編集部
フリーランスになったは良いものの、案件を獲得するのにどのマッチングプラットフォームを利用すれば良いのかわからない人も多いはずです。そこで、タイプ別におすすめのマッチングプラットフォームを10個選定しました。これから案件獲得に向けてマッチングプラットフォームを利用する際の参考にしてください。
フリーランスの案件マッチングプラットフォームの種類
フリーランスの案件マッチングプラットフォームには大きく分けて2つの種類があります。それぞれの特徴を簡単に紹介するので、自分に向いている種類のプラットフォームを利用してください。
クラウドソーシング型
クラウドソーシング型のマッチングプラットフォームとは、案件を募集している企業と個人をマッチングしてくれるサービスです。オンラインのみで業務の受注から納品まで完了するため、在宅ワーカーでも利用できます。
特に感染症が拡大してリモートワークが推進されている現代においては、世界的に見てもクラウドソーシングの市場規模は拡大傾向です。慶應義塾大学の特任教授である岩本隆氏が発表している資料によると、2018年に約1兆96億円の市場規模であったクラウドソーシング市場は2027年までに約16兆4,200億円にまで達すると予想されています。
クラウドソーシングの市場規模はまだまだ拡大していく予想があるため、今のうちに実績を積み重ねておくと将来的に良質な案件に出会えるかもしれません。ただし、実績が伴わないうちは単価が安めの案件も多いため、とにかく案件をこなす必要があります。
エージェント型
エージェント型のマッチングプラットフォームは、専属のエージェントが企業とフリーランスの間を取り持ってくれるのが特徴的です。そのため、フリーランスとしては企業に対して直接営業する必要がないため、案件さえ獲得できれば仕事に集中できます。
ただし、実績や作品のポートフォリオがないとエージェントが企業に対してアプローチできないため、フリーランスとしてある程度の経歴が求められます。実績が積み重なってある程度の自信がついてきたと思ったら利用してみましょう。
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フリーランスにおすすめの案件マッチングプラットフォーム10選
フリーランスにおすすめの案件マッチングプラットフォームを10個集めました。タイプ別におすすめのプラットフォームを紹介しているので、自分の状況やスキルにあわせて利用するサービスを選択してください。
在宅ワークにおすすめのマッチングプラットフォーム
副業に関心が高くなってきている現代では、在宅の隙間時間でもできる案件に興味ある人も多いはずです。そこで、在宅ワークの案件も掲載しているマッチングプラットフォームを5つ紹介します。
クラウドワークス
クラウドワークスは完全在宅でもできる案件が豊富に募集されています。クラウドワークスで募集されている主な案件の種類は以下の通りです。
- データ入力
- ライティング
- 動画編集や作成
- 写真や画像の加工
- アンケート
クライアントとのやりとりもメッセージ上で完結するので、対面でのコミュニケーションを必要としません。
また、案件の形式も以下の通りに分かれています。
| プロジェクト型 | 成果物に対して報酬が発生する案件 |
| コンペ型 | 他のフリーランスと競い、クライアントが選んだ成果物のみに対して報酬が発生する案件 |
| タスク型 | 数分〜数十分で終わるアンケートなどの案件 |
まとまった金額を稼ぎたい人はプロジェクト型の案件をこなすべきでしょう。ただし、あくまでもお小遣い稼ぎ程度で稼ぎたい場合は、タスク型の案件をこなしても問題ありません。
ランサーズ
ランサーズは40万社以上の企業が案件を募集している案件マッチングプラットフォームです。ライティングや動画編集はもちろんのこと、営業活動まで幅広い案件に対応しています。そんなランサーズで特徴的なのが、「認定ランサー」という制度です。
特定の条件を満たして認定ランサーとして認められればクライアントへの露出が増えて、案件を獲得しやすくなります。認定ランサーになるための条件は以下の通りです。
- 24時間以内のメッセージ返答率が80％以上
- 仕事の受注から納品まで90％以上完了
- 過去1年間の報酬額が上位20％以内
- 5点満点の評価で4.8点以上を記録
- 本人確認や電話番号などを登録済み
以上のような条件を満たせば認定ランサーになれるので、できることから始めて、将来的に認定ランサーとして活躍できるようになりましょう。
ココナラ
ココナラは自分のスキルを出品できるプラットフォームです。募集がかかっている案件に対して応募するのではなく、自分の出品したスキルに対して興味を持ったクライアントから依頼が舞い込んできます。とはいえ、募集している案件に対して応募することもできるため、案件獲得に関するアプローチは幅広いです。
また、登録されている案件は2022年7月26日時点で64万件を超えるため、自分のスキルにあった案件が見つかるでしょう。
HELP YOU
HELP YOUは平均継続利用率で98％を記録していて、楽天や三井不動産、イオンモバイルなどの500社以上の企業が案件を募集している案件マッチングプラットフォームです。働き手が足りない会社に自分のスキルを販売して、場所を問わずに仕事に取り組めます。
案件の規模はさまざまなので、時間の都合を気にしながら働けるのも特徴的です。
フリーランス名鑑
フリーランス名鑑は国内最大級のフリーランス登録者数を誇るマッチングプラットフォームです。直接取引が可能なサービスであるため、フリーランスとしては売上を最大化できます。
ただし、フリーランスとして登録するためには「StockSunサロン」に入会しなければいけません。StockSunサロンへの入会は個人プランで4,400円かかるため、フリーランスとしてまとまった金額を稼ぎたい場合に利用するべきでしょう。
エージェント型のおすすめマッチングプラットフォーム
エージェント型のマッチングプラットフォームは、エージェントが案件を紹介してくれるので、自ら営業する必要がありません。そのため、営業へのリソースがないフリーランスにおすすめのプラットフォームです。以下に3つのおすすめプラットフォームを紹介しているので、これから利用する際の参考にしてください。
ITプロパートナーズ
ITプロパートナーズは専属のエージェントが案件を紹介してくれるプラットフォームです。ITプロパートナーズでは仲介会社を挟まずに契約できるため、高単価な案件が豊富に取り揃えられています。例えば、PHPやJavaScriptなどの言語を扱えるエンジニアであれば、週3日の勤務で月収41〜50万円です。
また、スタートアップやベンチャー企業の案件も用意されているので、エンジニアとして力をつけていきたい人におすすめです。
クラウドテック
クラウドテックで紹介されている案件は97％がリモートで完結するのが特徴的です。仕事に対する不安や悩みなどエージェントが親身に対応してくれるので、2021年4月時点の利用者継続率は90％を記録しています。
長期的に考えて働きやすい環境を整えたい人であれば、おすすめのプラットフォームです。
レバテックフリーランス
レバテックフリーランスは利用者の平均年収が2018年時点で862万円を記録しているプラットフォームです。高単価の案件が多く取り揃えられているのはユーザーにとって魅力的で、92.6％の利用者満足度を記録しています。
フリーランスにとってネックとなるバックアップ体制も問題なく、契約更新率において90％以上を記録した実績も持っています。フリーランスエンジニアとして安定した収入を確保したい人におすすめです。
IT系フリーランスにおすすめのマッチングプラットフォーム
IT系フリーランスはスキルさえ持っていれば、高単価の案件に巡り合うことも不可能ではありません。そこで、ここではIT系フリーランスにおすすめのマッチングプラットフォームを2つ紹介します。
Midworks
Midworksは月収100万円以上の高単価の案件も取り扱っている案件マッチングプラットフォームです。Midworksは高単価の案件が多い分、収入アップ事例も多数報告されています。会社員時代には年収600万円だった28歳の男性がMidworksを利用したら、年収1,200万円にまで増額したそうです。
また、もし案件が途切れたとしても一定の条件を満たしていれば60％まで報酬が補償されます。利用料は一切かからないので、IT系フリーランスであれば登録しておきたいプラットフォームです。
ギークスジョブ
ギークスジョブはリモート案件だけで80％を占める、フリーランスエンジニア向けのマッチングプラットフォームです。大手からベンチャーまで3,300社を超える取引実績を誇り、月ごとに安定した収入を得られます。
安定した収入に加えて高単価な案件も紹介していて、平均年収は821万円と業界でもトップクラスです。
ハイクラスのコンサル案件にも挑戦してみる
ハイスキルのフリーランスにぜひ挑戦していただきたいのがコンサルティング案件です。
ワーカーとして従事するのもおすすめですが、より高単価でスキルアップにつながるため、コンサルティング案件の実績が得られれば、収入的にも今後の経営的にも大きなプラスになるでしょう。以下の記事も参考にしつつ、今後の営業方針を検討してみてください。
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フリーランスの案件をマッチングプラットフォームで獲得するコツ3選
クラウドソーシング型のマッチングプラットフォームを利用するとなると、自力で案件を獲得しなければいけません。そこで、案件マッチングプラットフォームで案件を取るためのコツを3つ紹介します。すぐに実践できる項目も紹介しているので、これから案件獲得に向けて動こうとしている人は参考にしてください。
実績を充実させる
フリーランスは実力勝負の世界であるため、実績が何よりも大切です。そのため、フリーランスとして勝負していくためには、まず案件を積み重ねて実績を積み重ねていきましょう。
特にクラウドソーシング型のプラットフォームでは、プロフィール欄に経験してきた案件の数が表示されることが多いです。目に見えて実績がわかるので、クライアントが仕事を依頼する際の参考になりやすいです。実績が積み重なれば高単価の案件も狙えるようになり、フリーランスとして年収アップを狙えます。
クライアントの要望を先回りした提案をする
フリーランスとして働いていくためには、クライアントの要望を先回りすることも大切です。クライアントが「この業務までやってほしい」と思うところまで業務をこなせば、良質なフリーランスだと認識して継続的な案件も狙えます。
ただし、まずは成果物の質がともなってこそなので、駆け出しの頃はスキルアップに注力しましょう。
早めのレスポンスを心がける
フリーランスになると労働時間という縛りがなくなるため、不規則な生活になりがちです。そのため、メールやメッセージの対応が遅くなり、クライアントに不信感を与えてしまう可能性があります。
クライアントから不信感を買わないためにも、メールやメッセージが来たら間髪おかずに対応するのがおすすめです。
その他にも、フリーランスとして心がけておくべき大事な行動原則や心がけがあります。下記の記事で詳しく解説していますので宜しければご参照下さい。
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フリーランスの不安を減らす大事な行動と心がけとは？10のポイントを解説
フリーランスのマッチングプラットフォームを利用する際の注意点
フリーランスのマッチングプラットフォームを利用する際はいくつか注意することがあります。利用する前に知っておかないとプラットフォーム内で規約違反になる可能性があるので、この機会に注意点は確認しておきましょう。
悪質な業者とは取引しない
悪質な業者との取引は時間の無駄なので取引しないようにしてください。悪質なクライアントにありがちな行動は以下の通りです。
- 報酬が支払われない
- 連絡が途絶える
- 単価相場が低すぎる
特に単価が低すぎる案件には注意してください。単価が低すぎる案件は支払い能力がなく、継続的な案件につながらない可能性があります。
また、案件の概要が大枠な場合も応募しない方がよいでしょう。
他媒体への勧誘に気を付ける
フリーランスの案件をやっとの思いで獲得したと思ったら、他の媒体への勧誘を勧められることもあるでしょう。しかし、クラウドソーシングサイトによっては他媒体への勧誘が禁止されている場合があります。そのため、勧誘に乗ってしまうとアカウントが制限や削除されてしまうかもしれません。
そもそも規約を無視している時点で悪質な業者であることは間違いないので、案件に取り組む前に注意しておきましょう。
事前に業務範囲は決めておく
契約時には事前に業務範囲を決めておきましょう。契約時に業務範囲を決めておかないと、後のトラブルにつながりやすいです。日本労働組合総連合会が発表している「フリーランスとして働く人の意識・実態調査2021」によると、「一方的な仕事内容の変更」を経験しているフリーランスは29.5％にも及びます。
不当なトラブルを避けたり自分の身を守ったりするためにも、事前に業務範囲は決めておきましょう。
フリーランスはマッチングプラットフォームを利用しよう
フリーランスのマッチングプラットフォームは、うまく活用すれば高単価の案件を獲得できます。一方で競合も数多くいるため、自分の価値がなければ案件の獲得にはつながりません。マッチングプラットフォームで案件を獲得するためにも、日々のスキルアップを忘れないでください。