フリーランスとして独立し仕事をスタートさせる時、ぜひとも用意したいのが名刺です。
フリーランスは、案件を獲得するために自身を売り込み、販路を開拓することも重要なお仕事です。名刺を渡すことで取引先に顔や名前を覚えてもらいやすくなるので、活用しない手はありませんよね。
本記事では、フリーランスが名刺を作成する時に気を付けたいポイントや、おすすめの作成サービスをご紹介します。これから名刺を作ろうと思っている方、すでに持っている名刺をブラッシュアップしたい方も、ぜひ参考にしてください。
フリーランスが名刺をもつメリットとは?
フリーランスが名刺を持つメリットを3つご紹介します。
営業ツールとして使える
フリーランスの名刺は、強力な営業ツールとなります。デザインや記載内容を工夫すれば、クライアントの印象に残り、覚えてもらいやすくなります。
ポートフォリオやSNSにアクセスできるQRコードを入れることで、実績をアピールでき、受注にも繋がります。名刺を交換していれば、「この案件あの人に頼もう!」と思い出して連絡もすぐに取ることができますね。
信頼感につながる
ビジネスシーンにおいて、初対面の人とあいさつする際に名刺を交換することが一般的です。それは企業に属していないフリーランスであっても同じこと。名刺交換ができないとマイナスの印象になりかねません。
フリーランスにとって、ビジネスマナーは必要です。まずは名刺交換をスマートに行い、第一印象からつまずかないようにしたいものです。
特に、企業に属していないフリーランスは、クライアントの信用を得ることが案件獲得の第一歩とも言えます。信用を獲得するためにも、名刺を作成しておくと良いでしょう。
▼関連記事▼
フリーランスになるには何が必要?始め方や仕事の取り方を解説
初心者フリーランスが仕事を獲得するためには?仕事獲得のコツも紹介
簡単に自己紹介できる
名刺は、いわば自己紹介のツール。住所や氏名といった基本的な情報から、趣味やSNSアカウントなど、様々な情報を記載できます。
名刺交換をすれば自己紹介を簡単に済ませ、すぐに商談に移ることができるので、時間を有効に活用できます。特に、たくさんの人と交流できるパーティなどの場においては、名刺をうまく使って自分をアピールすることが大切です。
名刺は、実績がなくても作ることができます。フリーランスになってまだ日が浅いからと遠慮せず、自分をアピールできる名刺を活用しましょう。
▼関連記事▼
著書?SNS?ブログ?フリーランスコンサルタントで独立前にしておくべき個人アピール策
フリーランスが名刺に記載すると良い項目
フリーランスが持つ名刺には、どのような項目を記載すれば良いのでしょうか。案件獲得につなげるため、フリーランスの名刺に記載すると良い項目について確認しておきましょう。
- 屋号
できれば自分の仕事内容がわかりやすく、相手がイメージしやすい屋号をつけ、名刺に記載しておきましょう。依頼したい仕事が発生した時に、思い出してもらいやすくなります。
- 名前
名前は基本的な情報の1つです。読み仮名やローマ字表記も併記しておくと、誤って認識されている名前をあとから訂正、なんてことにもならず安心です。
- 肩書、資格
肩書は自分の仕事を一言で伝えることができる、シンプルでわかりやすいものを記載するのがおすすめです。
仕事に役立つ資格がある場合も、どんな知識やノウハウを持っているのか相手に伝えることができ、受注につながりやすくなります。資格がたくさんある場合は、裏面に記載すると良いでしょう。情報量も大事ですが、見やすく印象に残る名刺を心がけましょう。
- 住所
郵送物のやり取りが必要な場合は記載しておきたい項目です。住所を記載していることで信頼感はアップしますが、自宅住所を記載することに抵抗がある方もいるかもしれません。
そんな時は、コワーキングスペースやレンタルオフィスなどの住所を記載すると良いでしょう。細かい番地などを載せず、最寄り駅までを記載する方法もおすすめです。
- 連絡先(メールアドレス・電話番号・FAX)
仕事の打ち合わせや、やり取りのために、確実に連絡がつく電話番号を記載しておきたいもの。固定電話ではなく携帯電話の番号だけでもOKです。特にオフィスを持たず、外出が多い場合は携帯電話のほうが良いでしょう。
その他にもメールアドレスや、FAX番号も必要に応じて記載しておきましょう。
- 関連URL(GitHub、運営サイト、SNSアカウント)
職種によってはサイトを運営していたり、GitHubを利用していたりする場合もあるでしょう。そんな場合は名刺にもURLを記載しておくと後々にも便利です。
確実にアクセスできるように、QRコードを載せておくのもおすすめです。
- 保有スキル
資格として持っていなくても、スキルがある場合は書いておくと自分の武器をアピールできます。肩書や屋号をスキルがわかるようなものにするのも1つの方法ですね。
- 経歴・実績
これまでの経歴や仕事の実績などのポートフォリオは、信頼を得るために重要な要素の1つです。フリーランスとして仕事をしてきた実績がある場合は、より案件獲得に近づきます。
情報が多い場合は整理し、名刺の裏側を活用しましょう。個人サイトにポートフォリオをまとめている場合は、QRコードなどでアクセスできるようにしておくと良いでしょう。
- 顔写真
写真の掲載は必須ではありませんが、写真があることで文字だけの名刺よりも相手の印象に残りやすくなります。名刺の悪用を防ぐ手段としても有効なので、写真付き名刺を用意できればフリーランスの強い味方になるでしょう。
写真を載せることに抵抗がある場合は、似顔絵などのイラストを使うと話題にしやすくなりインパクトを与えることができます。
- 特技や趣味
仕事には直接関係がなくても、自身の特技や趣味を載せておくのも印象に残りやすくメリットがあります。
趣味の話から会話のきっかけが生まれることもあり、コミュニケーションツールとしても大いに役に立つでしょう。
▼関連記事▼
フリーランスで高価値を生む「社員時代のスキル」とは?
壁打ち相手を持とう!フリーランスのスキルアップに役立つ「壁打ち相手」とは?
フリーランスが名刺を作る時のポイント
名刺を作る際に抑えておきたいポイントを確認しておきましょう。
サイズは55×91mmにする
印象に残る名刺を作成したいあまり、規格外の大きさの名刺を作ろうと考える方もいるかもしれません。しかし、相手が保管することを考えると、一般的な名刺入れに入るサイズにするほうが賢明です。
名刺のサイズは一般的な日本サイズの55×91mmにしておきましょう。
デザインや材質にこだわる
デザインや材質にこだわることで、印象に残る名刺を作ることができます。シンプルなデザインで材質にこだわるのも良いでしょう。
用途別に複数デザイン用意する
用途や取引先に合わせて、複数のデザインの名刺を作成して使い分けることもおすすめです。
セミナーなど不特定多数と交換する場合は、個人情報をできるだけ載せないシンプルな名刺を、逆につながりを持ちたい企業や個人とのあいさつでは、しっかりアピールできる名刺を使うという方法もあります。
名刺を作成する方法
名刺を作成する方法には、以下のような方法があります。
業者に依頼する
デザインから印刷まで名刺を作成してくれる業者に発注する方法が一般的です。デザイン料や校正などのやり取りは必要になりますが、自分では時間が取れない方、プロに任せたい方におすすめの方法です。
自分で作成する
自分で名刺を作成すれば、コストを抑えることができ、デザインを仕事としている場合は自分のセンスをアピールすることもできます。
クラウドソーシングで依頼する
すべてプロに任せるほどではない場合や、作りたいイメージがあるという場合は、クラウドソーシングでデザイン依頼をする方法もあります。
名刺デザインを依頼できる主なクラウドソーシングには、ココナラ、クラウドワークス、ランサーズなど、フリーランスにはなじみのあるサイトがあります。以下の表を参考にしてみてください。
(デザイナー数・料金は2023年3月現在)
サイト名 | デザイナー数 | 特徴 | 料金 |
ココナラ | 1331名 | ・即日対応できる ・比較的リーズナブル | 5,000円~ |
クラウドワークス | 4,000名以上 | ・時間単価の設定なので、安価 | 時間単価1,000円~ |
ランサーズ | 1,408名 | ・認定ランサーズなど実績があるデザイナーが多数 | 15,000円~ |
▼関連記事▼
クラウドソーシングは稼げない?未経験から月5万円を稼ぐ方法を紹介
クラウドソーシングの仕事内容は?初心者でも始められる仕事内容を紹介
名刺を自作できるお勧めツール3選
名刺を自分で作成すれば、急に必要になった時に自宅やコンビニですぐに印刷して用意できたり、パソコンやスマホで簡単に編集できたりと便利です。名刺の自作を考えている方におすすめの作成ツールを3つご紹介します。
スタプリ名刺|職種に合わせたテンプレートが豊富
テンプレートが豊富な「スタプリ名刺」なら、用途や職種に合わせてカテゴリー分けされたテンプレートの中から希望に合ったものを選ぶことができます。その数はなんと500種以上!
専用ソフトのインストールも不要で、サイト上でデザインの編集から印刷まで完結できるのも魅力です。最短で当日発送も対応可能です。
Canva|スマホアプリでも編集可!
PC上とスマホのアプリ上で編集ができるのが「Canva」です。PC版とアプリ版のアカウントを同期できるので、お好きなほうで編集することができて便利ですよね。
印刷方法は、自宅・ネット印刷・コンビニプリントなど、ご自身の希望に合わせて選択可能です。
ラベル屋さん|自宅ですぐに印刷できる
「ラベル屋さん」の特徴は、自宅でも簡単に印刷できる点です。そのため、急に名刺が必要になった場合でも、必要な分だけ用意できるので便利です。
操作画面も簡単で、マニュアルを見ながらサクサク進めることができます。初めて自分で名刺を作成する方におすすめのツールです。
(2023年3月現在)
ツール名 | 特徴 | 料金 |
スタプリ名刺 | ・500種類以上のテンプレート ・カテゴリー別になっているので探しやすい ・サイト上で編集から発注まで完結できる | 100枚1,622円(税込)~(片面印刷の場合) |
Canva | ・PC版とスマホ版のアプリでデータの同期が可能 ・自宅・ネット印刷・コンビニプリントから選べる | 50枚2,100円(税込)~(片面・両面印刷) |
ラベル屋さん | ・自宅ですぐに印刷可能 ・操作がかんたん ・Aoneラベル専用の作成ソフト | テンプレート、サイト使用は無料名刺用プリント用紙は100枚484円(税込)~ |
名刺作成を依頼できるおすすめサイト5選
「自分で名刺を作るのは自信がない・・・」という方は、名刺作成のプロにお任せしちゃいましょう。名刺作成を依頼できるおすすめサイトを5社、ご紹介します。
ラクスル|高品質で低価格 無料テンプレートが豊富
「ラクスル」は、名刺だけではなくフライヤーやポスターなどのネット印刷が依頼できる業者です。100部500円以下という、リーズナブルな価格帯で名刺を発注できるので、試しに作ってみたいという方にもおすすめです。
デザイン名刺.net|デザイン性が高い・即日対応も可
「デザイン名刺.net」は、名刺を専門に作成しているサイトで、プロのデザイナーによるデザイン名刺を発注できます。台紙は7種類、サイズは3種類展開と、より個性をアピールできる名刺を作成できます。
カスタムデザイン名刺【whoo】|おしゃれ・クリエーター系におすすめ
「whoo(フー)」の特徴は、サイズ展開が豊富で、高品質な台紙に様々な加工をすることによって個性的な名刺が作成できることです。デザイナーは世界中におり、テンプレートも豊富。おしゃれな名刺を作りたい方におすすめです。
名刺通販ドットコム|さまざまなテンプレートが用意されている
ビジネス名刺を作成したいなら、専門店の「名刺通販ドットコム」がおすすめです。モノクロシンプルな名刺から、写真やロゴ、認定マークなど大切な情報を網羅したカスタム名刺の作成まで、営業ツールとしての名刺を作成できます。
マヒトデザイン|箔押しやエンボス加工など印象的な名刺はおまかせ
「マヒトデザイン」は、台紙のカラーが豊富に用意されている他、箔押し加工やエンボス加工など、より印象的なデザインの名刺を作成できます。
今使っている名刺とそっくりな名刺も作成できるサービスがあるので、元データを紛失してお困りの方は利用してみてはいかがでしょうか。
サイト名 | 特徴 | 料金 |
ラクスル | ・豊富なデザインテンプレートが無料 | 100枚494円(税込)~ |
デザイン名刺.net | ・プロのデザイナーに発注できる | 100枚1650円(税込)~ |
カスタムデザイン名刺【whoo】 | ・日本サイズ、欧米サイズ、ミニサイズなど、サイズ展開が豊富 | 20枚4310円(税込)~ |
名刺通販ドットコム | ・ビジネス名刺のテンプレートが豊富 | 50枚700円(税込)~ |
マヒトデザイン | ・台紙の種類が豊富・箔押し、エンボス加工など特殊印刷可能 | 100枚165円(税込)~ |
フリーランスは名刺を作ることが案件獲得への近道!
フリーランスにとって、名刺は仕事につながる強力な営業ツールです。オリジナルで印象的な名刺を作れば、相手の記憶に残りやすく好印象を持ってもらうこともできます。
まだ名刺を持っていないという方も、ぜひこの記事を参考に、魅力的な名刺を作成し、案件獲得につなげてくださいね。
▼関連記事▼
フリーランスの履歴書の書き方についてのガイド!採用率が高まる書き方のヒントやテンプレートを伝授
受注前に知っておきたい!単価UP&顧客に選ばれるフリーランス5つの「掟」