フリーランスで収入を増やす場合、稼ぎやすい分野に特化すべきです。ではどのような分野が稼ぎやすいのでしょうか。ここではフリーランスが稼ぎやすい分野の特徴と見つける方法について説明します。

フリーランスが稼ぎやすい分野の特徴

フリーランスが稼ぎやすい分野の特徴は以下の4つです。これらに該当する分野であればフリーランスとして利益が得やすく生活していけます。

時間単価が高い

時間単価は分野によって大きく異なります。たとえばプログラマーの時間単価とライターの時間単価では大きく違うわけです。場合によっては3倍以上の差があります。

その為時間単価が高い分野の仕事を選んでいくことで、稼ぎやすくなるわけです。

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コストがあまりかからない

稼ぎやすい分野はコストがあまりかかりません。たとえばモノ作りは材料費がかかったり、在庫を管理するスペースも必要です。その為稼ぎやすい分野は材料費も管理費もかからない分野になります。

コストがかからない分野は、パソコンがあれば仕事が成立する分野です。どこでも仕事が出来るため、オフィスもいりません。そうした分野を選べば、コストが抑えられ、結果として収入は増えるでしょう。

ひとりでも出来る

ひとりで出来る分野であれば、売上が全て自分の収入になります。外注すればそれだけ人件費がかかるため、稼ぎが多くても利益は少ないでしょう。もちろん人を雇った方が効率よく売上を上げられることもあります。

例えばウェブマーケターの方で、SNSは外注しているという方がいました。確かにSNSまで全て自分で行うのは時間もありませんし、重要なマーケティングの分析ができなくなります。SNSを外注することで、仕事を複数行うことも出来るわけです。

ただ最初から人を雇う前提だと難しいので、ひとりでも出来る分野の方が稼ぎやすいでしょう。

毎月決まった金額が貰える

仕事量に関わらず、毎月決まった金額が貰える分野は稼ぎやすいです。例えば知人のITコンサルタントは、定期的にコンサルすることを条件に、決まった額がもらえる契約をしています。

案件ベースだと終わった時に、収入が無くなることもあります。そうした心配がない分野で仕事を獲得すると、稼ぎやすいはずです。

フリーランスで稼ぎやすいお勧めの分野とは

では具体的にフリーランスで稼ぎやすい分野は何でしょうか。ここでは3つの分野を紹介します。

ウェブ開発・アプリ開発に関わる分野

ウェブ開発やアプリ開発に関わる分野は単価も高く、稼ぎやすいです。例えばプログラマーに代表されるITエンジニアです。ITエンジニアはどの会社も不足しているため、単価が高くても仕事を依頼されます。

ただエンジニアは経験が必要です。ITエンジニアとしての経験が無い場合は、安くても案件をこなして実績を作っていく必要があります。知人のITエンジニアはウェブ開発を専門にやっていますが、スクールに通いポートフォリオを作ってから独立。最初は安い案件を知人の紹介で引き受け、実績を作っていました。

今は制作費用を高額に設定しても依頼があるようです。このようにウェブ開発の分野は経験を積みさえすれば、稼ぎやすい分野になるわけです。

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コンサルに関わる分野

コンサルに関わる分野も稼ぎやすい分野のひとつです。コンサル分野は特に資格も必要ないため、なりやすいからです。

ただし大きく稼ぐためには経験も知識も必要です。特に専門性が要求されるようになればなるほど、単価も高くなります。例えばDXの知識のある人材が不足しているため、DXコンサルは需要が高いです。専門性を鍛えることで、さらに稼げる分野になると言えるでしょう。

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マーケティングに関わる分野

マーケティングに関わる分野も稼ぎやすい分野です。たとえばマーケティングの中でもウェブコンテンツ制作や動画編集は稼ぎやすいです。実際にコンテンツマーケティングの記事作成とディレクションが中心のウェブマーケターは、月に20万円ぐらいは稼げています。

ただマーケティングの戦略を考える上流の仕事の方が、単価は高くなります。ライターで月100万円稼ごうとするとかなり大変です。マーケティング戦略を担当し、ライターを使う側の方が稼げます。

マーケティング戦略に関わるためには実績が必要です。単価が少し下がっても戦略部分を担当させてくれる案件もあります。経験を積むために、積極的に引き受けましょう。

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自分にとって稼ぎやすい分野を探す方法

お勧めの稼ぎやすい分野を紹介しましたが、その中で自分にとって稼ぎやすい分野を探さなければなりません。そこでここでは自分で稼ぎやすい分野を探す方法について説明します。

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仕事で関わっている分野を選ぶ

前述した稼ぎやすい分野の中で、仕事で関わっている分野を選択しましょう。例えば現在プログラマーであればウェブ開発に関わる分野で探します。IT人材は不足しており、フリーランスのエンジニア向けの専用の募集サイトがあるぐらい人気です。

IT関連の仕事に関わっている人は、その仕事が嫌でなければIT関連の仕事で独立すべきです。また自分の仕事の関連分野で選ぶのもひとつの方法になります。例えばライターであればマーケティングの分野で活躍も可能です。

コンテンツマーケティングを中心にウェブマーケティングの知識を増やしていくことで、ウェブマーケターとして稼げるわけです。実際に最初はライターだったのが、コンテンツマーケティングで成功し、今ではディレクション業務とマーケティングをメインにしている人がいます。

今はウェブ広告も勉強しており、運用にも関わっているようです。ウェブ広告の運用経験もあれば、ウェブマーケターとしてさらに需要があるでしょう。

独自性が活きる分野を選ぶ

稼ぎやすい分野は参入障壁が低いため、単価の低い案件が多いです。その為そのまま仕事を続けるだけでは、単価は上がりません。

稼ぎやすい分野で収入を上げていくためには、オンリーワンを目指す必要があります。その為独自性を稼げる分野にどう生かせるのか、生かせる分野はどこなのかという視点で探すのも良いです。

ひとつの分野に特化するのではなく、複数をかけ合わせるのがポイントです。例えば簿記の知識があるプログラマーであれば、会計ソフトの開発で強みが発揮できます。在庫管理システムの開発でも強みが発揮出来るでしょう。

自分の知人にも財務に詳しいプログラマーがいますが、取引先の経理担当者の話をすぐに理解出来るため、システム開発がスムーズにいっています。知人の財務関係の知識はフリーランスとしての強みでもありますが、取引先にとってもメリットがあるわけです。

このように稼げる分野と自分の得意分野をうまく組み合わせていきましょう。そうすることで差別化も出来ますし、売上もアップするのは間違いありません。

趣味で関わっている分野を選ぶ

趣味で関わっている分野を選ぶのもひとつの方法です。例えばSNSの運用や動画の編集。趣味でインスタやTwitterを運用している人もいるでしょう。SNSのフォロワーが多かったり、バズった経験があったりすると、マーケティングにも役立ちます。

このように趣味で得た経験を生かして稼ぐことも可能です。他にも趣味でブログを書いている人は、その経験をコンテンツマーケティングに生かせます。

私もSEOの基本的な知識は、2010年~2015年に書いていたブログで身につけました。長くブログ運営をしてきたため、コンテンツマーケティングにも関わっています。SEOも含めてウェブマーケティングに関われば、当然ですが単価は上がっていきます。このようにうまく趣味を稼げる分野につなげていきましょう。

自分にとって稼ぎやすい分野を探す際の注意点

自分にとって稼ぎやすい分野を探すには以下の3つの注意点があります。これら3つの注意点を考慮に入れて、稼ぎやすい分野を探していきましょう。

10年後も稼げるかどうか

今稼ぎやすい分野であっても、10年後にも稼ぎやすいかどうかはわかりません。例えばYouTuber。一時期は稼ぎやすい仕事として紹介されていましたが、今は大幅に広告単価が下げられて、企業とのタイアップがなければ厳しいと言われています。

それよりもウェブやアプリ開発の仕事の方が、10年後も残っている可能性が高いです。

もちろん新たな知識を得なければ、ウェブやアプリ開発の仕事の依頼はなくなるかもしれません。しかしAIを始めとする新しい知識や技術を追加で学んでいけば、10年後でも稼げているはずです。実際、AIはまだこれからの技術です。AIについて学べば10年後今よりももっと稼いでいるかもしれません。

フリーランスは何の保障もないわけですから、長く稼ぎ続けられる分野を仕事として選択しましょう。

その分野の仕事をして楽しいかどうか

その分野の仕事をして楽しいかどうかは非常に重要です。いくら稼ぎやすい仕事といえども、楽しい仕事でなければ続けられないでしょう。もちろん仕事は楽しいことばかりではありません。時には辛いこともあります。

しかしそれを上回る楽しさがあることが重要です。自分の知人のプログラマーは趣味もプログラムなので、休みの日もアプリを作っています。理由はプログラミングが楽しいからです。

他の人が休んでいる時でもプログラミングをやっているわけですから、技術は当然向上します。今でも仕事には全く困っていません。しかもプログラミングが楽しそうで幸せそうです。知人のプログラマーのように、自分にとって楽しい分野の仕事を選ぶようにしましょう。

お客さんも社会も、自分も幸せになれるかどうか

自分の仕事がクライアントにも社会にも評価されるかどうかも重要です。働いていると社会的な承認欲求は皆さん持っているはずです。会社にいると表彰されたり周りから褒められたりして、承認欲求が満たされます。

一方フリーランスとして一人でやっているとその仕組みがないので、社会やクライアントからの評価が必要です。そうした評価がされる分野の仕事はやりがいがあります。

自分の知人のウェブマーケターはウェブ広告も作っているのですが、その広告が公になった時に「これは自分が作ったものだよ」と家族に伝えられて嬉しいと言っていました。このように自分の作品を人に見せて、褒められることは承認欲求に繋がるわけです。

どの分野の仕事をするか悩んだ際には、世の中に出て評価される分野の仕事を選んでみましょう。

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フリーランスが稼ぎ続けるためには自己投資が大事!

フリーランスとして稼ぎやすい分野を見つけたら、稼ぎ続けるための工夫が必要です。そのひとつの手段が自己投資です。自己投資をして付加価値をつけなければなりません。

フリーランスの多くは仕事をしながら自己投資をしています。私も自分に投資する資金を毎月決めています。継続的に自己投資を行い、厳しい競争を勝ち抜き、今後も稼ぎ続けましょう。

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