副業が浸透した昨今、「クラウドソーシングサイトだけでは稼げない」と言われることも多いですが、実は未経験でも月5万円程度であれば初月から稼げてしまいます。実際にどうやって稼げばいいのか分からない人に向けて、この記事ではクラウドソーシングサイトで月に5万円稼ぐためのコツを紹介します。

あわせてクラウドソーシングサイトを利用している人のタイプ別平均年収も紹介しているので、今後クラウドソーシングを利用する人は参考にしてみましょう。

クラウドソーシングとは?

クラウドソーシングとは?

まずはそもそもクラウドソーシングサイトとはどのような媒体なのかを紹介します。

クラウドソーシングの種類

クラウドソーシングとは、企業がインターネット上で不特定多数の人に対して業務を募集することを意味します。副業として利用する人からフリーランスとして利用する人までさまざまな層が利用しているのが特徴的です。

特に近年では在宅ワークも可能になるほどインターネットが発展した影響で、クラウドソーシングの利用者も増え始めました。総務省が発表している「平成30年版 情報通信白書のポイント」によると、2018年2月時点のクラウドソーシング利用者はおよそ150万人いることが判明しています。

また、同資料のなかで発表されている「クラウドワークスの会員数推移」を参照すると、2012年9月末時点で6,000人だった会員数も2017年9月末時点では152.1万人にまで増えています。このようにクラウドソーシングの市場規模は年々拡大傾向にあり、用途や職業にあわせてさまざまな媒体が誕生しました。

以下にタイプ別にクラウドソーシングサイトを記載しておきます。

クラウドソーシングサイトの種類
総合型クラウドソーシングサイト・クラウドワークス
・ランサーズ
・ココナラ
クリエイティブ特化型・designclue
・SKIMA
音声や動画特化型・Viiba
・ArtistCrowd
ライティング特化型・ライターステーション
・Shinobiライティング
コンサル特化型wemake
営業特化型CrowdSales

以上のようにクラウドソーシングサイトと一言でいっても多種多様です。そのため、クラウドソーシングサイトから案件を獲得するとなると、自分の得意分野にあわせたサイトを利用する必要があります。

クラウドソーシングのメリット・デメリット

クラウドソーシングサイトを利用するメリットやデメリットは以下の通りです。

メリットデメリット
・仕事を選べる
・隙間時間に仕事ができる
・収入が安定しない
・最初は案件が獲得できない

それぞれ簡単に紹介します。

メリット

クラウドソーシングを利用するメリットは何より自由がきくことです。クラウドソーシングはオンライン上でのやりとりが一般的であるため、わざわざ出社する必要がありません。さらに、納期さえ守っていればどの時間でも働けます

例えば、平日の日中が忙しい人でも土日や祝日、会社から帰宅後の時間の合間を縫って仕事をしても問題ありません。時間を気にせずに働ける点はクラウドソーシングの最大のメリットでしょう。

デメリット

クラウドソーシングは継続的な案件よりも単発の案件が多いため、毎月の稼ぎが安定しづらいです。特にクラウドソーシングを始めたての頃は実績がゼロであるため案件を獲得しづらく、安価な仕事を請け負うことになるでしょう。

以上のような仕事が安定しないリスクを回避するためには会社員として勤めながら、仕事の傍らでクラウドソーシングを利用するべきです。会社員という安定した収入を得ながらクラウドソーシングを利用することで、収入に関するリスクヘッジができます。

クラウドソーシングの平均年収と勤務時間

クラウドソーシングの平均年収と勤務時間

クラウドソーシングを利用するにあたって気になるのが年収でしょう。実際に利用してみないと年収を想像しにくいため、なかなか利用するまで踏み切れないという人も多いはずです。そこで、クラウドソーシングサイトを利用している人の平均年収と勤務時間をまとめました。これからクラウドソーシングを利用する際の参考にしてください。

タイプ別平均年収

クラウドソーシングを利用している人の平均年収は職種ごとに異なります。そこで、ランサーズ株式会社が発表している「新・フリーランス実態調査 2021-2022年版」をもとに、タイプ別の平均年収をまとめました。

職種平均年収
士業316.4万円
経営・企画職292.7万円
ITエンジニア255.7万円
研究・開発233.4万円
営業職230.2万円
トレーナー・コディネーター229.9万円
Webデザイナー209万円

士業や経営など専門性が高いスキルを必要とする職種は平均年収が高い傾向にあるようです。とはいえ、日本の会社員の平均年収と比べてしまうと平均年収が低いように感じられます。厚生労働省が発表している「令和3年賃金構造基本統計調査」によると、男女あわせての平均月収は約30万7,000円です。ボーナスを含まずに計算したとしても、平均年収は約368万円になります。

以上のことを踏まえると、会社員として勤めるよりはやや年収が劣るようです。しかし、「新・フリーランス実態調査 2021-2022年版」に記載されているように、フリーランスを志す人は年収よりも自由な生き方を求める傾向にあります。実際にノンフリーランスよりもフリーランスの方が「仕事に対してやる気がある」と回答した人が14.2%も多いです。

年収よりも働きがいを求めるのであれば、クラウドソーシングを利用したフリーランスになるのもよいでしょう。

平均年収に関しては、宜しければ下記の記事も参考にして下さい。

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タイプ別勤務時間

オンラインで業務を完結できるフリーランスは、平均的なフリーランスよりも週1時間業務が短いことがわかっています。

「参照:新・フリーランス実態調査 2021-2022年版

また、日本労働組合総連合会が発表している「ネット受注をするフリーランスに関する調査2020」によると、ネットで案件を受注しているフリーランスの平均労働日数は週3.7日で、専業で働いていたとしても週4.4日という結果が出ています。1日あたりの平均労働時間もネット受注の場合、専業でも1日6〜8時間が29.6%と最も多いようです。

稼ぎが自分の働きによって決まるフリーランスは、自分が満足していれば勤務時間を調整できます。特にクラウドソーシングを利用すれば案件のコントロールも可能であるため、時間に融通がきく生活を送れるはずです。

クラウドソーシングで稼げない理由5選

クラウドソーシングで稼げない理由5選

クラウドソーシングでまったく稼げていない場合は、今から紹介する5つの理由のうちどれかに当てはまっていることが多いです。クラウドソーシングを利用して月5万円も稼げていない人は、今一度以下の理由に当てはまっていないかを確認してください。

そもそも競合が多い

そもそもクラウドソーシングは競合が多い世界です。インターネットで仕事を探せる手軽さを持つ一方で、それだけ参入障壁が低くなります。実際に「平成30年版 情報通信白書のポイント」を参照すると、クラウドソーシングサイト「クラウドワークス」の会員数は2012年9月時点から2017年9月時点にかけて約250倍も増えました

インターネットがより発展し、リモートワークが推奨され始めた現代では、さらに会員数が増えていることが予想されます。競合が多い市場ではスキルの高さこそが売上につながるため、駆け出しのクラウドソーシング利用者は稼げないこともしばしばあるでしょう。

割に合わない仕事がある

案件をこなしているのに稼げていない場合は、割に合わない仕事をしている可能性があります。例えば、ライターの仕事をクラウドソーシングから探していたとしましょう。案件を探していると、文字単価が0.5円という仕事も少なくありません。むしろそれより低い単価で仕事を募集している場合もあります。

文字単価0.5円ということは、1万文字執筆したとしても5,000円しかもらえません。さらに、初心者のうちは執筆スピードも遅いため、1時間に500〜1,000文字執筆できれば良い方でしょう。1時間に1,000文字執筆できたとしても文字単価0.5円では時給500円となります。

初心者だからといって上記のような案件をこなしていれば、いつまで経っても稼げません。実績を積み重ねるためには多少安い単価でも仕方ありませんが、それでも文字単価1円というラインを一つの目安にしてください。

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継続的な案件が見込めない

クラウドソーシングにありがちな案件として、1回限りで契約満了が多いということです。1回限りの案件を続けていると継続的な案件を見込めずに、収入が安定しません。そのため、継続契約を前提とした案件を探すことをおすすめします。

また、10回程度仮採用として業務をこなしたら本採用で単価をあげるという案件もありますが、数回程度を安い単価で発注し、本採用にまで至らないケースが多いです。クラウドソーシングでは案件を見極める力も求められるので、日々どのような案件があるかを確認しておきましょう。

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手数料がかかる

クラウドソーシングサイトを利用して報酬が発生すると、手数料がかかってしまいます。手数料がかかってしまうと報酬が減ってしまうため、思ったよりも稼げていないという事態になりかねません。

クラウドソーシングサイト大手のランサーズでは以下の手数料を設定しています。

対象金額システム手数料
20万円を超える金額部分5%
10万円超〜20万円以下10%
10万円以下の金額部分20%

例えば、ランサーズを利用して税込で16万円稼いだとしましょう。上記の表に当てはめて計算すると、合計で2万6,500円のシステム手数料が引かれます。つまり、労働者の手取りは13万3,500円です。

以上のようにクラウドソーシングを利用していて思ったよりも稼げていないと感じる理由として、手数料の高さもあげられます。

そもそも提案が少ない

クラウドソーシングサイトを利用していて月5万円を稼げていない場合は、そもそもの提案数が少ない可能性があります。クラウドソーシング初心者のうちは、とにかく案件に応募してください。クラウドソーシングは10件近く応募したとしても、1件でも案件を獲得できるかどうかの世界です。

そのため、利用し始めて日が浅いうちは1日10件近く応募してみることをおすすめします。案件が獲得できるようになってきたら、応募数を次第に少なくしていけば問題ありません。

ハイクラスのクラウドソーシングを活用してみる

実務で特定の分野に精通していたり、フリーランスとしてハイクラスの業務に挑戦したりしてみたい方にとって、クラウドソーシングサイトは不向きと言えます。しかし、そこで検討していただきたいのがコンサルティング案件です。

ハイクラスの案件が集まるクラウドソーシングサイトには、高単価の案件も多く掲載されています。以下の記事も参考にし、ぜひ検討してみてください。

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クラウドソーシングで月5万円稼ぐために必要な5つのこと

クラウドソーシングで月5万円稼ぐために必要な5つのこと

クラウドソーシングで月5万円はそれほど高いハードルではありません。早い場合は1ヶ月で達成することもあり得ます。特に以下の5つの項目を意識すれば、目標の月収に近づくはずです。

プロフィールの充実

クラウドソーシングを利用する際はプロフィールを充実させてください。プロフィールを充実させることによって、クライアントから信頼を勝ち取りやすくなります。初心者のうちはポートフォリオや経歴に悩むかもしれませんが、自作した作品でも問題ないので登録しておきましょう。

サイト内の認定資格を獲得

クラウドソーシングサイトのなかには独自の認定資格を設けている場合があります。認定資格を取得しておくことで一定以上の知識を有していることのアピールになり、クライアントからの受注確率も高まるでしょう。

例えば、クラウドワークスでは以下の資格を無料で取れます。

  • Webライター検定3級
  • ビジネス事務検定

いずれもクラウドソーシング初心者が箔をつけるのに最適な資格です。合格率は低いものの、無料で受験できるので何度も挑戦してみましょう

提案数を増やす

月5万円を稼ぐには仕事の本数を増やす必要があります。まずは自分の許容の範囲内で提案数を増やしてみるのがおすすめです。1日10本の提案とはいわなくても毎日数本ずつ提案していけば、月5万円の目標に近づけるはずです。

まずは単価を気にしない

とにかく最初のうちは単価を気にしないでひたすら業務をこなすのも大切です。先ほど例にあげたライターの場合、1文字0.5円であっても月10万文字を執筆すれば5万円にまで到達できます。1日の文字数に換算すると、3,500文字の執筆を毎日していれば5万円に届く計算です。

十分な実績が伴うようになってから単価を気にすれば問題ありません。

クライアントがしてほしい業務を追加提案

クライアントがしてほしい業務を先回りして提案すると継続的な案件を期待できます。継続的な案件を勝ち取るためには、クライアントに価値を提示することです。クライアントの要望に沿ってうまくニーズを満たせれば継続的な案件を獲得して、月5万円の報酬も見込めるようになるでしょう。

クラウドソーシングで稼げないフリーランスにならないために

クラウドソーシングで稼げないフリーランスにならないために

クラウドソーシングで稼ぐためには、まず実績作りが大切です。初心者のうちは単価が伴わなくても、まずは実績作りのために数多くの案件に応募してください。すると、将来的に高単価の案件にも応募が通るようになり、稼げるフリーランスになれるでしょう。

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