容を紹介します。実際にどれぐらい稼げるのかを具体的に紹介しているので、これからクラウドソーシングを利用する際の参考にしてください。

クラウドソーシングの仕事内容とは?

クラウドソーシングの仕事内容とは?

クラウドソーシングで募集している仕事内容は主に以下の通りです。

クラウドソーシングの仕事内容詳細
システム開発Web開発からシステム開発までさまざまな技術が求められる
ホームページ制作CMSを利用したホームページ制作から、コーディングからの制作までホームページ制作の知識が必要になる
デザインロゴやバナー、CDや本の表紙などさまざまなデザインを担当する
動画・映像編集YouTube制作やSNSに投稿するための画像編集などがある
音声・ナレーション既存の映像にナレーションを入れる場合やBGM制作まで担当する場合がある
ビジネス・マーケティング企画ビジネスに関するリサーチを担当する
写真・画像編集簡単な画像加工から本格的な画像加工まで単価によってさまざまな案件が存在する
記事執筆・ライティングセールスコピーからオウンドメディアの記事執筆まで案件が豊富にある
翻訳・テープ起こしさまざまな言語の翻訳や、録音してあるテープの文字起こしを担当する
ネーミング・アイデア新しく立ち上がったビジネスに対して、適切な名称をコンペ形式で案件を獲得する
アンケートアンケートに回答した分だけの報酬が発生する

以上のような案件は総合的に案件を募集しているクラウドソーシングサイトで、一般的に掲載されている仕事内容です。クラウドソーシングによってはジャンルを絞って仕事募集している場合もあるため、どのサイトが自分のスキルにマッチしているかを見極めると仕事が見つかりやすくなります

クラウドソーシングの仕事の種類

クラウドソーシングの仕事の種類

クラウドソーシングにはそれぞれ募集している業種が異なるのに加えて、仕事の種類まで異なります。それぞれ仕事の種類を把握したうえで、自分がやってみたい仕事の種類に応募してみてください。

プロジェクト型

プロジェクト型は成果物の納期が決まっているタイプの仕事です。仕事の報酬に関しては以下の2種類が存在します。

プロジェクト型の報酬の種類特徴
固定報酬制成果物に対して金額が決まっている仕事
時間単価制成果物の有無に限らず、労働時間に対して金額が決まっている仕事

プロジェクト型の仕事はハードルが高く、実績を積み重ねているフリーランスに対して募集をかけている場合が多いです。例えば、ライターの案件では募集要項として以下の制限を設けている場合があります。

  • 執筆件数10本以上
  • ライター経験年数1年以上
  • サイトの評価で一定の評価以上

初心者がプロジェクト型の案件を獲得するのは難しいですが、獲得できれば継続的な仕事につながる可能性があります

また、プロジェクト型の仕事はまとまった金額で発注することが多いため、専業としてクラウドソーシングを利用する際におすすめです。

タスク型

タスク型の案件はスキルを必要としない仕事が多いです。例えば、アンケートの回答などが当てはまります。数秒で終わる仕事から数十分かかる仕事まで、内容によってさまざまです。

比較的誰でもできる仕事が多いことから、報酬は数百円であることが多いのも特徴的です。そのため、月に数千円程度のお小遣いを稼ぎたい人に向けた仕事の種類といえるでしょう。

コンペ型

コンペ型の仕事は他のフリーランスと競って、優秀な成果物が採用される仕事です。例えば、ネーミングやアイデアなどの仕事がコンペ型に当てはまります。特定の条件をもとに優秀なアイデアに対して報酬が発生して、採用されなければ報酬が発生しません。

しかし、優秀なアイデアであれば採用される可能性があるため、実績に関わらずに報酬を獲得できます。これまでの知見をもとに、クライアントの意向にそったアイデアを提案できる人におすすめです。

クラウドソーシングでどれぐらい稼げるのか?

クラウドソーシングでどれぐらい稼げるのか?

クラウドソーシングでどれぐらい稼いでいるのかを正確に把握するのは難しいですが、クラウドワークス社が公開している資料を参考にすれば大まかな数値は出てきます。「2016年9月期 第1四半期決算説明資料」に掲載されている資料によると、月収20万円を達成しているクラウドワークス利用者は全ユーザーの111人のみです。

「参考:クラウドワークスで「月収20万円以上」わずか111人の衝撃

しかし、クラウドソーシングを利用している人の多くは複数のサイトを使い分けている場合も多く、一概に多くのクラウドソーシング利用者が月収20万円以下を記録しているわけではありません。

実際に日本労働組合総連合会が発表している「ネット受注をするフリーランスに関する調査2020」によると、ネットで仕事を獲得している専業フリーランスの平均月収は16万8,000円を記録しています。あくまでも目安ではありますが、インターネットのみから仕事を獲得していても20万円前後は稼げるようです。

ただし、失業手当やボーナスがあるわけではないため、会社員と比べるとトータルの年収は低くなってしまう傾向にあります。時間は融通がききますが、自由に働くためにはリスクがある点には注意してください。

以下では、クラウドソーシングで未経験から稼ぐ方法を詳細に解説していますので、宜しければご参照下さい。

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初心者におすすめの仕事内容7選

初心者におすすめの仕事内容7選

クラウドソーシング初心者でもできる仕事を7つ抜粋しました。専門的なスキルがなくてもできる仕事もあるので、これからクラウドソーシングを利用する際の参考にしてください。

ライター

特にスキルに自信がない人はライターとして稼ぐことも検討してください。ライターの主な仕事は以下の通りです。

  • オウンドメディアの記事の執筆
  • ネーミングやキャッチコピーの制作
  • セールスライティング

以上のなかでもオウンドメディアなどに掲載されるブログ記事の執筆がほとんどです。「専門性やスキルが必要なのでは?」と考える人も多いのですが、仕事によっては初心者歓迎という記載されている場合もあります。そのため、クラウドソーシング初心者がまとまった金額を稼ぐためには、ライターから始めるのがおすすめです。

ただし、最初のうちは実績がゼロであるため、文字単価1円を切る仕事を受注せざるを得ないため、稼ぎが安定しないかもしれません。もし稼ぎを安定させたいのであれば、複数のクライアントから仕事を獲得して、継続的に仕事に取り組んでください。

データ入力

データ入力はエクセルやスプレッドシートなどにデータを打ち込んでいく作業です。すでに記録されている資料を打ち込むだけなので、特定のスキルは必要ありません。キーボードの基本的な操作さえできれば問題なく仕事を遂行できるでしょう。

ただし、誰でもできる仕事であるため単価は低い傾向にあります。単純作業であるためミスが少なくて修正作業が少ない分、単価の低さには目をつぶらなければいけません。

テープ起こし

テープ起こしは録音された会話をGoogleドキュメントやWordなどに書き起こす仕事です。すでにある録音データをもとに文字を書き起こすので、ブラインドタッチができれば問題なく仕事を遂行できます。

ただし、データ入力同様に専門的なスキルを必要としない仕事なので、比較的単価は安めに設定されています。なかには10分の文字起こしで10円程度の報酬しか発生しない案件も存在しているので、相場の見極めは大切です。

動画編集

動画編集はSNSやYouTubeなどに投稿する動画を編集する作業です。すでに台本はできあがっている場合がほとんどで、台本をもとに動画を編集します。主に動画編集では以下の作業を担当することが多いです。

  • BGMや音声の挿入
  • テロップの挿入とアニメーションの追加
  • 画像の貼り付け

以上のように専門性が高い作業ではあるものの、特定の資格が必要ありません。つまり、初心者でも参入することが可能だということです。ただし、一定以上の編集技術は必要であるため、事前に知識や編集操作を覚えておく必要があります。

ネーミング・アイデア

クラウドソーシング初心者でもネーミングやアイデアの応募は可能です。ネーミングやアイデアに関する仕事はコンペ型の場合が多く、実績よりもクライアントの意向にあわせた提案力が求められます

そのため、クラウドソーシング初心者であっても、クライアントの意向を汲んでいれば仕事を獲得できるかもしれません。ただし、クライアントからネーミング案を採用されなければ報酬が発生しないため、費やした時間が無駄になる可能性もあります。

写真・画像加工

簡単な写真や画像の加工であれば、クラウドソーシング初心者でも仕事を獲得可能です。特に近年ではYouTubeの流行によって、サムネイルを制作する仕事も増えてきています。画像に文字を挿入したり、画像を切り抜いたりできれば受注できる仕事もあるでしょう。

基本的な画像加工さえできれば応募できる仕事もあるので、クラウドソーシング初心者向けの仕事といえます。

ただし、簡単な画像の加工の場合は単価が安いです。なかには1枚のサムネイルに対する報酬が100円程度の仕事もあるので割に合わない可能性があります。

アンケート・レビュー

アンケートに答えたり、商品のレビューを記載したりするだけで報酬を獲得できる場合があります。いずれの仕事もタスク型の仕事として応募している場合が多く、数分で終わる仕事も少なくありません。

しかし、誰でもできる仕事であるため報酬は安めに設定されていることが多く、数十円から数百円の報酬に収まる場合がほとんどです。本格的に稼ぎたい人にはあまり向いていないので、あくまでもお小遣い程度に稼ぎたい人が利用しましょう。

クラウドソーシングを利用する際の注意点

クラウドソーシングを利用する際の注意点

クラウドソーシングを利用する際の注意点は3つあります。それぞれクラウドソーシング初心者が陥りがちなので、これから仕事の獲得を考えている人は参考にしてください。

仮払いが完了するまで業務に取りかからない

クラウドソーシングサイトを利用する際は、クライアントからの仮払いが終わるまで仕事をしないでください。仮払いとは仕事に移る前にクライアントがクラウドソーシングサイトに前払いするシステムです。仕事に移る前に仮払いがないと、後の料金トラブルの原因になります。

連絡をこまめにする

クラウドソーシングサイトを利用する際は連絡をこまめにとってください。クラウドソーシングサイトを利用するクライアントのなかには、納品したにもかかわらず連絡が途絶えてしまう人も存在します。連絡が途絶えてしまうと報酬を受け取れない可能性があるので、普段からレスポンスが早いクライアントのみと仕事しましょう

また、クライアントの評価も参考にしてください。クラウドソーシングサイトにはアカウントごとに評価が設定されているのが一般的です。仕事ができれば高い評価を記録していますし、対応が悪ければ低評価が記載されています。

5点満点が最大評価として、最低でも4点以上の評価を記録しているクライアントであれば、滞りなく仕事ができるでしょう。

SNSや他媒体への誘導は基本的にNG

仕事を獲得してクライアントとのチャットが始まると、他媒体やSNSへと誘導する人も存在します。クラウドソーシングサイトでは運営の許可を得ずにSNSなどへ誘導する行為はNGとしている場合が多いです。

意図せずとも他媒体やSNSへと流入してしまうと、ペナルティを課せられる可能性があります。そのため、クライアントとの会話でSNSへの流入を促す行為を運営の許可なくしてきたら注意してください。

初心者にはクラウドソーシングがおすすめ!

クラウドソーシングで初心者が取り組むべき仕事内容とは?

クラウドソーシングサイトにはさまざまな仕事にあふれています。スキルがある人はその分野の仕事に応募すれば問題ないですが、スキルに自信がない人はライターやテープ起こし、タスク型の仕事をこなすようにしてください。

実績が積み重なれば自信がつき、次第に単価の良い仕事が取れるようになるかもしれません。

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