年々、フリーランスとして働く人口は増えている。エンジニア業界も例外ではなく、企業や団体に属さないフリーランスエンジニアが増加しているようだ。
ボスアーキテクト株式会社は、自社が運営する求人サイトに掲載されたデータをもとに集計・分析し、フリーランスエンジニアの月額受注単価を公表した。
ボスアーキテクト株式会社がフリーランスエンジニアの月額受注単価を発表
自社製品を利用したマーケティングや、クリエイティブ制作のトータルコンサルティング事業を展開しているボスアーキテクト株式会社は、2022年10月度のフリーランスエンジニアの受注平均単価を調査・発表した。
集計に使用されたデータは、ボスアーキテクト株式会社が運営する求人・案件サイト「エンジニアスタイル東京」に掲載された、10万件以上の案件をもとにしている。
サイトには、フリーランスエンジニアやデザイナーのための求人と案件が揃っており、細かい条件を設定した検索が可能だ。
今回は、サイト上にある10万件以上のデータをもとに、案件の平均単価や最高単価のほか、プログラミング言語の平均単価ランキングなども公表している。
受注平均単価の発表はフリーランスエンジニアのための指標作り
日々働き方や雇用方法が変化する中で、働く側が仕事や案件を選べる時代に移行しつつある。
しかし、フリーランスで活躍するには高いスキルが必要なため、決して楽な道ではない。
自分で案件や報酬の交渉を行わなければならない場面も多く、直接雇用とは違った苦労もある。中には、市場での自身の価値に悩み、交渉が上手くいかない場合もあるだろう。
そこで、ボスアーキテクト株式会社は、フリーランスとして働くエンジニアやデザイナーを応援するため、エリア・職種・得意な言語プログラムから求人や案件を簡単に検索できるサイト「エンジニアスタイル東京」を2021年1月にリリースした。
サイトでは、自身のこだわり条件を設定し、随時10万件以上の最新案件から検索ができる。
今回は、現役フリーランスエンジニアの目安となるよう、サイト上の10万件以上の案件を集計し、2022年10月時点の月額平均単価やフレームワーク別平均単価などを分析・公表した。
10万件以上を分析した平均案件単価ランキングを公表
2022年10月末時点で、サイト上に公開している案件は259,916件。
月額の受注平均単価は615,490円で、最高金額は200万円、最低金額は10万円だった。
さらにデータを詳しく解析し、プログラミング言語別・フレームワーク別の平均単価ランキングを作成している。
まず、プログラミング言語別ランキングでは、1位がRust(73万円)で、2位はDart(72万円)だった。
ランキングトップのRustは、案件数が極めて多いわけではないが、高単価の傾向が続いている。続く2位のDartは、JavaScriptの問題点を改善しているため、規模の大きいプロジェクトでも対応可能という強みがあり、注目されているようだ。
次に、フレームワーク別ランキングでは、1位がAmon2(77万円)、2位がSvelte(75万円)だった。
1位のAmon2は、学習コストの低さが魅力で、高速性・安全性・安定性に優れた特徴があり、2位のSvelteは、既存の言語でコンポーネントを作成できるのがポイントだ。
今回のランキング結果を見ると、得意なプログラミング言語や活かせるフレームワークを増やすことで、フリーランスエンジニアとしての案件単価や市場価値が上がっていく可能性があるようだ。ぜひ上記の結果を参考に、自身の強みや単価を見直してほしい。
会社概要
- 会社名:ボスアーキテクト株式会社
- 所在地:東京都世田谷区奥沢5-1-11 メゾンドジョワ202号
- 設立:2018年10月2日
- 代表:蝦名 弘紀
- 事業内容:R&D、ITコンサル、データ分析、システム開発
- 会社URL:https://bossarchitect.co.jp/