フリーランスとして活躍している人を見ると、単に仕事ができる人ではありません。そうした人たちには複数の共通した特徴があります。この記事では、仕事が継続してやってくるフリーランスに共通する10の特徴を解説します。
人物像が鍵!特定のフリーランスに仕事が集中するのには理由がある
仕事が継続してやってくるフリーランスの方たちを見ていると、単に仕事ができる人というだけではありません。技術以外で重要なのは人物像です。人物像というと、人間的魅力と解釈されがちで、努力では変えられないというイメージがあるかもしれません。
しかし仕事が継続してやってくるフリーランスの方に話を聞いてみると、最初から仕事が多く回ってきていたわけではなく、努力して仕事を得てきたというのがわかります。つまり、人物像といっても、自分が努力することで、形作ることができるわけです。
では、一体どのような人物に仕事が継続してやってくるのでしょうか。
仕事が継続してやってくるフリーランスの人物像とは
仕事が継続してやってくる人物像として10個あげてみました。ここではそれぞれ解説します。
低い単価でも手を抜かない
仕事が継続的にやってくる人を見ていると、単価の低い・高いで仕事に差をつけていません。どれほど低い単価でも、しっかりと仕事をこなしています。
単価が低いから手を抜いてしまうのであれば、そもそも仕事を引き受けるべきではありません。単価が低くても仕事を引き受けたということは、その仕事を責任持ってやり切るという意思があるからです。
私自身が感じているのは単価が低いから仕事に手を抜くと、単価の高い仕事も同じレベルでしかできなくなってしまうということです。そのため、引き受けた以上は、単価の高い・低いにかかわらず、しっかりとこなしていくべきです。
また単価が低い仕事は、継続してやっていくと単価が上がる場合も多いです。引き受けた以上は低い単価でも手を抜かないで仕事をこなしていきましょう。
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パートナーや仲間との関係を大事にしている
仕事が継続的にやってくる人は、自身のパートナーや仲間との関係を大事にしています。パートナーがいる方の場合、その関係はフリーランスにとって精神面を大きく左右します。
パートナーとの関係が良ければ、仕事にも身が入り、良い仕事ができるのは間違いありません。また仲間との関係も非常に大事です。仲間が困っているときに助けてあげることで、自分が困っているときに助けてもらえることも多いです。
フリーランスの中には、仲間内で集まる会に積極的に参加している人がいます。私の知り合いのウェブマーケターはよく仲間との集まりに出ています。私はその知人に「仕事で出ているんですか?それとも飲みたいだけですか?」と聞いてみたところ半々だと答えていました。
完全に仕事だけの付き合いとして仲間と関わっていると、相手にもそれがわかってしまい、最終的には付き合いがなくなってしまいます。ビジネス以外の付き合いとして大事にしていることで、仕事にもつながっていくと考えられます。実際にその知人は仲間内から仕事の依頼があるようです。
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学習能力が高い
フリーランスであればもちろん能力も大事です。しかし誰しもが最初から仕事ができたわけではありません。継続的に仕事をしていく中で、能力がアップしていきます。継続して仕事がやってきているフリーランスを見ていると、学習能力が高いと感じます。
たとえば同じ間違いはしません。人間なので失敗をしないということはありません。ただその失敗を次に生かせるかどうかが大事です。例えばできるプログラマーであれば、以前の案件と同じバグは出しません。
以前の失敗をチェックしているため、どこでバグが出そうか事前に分かり、チームで仕事をしていると、先回りして指摘してくれます。そうしたフリーランスのプログラマーにはクライアントも継続的に仕事を頼みたくなるでしょう。
また仕事管理で同じ失敗をしないように、ツールを使うのもお勧めです。タスク管理やスケジュール管理ができるアプリはたくさんあります。私はタスク管理とスケジュール管理を両方できるLifebearというアプリを使っていて、非常に便利です。アラートも出してくれますし、PCでもアプリでも編集できます。
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楽しいことをやろうとする
フリーランスで仕事が継続的に来ている人を見ていると、楽しいことをしようとしているなと思うことが多いです。私の知人のビジネスコンサルタントは、とにかく楽しむことを目指しています。
楽しいことをやろうとすると、同じような考えの人が集まってきて、そこでビジネスが生まれることがあると言っていました。「○○をやろうと考えている」というと、「おもしろいからやってみよう!」となり、仕事になっていくようです。
もちろんビジネスは始めるよりも、続ける方が難しいです。始めたからには売上を上げていかなくてはなりません。そのため楽しいことを売上につなげていく能力も必要です。
知人のビジネスコンサルは、海外へ事業を展開する企業のコンサルをしています。主に東南アジアを専門にしており、アジア向けのサービスで面白そうなことをやろうとしている社長と、会話を楽しんでいるだけと言っていました。
その知人は楽しい話をしているだけなのですが、相手の社長にとっては、海外の貴重な情報を入手する機会になっているのだとか。海外経験も豊富で、様々な企業との繋がりもあるからこそ、楽しいことをしながらも仕事になっているようです。
そのため楽しいことをやりながら、自分の能力もあげていくことが必要になるでしょう。
伝え方がうまい(コミュニーケーション能力に長けている)
仕事が継続的に来ているフリーランスの場合、伝え方が上手な人が多いです。伝え方がうまい人というと話し上手という印象がありますが、聞く力の方が重要。相手の話を聞いて、それを踏まえて相手に伝えなければ、相手には聞いてもらえないからです。
聞く力がある人は、相槌もうまく、相手が気持ちよく話せます。また途中で相手の話を遮るようなことはしません。そうすると相手は話を聞いてもらえたと納得するため、自分が話をしても真剣に聞いてもらえます。
私自身も交流会に多く参加していた時がありましたが、今でも交流がある人は、その時に一方的に営業トークをしてきた人ではなく、私の話を聞いてくれた人でした。今はその人にメンターをお願いしています。
話を聞いてくれる人の方が信用できますし、コミュニケーションも一方的になりません。伝え方がうまくなるためにも、聞く力を磨いていきましょう。
次に雑談力も重要です。仕事の話をする前に雑談をする機会は多いです。知人のビジネスコンサルの人が言っていたのは、雑談をするためには約束の時間よりも早く行って会社の周りを探索するのが良いとのこと。近くのお店や飲食店の話をするだけで、相手は親しみを感じてくれるようです。
どうしても雑談というと、天気の話やテレビの話になりがちです。そうではなくて、クライアントに関わる話を雑談でできるように工夫していくのが良いでしょう。
自分が苦手なところは外注する
フリーランスになると、案件をこなすだけでなく、営業や財務管理も自分でやらなければなりません。営業や財務管理が得意な人は良いですが、苦手な場合、時間がとられてしまい、仕事に大きな影響が出てしまいます。
そこで仕事に集中すべく、営業や財務管理は外注している人も多いです。そうすることで、自分の得意とする仕事に集中でき、良い成果が発揮できるため、仕事が継続的に来るわけです。
営業であれば営業代行を頼む方法があります。他にも案件のマッチングサイトがあり、それを使えば比較的容易に案件を得られるでしょう。私の場合、フリーランスや副業用のマッチングサイトに登録し、そこで定期的に案件をチェックしています。
登録しておくだけで、自分のできる案件がメールで紹介してもらえるため、非常に便利です。また、マッチングサイトによっては、企業とフリーランスの間をつないでくれるコーディネーターを雇っているものもあります。
企業との間に入ってくれるため、仕事のやり方や単価に対する不満もうまく伝えてくれるため、仕事がしやすいです。財務管理に関しては、私の場合、税理士に依頼しています。毎月の収支もチェックできますし、確定申告も頼めるため、かなりの時間短縮になります。その分、仕事に集中できるというメリットはかなり大きいです。
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自己分析ができている
仕事が継続的に来ているフリーランスは、自己分析がしっかりとできています。つまり、自分ができる仕事とできない仕事は何かというのをよくわかっているため、案件がこなせなかったり、納期に遅れてしまったりすることがありません。
また自己分析ができているため、どうすればリラックスできるか、どのような環境であれば仕事に集中できるかがわかっています。短時間でリラックスが必要な場合、自分がリラックスできるやり方を知っています。
家で集中できないのであれば、シェアオフィスやマンガ喫茶で仕事をする人もいます。カフェの方が集中できる人もいるでしょう。フリーランスは自分に合った働き方が選べるわけですから、自己分析できている人の方が、効率的に仕事ができるわけです。
このように、自己分析ができていれば、自分のパフォーマンスを最大限生かすための働き方や進め方が理解できているため、自然と仕事が継続的に来ることになるのです。
断り方を知っている
フリーランスの場合、自分でやる仕事は自分で選べます。そのため、ときには案件を断ることも必要です。仕事が継続的に来ているフリーランスは、実は仕事を選んでいます。自分が得意な仕事、自分が楽しめる仕事を選んでいるわけです。
つまり、仕事が継続的に来ているフリーランスは、案件を断ってもいるのです。ただし、案件を断るのは、単価が高い低いだけの基準ではありません。もちろん案件の単価は重要なのですが、それよりも自分がやろうと思えるかどうかの気持ちの部分を重視している人が多いです。
自分が得意でやろうと思える案件であれば、良い仕事ができるのは当たり前です。気持ちの乗らない案件は必ずどこかでトラブルになります。案件によってはしっかりと断ることもしていきましょう。
行動力がある
仕事が継続的にきているフリーランスは、行動力のある人が多いです。何かしようと思ったらすぐに行動しています。例えば「この案件が面白い」と思えば、すぐに連絡してアポイントを取るのです。
実際に私の知っているウェブマーケターの人は、すぐに連絡を取り、担当者や決済者(社長)と会っています。もちろん全てが仕事につながるというわけではありません。しかしそのように問い合わせをして関係者とつながっていくことで、別の案件で声をかけてもらえる場合もあります。
先ほどのウェブマーケターもその後、関係性を深めることに成功し、仕事を受注できています。また行動力は仕事に関することだけではありません。スキルアップも同じで、自分に必要だと思う投資は惜しみません。
決断も早く、必要ならばすぐにスキルアップに取り組みます。そして実際にスキルアップにつなげています。悩む前に行動することは非常に重要だと言えるでしょう。
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自分の魅せ方が上手
仕事が継続的に来ているフリーランスの場合、自分の見せ方が非常に上手です。例えば、自己紹介をさせても、自分の得意とするものが相手に伝わり、この人に頼みたいと思わせます。
自分の見せ方としては、今までの経歴や職歴、ポートフォリオがまず必要になります。とくに重要なのがポートフォリオです。いつも同じポートフォリオを使っていてはダメです。クライアントの要望する要件に見合ったポートフォリオを組み直して再作成して提出しなければなりません。
また案件を獲得する際に、いきなり仕事内容に入らず、自己紹介をすることが多いです。自分の見せ方が上手な人は、自己紹介がユニークで人を惹きつけます。クライアントの興味のありそうな内容の自己紹介ができるのです。
例えばプログラマーであれば、クライアントが依頼したいゲームに近い開発をしていたことや、そのクライアントのリリースしたゲームで遊んだことなどを自己紹介に混ぜていきましょう。そうした自己紹介は非常にウケが良いです。
こうした自己紹介をするためには、クライアントのことを事前によく調べておかなければなりません。クライアントに関心を持ってもらえるような自己紹介ができるようにしておきましょう。
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10個すべてを満たすように努力しよう!
ここまで仕事が継続的に来ているフリーランスの人物像として10個の特徴をあげました。どれも心がけと行動によって実現できるものばかりです。仕事を継続的に受託できるようになるためにも、これら10個の特徴を身につけ、実践していくようにしましょう。