フリーランスを続けていると、仕事が無くなったり収入が減ったりするかもしれないという不安が襲ってくることもあります。そうした不安をそのままにしていると、仕事にも影響が出てきます。そのため不安を減らす行動や心がけが必要です。

ではどのような行動と心がけが必要なのでしょうか。ここではフリーランスが不安を減らすために大事な行動と心がけとして、10のポイントを解説します。

行動と心がけ次第で不安は減らせる!

フリーランスが感じる不安としてまず出てくるのが、仕事が無くなるかもしれないという不安です。仕事が無ければ収入も無くなり、生活ができません。今は仕事があっても将来も継続的に仕事が来るのかどうかと不安になってしまうわけです。

また病気などで仕事ができなくなるケースも考えられます。突然仕事が出来なくなってしまえば、収入がなくなります。すでに健康面で不安がある人は、仕事ができなくなる不安を感じるでしょう。

次に自分の能力に対する不安も出てきます。フリーランスには若くて優秀な人が多く出てきます。そうした若い人と同じように最新の知識を身につけて、仕事が出来るだろうかどうかと不安になるわけです。

最後に将来的な不安があります。フリーランスは会社員に比べて厚生年金や企業年金がないため、将来もらえる年金も低いです。将来のために資金を貯めておかなければ、老後の生活は大変厳しいものになってしまうでしょう。このようにフリーランスには複数の不安があるのです。

フリーランスの不安を減らす10のポイント

先ほど述べたように、フリーランスには仕事の不安、健康面の不安、能力の不安、将来の不安などがあります。そうした不安は行動や心がけで減らせるのです。ここではそのために必要な10のポイントを解説します。

売上の4倍の見込み客(ヨミ)を作る

顧客を増やすためには、見込み客を集めなければなりません。見込み客が多ければ多いほど不安が減るのは間違いありません。目安としては売上の4倍の見込み客です。ただ見込み客を作るというのは名刺を配ったり、知人に声を掛けたりするだけでは駄目です。

重要なのは見込み客の管理。つまりヨミ表を作成して進捗管理をしなければなりません。ヨミ表では受注確度を3段階(受注確実・前向きに検討・検討中)で記載していきます。ヨミ表を作成して受注確度が高いところに営業をしていけば、仕事がなくなるという不安はかなり減るでしょう。

またヨミ表は定期的に改定していく必要があります。受注確度が変わる場合もありますし、見込み客がさらに増える場合もあります。常に4倍程度の見込み客がリスト化されていなければなりません。「○曜日は見込み客にアプローチする日」と決めて、定期的に行っていきましょう。

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スキルアップや自己投資を継続する

フリーランスをしていると、自分より優秀で若いフリーランスと出会うことがあります。そうした若手のフリーランスは、自分よりも能力が高いです。その結果、自分の能力に対して不安になってしまうこともあるわけです。

そうした不安を減らすためには、スキルアップや自己投資をしていくしかありません。しかしスキルアップや自己投資も長期的な視野に立って行わなければなりません。例えば私の知人のプログラマーはデータサイエンティストの資格を取得していました。

プログラマーとして活躍していたのですが、データを使って課題を解決したいということで、データサイエンティストの資格を取得したそうです。現在、データ経営を行っている企業も増えており、データサイエンティストは引く手数多。

プログラマーとの相性も良いため、スキルアップが成功した事例だと言えます。私の知人のように、今ある能力を上手く使ってスキルアップできるように「○○×□□」のかけ算で考えてみましょう。

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営業活動や交流を欠かさない

仕事を取りに行っても、すぐに取れるわけではありません。普段から営業活動や交流を欠かさないで行っている必要があります。人脈を作ることが大事とよく言われますが、営業活動メインでの人脈形成は結局長く続きません。

私も交流会に頻繁に出ていた時がありましたが、結局名刺交換で終わってしまい、その後、継続的に会っていません。そのため自分の商品やサービスの営業ではなく、相手を応援する気持ちで交流をメインに行い、そこで控えめに営業をするようにしています。

そうすることで相手との関係が切れることなく続いていき、自分の商品やサービスを利用したいと思ったときに声をかけてもらえることが増えました。フリーランスになって売上が減っていると、すぐに成果にはつながらない交流を避けがちです。しかしそういう時こそ人との交流をしていくことで、仕事に繋がる可能性があります。

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継続案件にしていく

新規顧客を獲得し続けるよりも、既存顧客にくり返し仕事を依頼してもらう方が、効率が良いです。なぜなら新規顧客を獲得するコストは既存顧客の5倍にもなるからです。そのため費用対効果を考えれば、既存顧客との関係をしっかりと築かなければなりません。

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また継続案件を多く受けることで売上の安定につながります。継続案件は長期に売上が安定的に入ってくるため、売上が無くなる不安を減らせます。私の知人のマーケターは単発の案件も継続案件に変えていく努力をし続けています。

その方法としてはSEOで案件受注後、広告運用やSNS運用もできると伝え、業務内容を増やしながら継続案件にしているようです。2でスキルアップの話をしましたが、スキルアップはこのように仕事の幅を広げて継続案件の受注にもつながっていきます。

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受注する案件の幅を広げる

受注する案件の幅を広げることで、売上アップにつながります。フリーランスは仕事を選べるのがメリットのひとつです。そのため専門的な案件に特化することも可能です。例えばプログラマーであれば、特定の言語の開発のみに特化して受注できるでしょう。

しかし仕事が減って売上に不安が出そうなときは、別の言語での案件を受注したり、専門ではない開発案件も受けていくのも必要です。幅広い案件を受けると、売上アップに繋がるだけでなく、それが実績となって次の仕事にも繋がっていきます。

実績として示せるようにしておけば、将来、仕事が減った時のリスクヘッジにもなります。今まで受注して来なかった案件も、今後のことを考えて、受注することにも挑戦してみましょう。

将来にかかるお金を試算、可視化し資産形成を実行する

フリーランスは補償がない働き方のため、老後の不安は常に付きまといます。そのため将来のための資産形成は必須です。以下の勤労者世帯の年齢階層別修士によれば、黒字率は35歳~39歳をピークに徐々に下がっています。

そのため40代になるまでにできるだけ資産を貯めておかなければなりません。また60歳~64歳で一気に黒字率が下がっています。さらに可処分所得も減っていくわけですから、60代以降に貯蓄だけでは足りない分や、不測の事態に備えてiDeCo、NISAを活用する必要があるわけです。

出典:お金の準備、いつからがいい…「家計の黒字率」は30代後半がピーク(時事通信社ホームページ)

iDeCoは個人型確定拠出年金で、自分で掛ける年金のこと。掛金が全額控除、運用益は非課税で税制上のメリットもあります。NISAは株式や投資信託のことで、運用益が非課税になり税制上お得です。NISAの場合、毎月定額を積み立てる「つみたてNISA」もあります。

iDeCoの場合、掛金は全額控除になるものの、年金であるため、原則60歳まで引き出せません。NISAはいつでも売却できるため、資金に不安がある人にはNISAの方がお勧めです。私自身も「つみたてNISA」を利用しており、毎月定額を積み立てています。

将来に向けて自分で資産を作る方法がありますので、各自の資産状況に合わせて、iDeCoとNISAのどちらを使うのか、あるいは両方使うのか考えてみましょう。

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リラックスできる時間を意識的に作る

仕事が無くなるかもしれないという不安を減らすために、仕事の獲得はもちろん必要です。しかし一方で仕事をしない時間を確保する必要もあります。仕事から離れることで、仕事の不安が減ることもあるのです。

大事なのは不安が大きくなる前に、リラックスする時間を作ること。不安が小さいうちに減らすことを心掛けると、不安が大きくならなくなります。不安が大きくなってからだと、いくら休んでもその不安が減らないことはよくあるのです。

そのため定期的にリラックスする時間を設けましょう。リラックスする方法はそれぞれですが、なるべく仕事から離れられるものがお勧めです。私はサウナや温泉ですが、それはデジタル機器から離れられるから。

仕事ができない環境に置かれることで、はじめてリラックスできるわけです。また定期的にリラックスすることで、仕事に対してもやる気が出てくるというプラスの効果もあります。

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フリーランス用の保険や福利厚生制度を利用する

フリーランスの場合、仕事ができなったときの補償がありません。また仕事先とトラブルになったときに自分で解決しなければなりません。そうした不安を解決するためにフリーランス用の保険を利用するのもひとつの方法です。

例えばフリーランス協会が提供するサービスなら、年会費1万円(税込)を払うことで、「賠償責任保険」「弁護士費用保険」が利用できます。また割引価格で「収入・怪我・介護の保険」に加入できてお得です。

万が一のケガをして仕事が出来ないときに、補償があることで安心できます。さらにフリーランス協会に加盟することで、福利厚生サービスも利用できます。人間ドックや資格試験のための学校も割引価格で利用可能です。

このような保険や福利厚生制度を利用することで、仕事が出来なくなった時の不安は軽減できるでしょう。

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エージェントに依頼する

フリーランスになると仕事以外にも営業活動が欠かせません。しかし全てを同時にこなすのは限界もあります。そこで案件獲得についてはエージェントに依頼するのもひとつの方法です。

私の知人のプログラマーはエージェントを2社登録していると言っていました。1社は月額料金を払う形で、もうひとつは完全出来高払いです。月額制のところは定期的に仕事を紹介してもらえるそうで、自分で営業は全くしていないとのこと。

仕事に集中できる環境であるため、エージェントへの支払いは発生するものの、その分売上がアップしているので、効率的だと言っていました。完全出来高払いのところは、コストは削減できるものの、安定して仕事がこないので、月額制の方を勧められました。

エージェントは多いので、比較検討をしながら、自分の業種に合ったところを探すようにしましょう。

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運動・食事・睡眠を欠かさない

フリーランスは体が資本。仕事ができなくなってしまっては、フリーランスを継続できません。そのため体調管理も大事な仕事のひとつとなります。体調管理のためには運動・食事・睡眠が大事です。特に運動は定期的に行うことをお勧めします。

私はジム通いをしていますが、週3回を基本に通っています。ただジム通いはいつでも行けるため、最終的に通わなくなってしまう人も多いです。そういう方の場合は時間が決まっているスクールもお勧めです。スクールであれば、毎週必ず行かなければならないので、運動しなくなる割合は下がります。

食事は量だけでなく栄養素も管理するのがポイントです。バランスの取れた食事をしなければなりません。そのためには外食や惣菜ばかりではダメ。週に何回かは自炊して栄養バランスの取れた食事を摂りましょう。

栄養バランスのとれた食事がどのようなものか分からない人は「あすけん」というアプリを使って管理するのもお勧めです。このアプリで料理名を入れれば、およその栄養素が分かります。1日でどの栄養素が足りないのかも分かるので、使ってみるのも良いでしょう。

最後に睡眠。睡眠は8時間が理想だと言われています。また睡眠の質も大切です。飲酒をすると睡眠の質が下がると言われていますので、アルコールの量には十分注意しましょう。また寝る間にデジタル機器を見ると寝られなくなりますので、注意してください。

10のポイントを常に実践していこう!

ここまで不安を減らす行動と心がけとして10のポイントを解説しました。不安は大きくなってから減らそうとしても、なかなか減るものではありません。そのため普段から10のポイントを意識していく必要があります。

ここで示した10のポイントは全て実施可能です。10のポイントを常に意識して、実践していくようにしましょう。そうすることで不安は軽減されるはずです。