フリーランスSAP案件紹介サイト「SAP Freelance Jobs」を展開するクラウドコンサルティング株式会社は、SAP Freelance Jobsを模倣したサイトにおいて、低単価でフリーランスSAPコンサルタントを稼働させ、マージンを搾取した事案が発生した、と公表した。
案件請負の商流やフリーランスコンサルへの単価を詐称
同社リリースによれば、問題となったサイト・サービスは、「エンドクライアントと直接取引するプライム案件を低水準なマージン率13%で紹介する」というプロモーションを実施。あるフリーランスが面談で先方から単価150万円を提示され、契約締結したが、フリーランスに支払われた単価は90万円だったそとのこと。
そこで、被害にあったフリーランスがサービス側に問い合わせたところ、実働しているフリーランスコンサルへの支払い単価が提示された150万円ではなく、二次請けからプライムベンダーへの提案単価が150万円であり、実態のマージン率は40%に上っていた、ということが発覚した。
模倣サイトや誇大広告に注意
過大な報酬単価や一般的なマージン率相場より極端に低い水準が謳われている場合は、評判を確認するなど対象のサービスが信用に足るかどうかを良く見極めたい。クラウドコンサルティングは、模倣サイトの特徴を以下のように挙げている。
- マージンが極端に低い
- 単価が極端に高い
- 案件数が少ない
- 運営会社の設立年月が最近である
- 運営会社の住所が自宅マンションである
- 問い合わせ先電話番号へのアクセスが難しい、または記載がない
万が一被害にあってしまった場合は、事態の把握と対策を講じるため、消費者庁などに相談するようにしたい。
消費者庁ウェブサイト:http://www.caa.go.jp/