フリーランスで成功するためには今までの蓄積に加え、自己投資によるリスキリングが必要です。自己投資と言ってもただお金を使って勉強するだけでは効率的とは言えません。各職種に合わせた自己投資によるリスキリングが必要になってきます。

近年、ビジネスパーソンに必要とされるスキルは常に変化しています。現在で言えば、デジタル領域に係わるリスキリングは非常に有効ですし、フリーランスとして活躍する上でもデジタル関連分野におけるリスキリング・スキルのアップデートは必須と言えます。そこでこの記事では、職種別に必要な自己投資の方法について説明します。

Contents
  1. なぜ専門家の自己投資が必要なのか
    1. 技術の進歩が早く最新情報のキャッチアップが必要
    2. 他のフリーランスとの差別化・付加価値向上につながる
    3. 単価アップにつながる
  2. ITコンサルタントのリスキリング・自己投資法
    1. IT関連の書籍やニュース記事(英語情報を含む)
    2. セミナーやコミュニティ等での決裁権のある方との人脈形成
    3. プログラミングの学習
    4. スクールでの学び直し
  3. プログラマーの自己投資・リスキリング方法
    1. 新規言語の学習
    2. 最新知識を得るためにセミナーやコミュニティーへの参加
    3. 会計や簿記などシステムに関わる勉強
    4. スクールでの学び直し
  4. DXコンサルタントの自己投資・リスキリング方法
    1. DXに役立つ資格を取得する
    2. 案件ベースで経験を積む
    3. 経営者との人脈形成
    4. スクールでの学び直し
  5. 人事コンサルタントの自己投資・リスキリング方法
    1. 社会保険労務士とキャリアコンサルタントの資格を取る
    2. セミナーや書籍で知識を得る
    3. コミュニティ等でコミュニケーション能力を磨く
    4. スクールでの学び直し
  6. ウェブマーケティングの専門家の自己投資・リスキリング方法
    1. ネットで最新の知識を得る
    2. ウェブマーケティングに関する資格を取得する
    3. 専門分野に特化する
    4. スクールでの学び直し
  7. 自己投資・リスキリングをする際の注意点
    1. 自己投資・リスキリングのための費用を決めておく
    2. 学習を習慣化する
    3. 自己投資・リスキリングの仲間を作る
  8. スキルアップが収入に直結する!

なぜ専門家の自己投資が必要なのか

そもそもなぜ自己投資が必要なのでしょうか。ここでは自己投資が必要な理由を3つ紹介します。

技術の進歩が早く最新情報のキャッチアップが必要

どの職種でも同じですが、技術の進歩が早いため、新しい言葉ややり方が出てきます。その為最新情報のキャッチアップによるリスキリングが重要です。

顧客の最新技術・知識の要望は高まる一方で、フリーランスは組織内の情報共有が入ってきません。自ら何もしないと最新情報から置いてきぼりになる可能性が高くなります。その結果、顧客の信頼を失うケースがあります。

私も業務を委託しているあるフリーランスのプログラマーと話したときに「AIについては専門でないので分かりません」と言われたことがあります。その話を聞いて、顧客として「この人は信頼できないな」と思いました。そうならないためにも最新情報のキャッチアップ・リスキリングは必要でしょう。

他のフリーランスとの差別化・付加価値向上につながる

自己投資によるリスキリングや情報のアップデートは他のフリーランスとの差別化や付加価値向上に繋がります。他のフリーランスよりも知識や技術があれば、差別化につながるのは間違いありません。

例えば会計のアプリを作ってほしい時に、会計の知識があるプログラマーと無いプログラマーでは、前者に頼むのが一般的です。付加価値をつけることで、仕事の幅が広がるわけです。

単価アップにつながる

他のフリーランスよりも技術が上でなければ、単価を上げていくことはできません。その為技術を向上するためにも、自己投資しなければなりません。自己投資の分かりやすいところで言えば資格です。

PMを専門にしているITコンサルの知人は、基本情報技術者試験だけでなく、ITコーディネータやプロジェクトマネージャー試験に合格することでリスキリングし、付加価値を付けています。結果として単価もアップして、仕事の依頼も増えているとのことです。つまり自己投資がフリーランスとしての成功に結びついたわけです。

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ITコンサルタントのリスキリング・自己投資法

ITコンサルタントのリスキリング・自己投資法としてお勧めなのは以下の4つです。

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IT関連の書籍やニュース記事(英語情報を含む)

IT関連の最新の技術をキャッチアップするためにも書籍やインターネットでの情報収集や学習は必須です。また日本よりもアメリカやヨーロッパの方が、最新技術に対する情報発信が早いです。

英語で書籍を読むのは大変かもしれませんが、ニュース記事は英語で読むようにしましょう。今、アメリカやヨーロッパでどのような技術が出てきているのか、IT関連のどのようなトレンドがあるのか話せると、顧客も感動してくれるはずです。

セミナーやコミュニティ等での決裁権のある方との人脈形成

ITコンサルの場合、決裁権のある方と繋がる必要があるため、経営層が多く参加するセミナーやコミュニティに参加してみましょう。決裁権のある方が出るセミナーやコミュニティの探し方は経営者からの紹介です。

経営者の知人がいないと入れないコミュニティも多いです。まずは一人の経営者と繋がり、その経営者が参加しているコミュニティやセミナーに連れて行ってもらいましょう。私の知人もその方法で経営者のコミュニティを紹介してもらっています。

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プログラミングの学習

ITコンサルタントがプログラミングをすることは少ないですが、その知識がなければコンサルはできません。その為プログラミング言語に関する学習は、常にしておく必要があります。

例えばPythonは人工知能の開発で使われることが多いため、学んでおいた方が良い言語です。Pythonは書籍の情報もたくさんあります。またオンラインスクールも多くAI学習に特化したところがあり、Pythonも学べます。

このようにPythonは学習しやすいので、まだ触れたことがないITコンサルの方は学習することをお勧めします。このように使ったことがないプログラミング言語についても学習しておくようにしましょう。

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スクールでの学び直し

AIの場合、プログラミング言語だけでなく、数学も含めて体系的に学び直すスクールがお勧めです。カリキュラムもしっかりしていますし、講師も現場のプロが多いので、知識を身につけるには最適でしょう。最近ではオンラインのスクールも多いので、検討してみましょう。

プログラマーの自己投資・リスキリング方法

プログラマーの自己投資・リスキリング法としてお勧めなのは以下の4つです。

新規言語の学習

プログラミング言語にはその時の流行もあります。その為新規言語の学習もしておきましょう。私の知人もAIに対応すべく、Pythonの学習をしています。使える言語が増えればAIやアプリ開発などの仕事も増えるはずです。

最新知識を得るためにセミナーやコミュニティーへの参加

フリーランスのプログラマーとして成功するためには、ただプログラミングが出来るだけでは難しいです。現在、どのようなアプリやウェブサービスが流行しているのか、それはどのようにプログラミングされているかなど、最新の情報は常に入手しましょう。

セミナーで最新情報を入手するのはもちろんのこと、プログラマーのコミュニティへの参加もお勧めです。プログラマー同士で情報交換出来るのは、フリーランスにとって非常に有益です。いくつかコミュニティを探して、有益な情報を得られるところに参加しましょう。

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会計や簿記などシステムに関わる勉強

会計や簿記はプログラミングと直接関係はありません。しかし会計や簿記のシステム開発の依頼はあるわけです。そうした際に会計や簿記の知識があるプログラマーは重宝されます。私の知人のプログラマーも簿記検定2級に合格しており、その知識を生かして在庫管理のシステム開発をしています。

そこで簿記の知識は生かされているようで、クライアントとのやり取りでも役に立っているようです。

スクールでの学び直し

アプリ開発をしていた人がウェブ開発をするとなった場合、以前に経験があったとしても忘れていることはあります。そうした場合にスクールでの学び直しもお勧めです。短期間で最新の情報に触れられますし、技術の復習にもなるでしょう。

DXコンサルタントの自己投資・リスキリング方法

DXコンサルタントの自己投資・リスキリング法としてお勧めなのは以下の4つです。

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DXに役立つ資格を取得する

資格としては、DXがメインの資格とDXに関係する資格があります。DXがメインの資格として代表的なのが、DX検定とデジタルトランスフォーメーション検定です。

DX検定は日本イノベーション融合学会が行う検定で、スコアによって認定レベルが変わります。最上位のDXプロフェッショナルに認定されるのは2022年3月時点での累計で、3.0%と難関試験です。

またDXスタンダードが一番ランクが低いレベルなのですが、そのレベルにも達していない人が累計で63.4%います。その為DXスタンダードに認定されるだけでも、DXに関する知識レベルが高いと認められるでしょう。

もうひとつの資格が、全日本情報学習振興協会の運営するデジタルトランスフォーメーション検定です。DX推進アドバイザー認定試験とDXオフィサー認定試験の二つあり、併願も可能です。

DXに関係する資格としてはITストラテジストやITコーディネータ等の資格がありますので、必要に応じて資格を取得していきましょう。

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案件ベースで経験を積む

DXの場合、現場での経験をどれだけ積めるかが重要です。DX人材は不足しているため、DXに関する知識や経験があれば、案件ベースで参加することも可能です。最近では副業サイトも増えてきており、その中にはDXに関する案件も含まれています。

例えば私が利用しているlotsfulという副業マッチングサイトにも、DX案件が掲載されています。このように副業サイトに登録することで、さまざまな現場で経験を積むことが自己投資となり、フリーランスとしての成功につながるでしょう。

経営者との人脈形成

DXは経営そのものの形を変えるインパクトがあります。そのため経営者がDXについてやる気のある会社でないとやりません。そこで経営者との人脈が必要になります。経営者との人脈形成をすることで、仕事につながっていくわけです。

経営者とつながるためには、ただ待っているだけではダメです。経営者が多く参加しているコミュニティやセミナーに参加しましょう。前述したように私の知人は知人の経営者に紹介してもらい、経営者のサロンに参加して、人脈を形成。仕事を貰えるようになり成功しています。

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スクールでの学び直し

DXを社内でやることになり、手探りで始めた人も多いはずです。仕事としてDXの経験は積んでいますが、改めて基本的な知識を復習することも大切です。基本的にDXのスクールは実務経験者が教えているので、自分との違いを考えるだけでも勉強になります。

スクールではデータ分析、AI・機械学習、アジャイルなどを体系的に学べるため、知識が深まるでしょう。またフリーランス向けのDXスクールであれば案件紹介もしてくれるところもあります。

人事コンサルタントの自己投資・リスキリング方法

人事コンサルタントの自己投資・リスキリング法のお勧めは以下の4つです。

社会保険労務士とキャリアコンサルタントの資格を取る

人事コンサルタントは特に資格が無くても従事出来る仕事です。しかし資格を取得することで信頼性も増しますし、人事関連の知識も深まります。社会保険労務士は国家資格で、人事や労務管理に役立つ資格です。

その為社会保険労務士を取っていれば、人事コンサルタントとして信頼してもらえます。社会保険労務士の合格率は6%前後で難関試験です。科目数が多く各科目に合格基準が存在するため、合格するのが難しいと言われています。

またキャリアコンサルタントも国家資格です。キャリアコンサルタントは労働者の職業選択についてアドバイスをする際に役立ちます。キャリアコンサルタントは、学科と実技の2つの試験があります。合格率の平均はどの試験も約50~80%と高く合格しやすいと言われています。

こうした資格は会社で取得出来る場合もあります。自分の知人は銀行から独立して人事コンサルタントをしていますが、銀行員時代に社労士資格を取得しました。、そのため独立後に中小企業からの労務相談が増えて、コンサル以外で仕事に繋がっているようです。。

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セミナーや書籍で知識を得る

セミナーや書籍で知識を得るのも大切です。人事コンサルタントと言ってもアプローチの仕方はさまざまです。そうしたやり方を自分も真似するかどうかに関わらず、違うやり方も学んでおきましょう。

また人事に関する書籍で必読と言われるものは読んでおきましょう。例えばカーネギーの「人を動かす」、高橋俊介「人材マネジメント論」、内藤琢磨「デジタル時代の人材マネジメント: 組織の構築から人材の選抜・評価・処遇まで」、デロイトトーマツコンサルティング合同会社「最強組織をつくる人事変革の教科書」などです。

コミュニティ等でコミュニケーション能力を磨く

フリーランスは一人で仕事をしがちなのでコミュニケーション能力が重要になります。コミュニケーションに答えはありません。その為、いかに多く経験するか、実践するかが大事です。人事コンサルタントのコミュニティでなくても良いので、グループに所属して積極的にコミュニケーションをしましょう。

自分の知人の人事コンサルタントは、とにかく知らない人とコミュニケーションを取る練習をしていました。自分の話をするのではなく、相手の話を引き出す練習が必要とのこと。その為の練習の場が必要なのです。

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スクールでの学び直し

人事コンサルタントのスクールもあります。そこでは実際に人事コンサルタントで活躍している方が講師なので、自分のやり方と比較出来るはずです。例えばスクールでは人事制度の構築と制度設計、評価制度の実施方法、人事制度の設計と導入などが学べます。

また講座受講後もサポートしてくれるスクールもあります。自分の手法の幅を広げるためにも、スクールでの学び直しもお勧めします。

ウェブマーケティングの専門家の自己投資・リスキリング方法

ウェブマーケティングの専門家の自己投資法としてお勧めなのは以下の4つです。

ネットで最新の知識を得る

ウェブマーケティングの知識は本でも得られます。しかし情報が遅いです。一番いいのはネットの情報です。出版社系やIT系のWEBメディアのニュースやSNS、ITサービス企業のウェビナーが有効です。

例えばウェブメディアや出版社のSNSをフォローしてみましょう。かなりの頻度で最新情報を得られます。またウェブマーケティングを専門にしているフリーランスをフォローするのも良いです。最新情報を常に提供してくれます。

ウェブマーケティングに関する資格を取得する

他のフリーランスと差別化するためにも、積極的にウェブマーケティングに関する資格の取得は必要です。ウェブマーケティングに直接関係のあるInternet Marketing Analytics(IMA)検定やマーケティング・ビジネス実務検定は、優先順位が高いです。

ただそれだけでなくWebアナリスト検定やウェブ解析士のようなデータ解析の資格もあります。差別化と付加価値をつけるという意味でも他のウェブマーケターよりも出来る分野を増やしておきましょう。

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専門分野に特化する

ウェブマーケティングと一言で言っても、業種によってやり方が違います。。私は企業の側としてフリーランスのウェブマーケターに依頼したことがあります。その方はECサイトが得意だったのですが、自分が依頼したのは教室事業のウェブマーケティング。

本人は出来ると言っていましたが、結果はよくありませんでした。ウェブマーケティングの基本は共通しているかもしれませんが、業種によって違いはあるわけです。専門性を鍛えるためにも、自分が得意なウェブマーケティングの分野を伸ばしていくようにしましょう。

スクールでの学び直し

ウェブマーケティングのスクールの活用法としては、自分の弱い分野の学習と最新のウェブマーケティング手法の習得です。HPやLP制作、SEO、ウェブ広告運用などウェブマーケティングがカバーすべき分野は多岐に渡ります。これらの分野が、複数出来る方が付加価値は高いです。

多くのスクールが現役のウェブマーケターが講師として活躍していますので、自分の知見を広げるためにもスクールで学ぶのも良いでしょう。最近ではオンラインスクールが主流なので、時間が無い方はそちらも検討してみてください。

自己投資・リスキリングをする際の注意点

自己投資・リスキリングはただすれば良いというわけではありません。以下の3つのポイントに注意して自己投資に努めましょう。

自己投資・リスキリングのための費用を決めておく

自己投資の費用はあらかじめ決めておきます。毎月○○円と決めておき、その中で自己投資をしていきます。そうすることで継続的に自己投資が行えるはずです。私も書籍代を毎月決めていて、その金額分の本を買って読むようにしています。

学習を習慣化する

自己投資の多くは学習になるはずです。しかしフリーランスの場合、仕事やプライベートを優先してしまい、なかなか継続的に学習できません。結果としていつの間にか学習しなくなってしまうことも多いです。

私自身もそういう傾向があるので、朝の通勤時間は必ず本を読むようにしています。一旦習慣化してしまえば、意識しなくても学習に取り組めます。

自己投資・リスキリングの仲間を作る

自己投資をひとりでしていると途中で挫折する可能性も高いです。同じ分野に自己投資をしている必要はありません。自己投資仲間として、日々励まし合える仲間がいれば良いです。そうした仲間を作って、継続的に自己投資をして行きましょう。

スキルアップが収入に直結する!

効率的に自己投資・リスキリングをすることで、スキルアップできます。フリーランスの場合、スキルアップは収入に直結します。自分の知人のウェブマーケターもウェブ解析士やウェブアナリスト検定の資格を取ることで、信頼性が増して仕事が増えたと言っていました。

フリーランスとして成功するためにも、自己投資・リスキリングを継続的に行い収入アップにつなげてください。

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