会社を辞めて独立したいという方は多いでしょう。しかしその一方で、独立しても上手くいかないという人も多いです。そのため独立をいきなりする前に、独立して上手くいくかどうかの「テスト副業」がオススメです。
「テスト副業」をすることで独立が上手くいくかどうかの見極めが出来ます。ではどのようにすればよいのでしょうか。この記事では「テスト副業」を探す方法と注意点、さらにはテスト副業後に振り返るべきポイントについて解説します。
「テスト副業」で独立後の未来がわかる
そもそも独立前になぜ「テスト副業」が必要なのかというと、「テスト副業」をすることで、独立後の見通しが立てられるからです。具体的には以下の3つの点が明確になります。
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独立して成功するかどうかの確認
テスト副業をすることで独立してやっていけるかどうかの確認が出来ます。独立する際に失敗することを想定して独立する人はいません。誰しもが成功する前提で独立するので、独立後に「こんなはずではなかった」と思うことも多いのです。
「テスト副業」をしておけば、独立後の想定と実際に事業をしてみた際のギャップが実感出来ます。想定が甘かった場合、独立後にどうすれば上手くいくのかの見直しにもなる訳です。
実際にコンサルタントとして独立したものの、思ったよりも仕事が来ずに報酬が激減。1年後にフリーランスを諦めて転職した方がいます。そもそも集客の経験がなく、「コンサルの中身さえよければ顧客は増える」と思っていた方でした。
しかしいくらコンサルの技術が高くても、コンサルの体験をしてもらわなければ良さは分からない訳ですから、結局集客が最も重要だった訳です。こうした事例はテスト副業をしていれば間違いなく防げたはずです。
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独立してやりたいことの確認
独立後にやりたいことが決まっている人ばかりではありません。本当にこの仕事で独立したいのかどうか確信が持てないという人も多いでしょう。実際に独立してやってみたら楽しくなかったでは大変です。
例えばやりたいことと本業が同じではないケース。知人のAはITのプログラマーの仕事をしていたのですが、就職した当時から興味があったのはITコンサルでした。企業の業務効率化をシステム導入によって実現したい。その仕事をしたいためにITコンサルとして独立。フリーランスとして活動を始めました。
しかし委託先のプログラマーと依頼者である企業との板挟みとなり、企業の業務効率化のための仕事はできずに、精神的に辛くなってしまったのです。このように理想と現実のギャップに苦しむことは意外と多いです。
そのためまずは「テスト副業」として、独立後にやりたいことを試してみましょう。「テスト副業」であれば思った仕事と違ったとなっても、すぐに別の「テスト副業」にチャレンジ出来ます。またどの仕事が自分に向いているのか、「テスト副業」を通して判断することも可能でしょう。
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独立後の取引先の開拓
依頼する側としては相手が「テスト副業」だと考えているかどうか分かっていません。そのため本業と同じように依頼されますし、受ける側としても本業と同じように取り組む必要があります。
しっかりと仕事に取り組めば、依頼者から継続的に仕事をお願いしてもらえるようになります。そうした依頼者が増えれば独立してもやっていけるようになるはずです。独立前から仕事があるとわかっていれば、独立後もやっていけます。
独立後に取引先を探して大変だった方は多いです。独立してから取引先の開拓をするべく、交流会等に参加していましたが、結局は取引先は見つからないというコンサルの方がいました。
それを見たもとの会社の取引先の方が取引先を紹介し、やっと依頼が来るようになったようです。最初から独立することを伝えて取引先を開拓しておけば、最初の苦労はなかったはずです。
「テスト副業」の期間に取引先も開拓できるように努めましょう。
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今すぐできる!「テスト副業」を探す3つの方法
「テスト副業」を探す方法は主に以下の3つです。どれかひとつを行うという訳ではなく、すべて同時に行っていくことで仕事を見つけやすくなります。
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副業サイトで見つける
最近では副業を認める企業も増えてきたことで、副業サイトも多くあります。また副業サイトといっても副業をしたい人だけが利用しているのではなく、フリーランスの方も利用しています。そのため案件数も多いです。
副業サイトは単にマッチングだけをするプラットフォームとコーディネーターが間に入るものがあります。また利用者側から手数料を取るものと登録している企業から利用料を取るものがあります。
ここで紹介する副業サイトは、実際に私も登録して利用しているものです。今回は私も利用している副業サイトの中でとくに利用しやすいサイトを紹介します。
1.コーディネーターがいるサイト
コーディネーターがいるため、マッチング後に企業との間に入って調整してくれます。取引先に言いにくいことも言ってくれるため、非常に仕事がやりやすいです。
・シューマツワーカー
1.コンシェルジュが副業をサポートしてくれる
2.勉強会も定期的に開かれる
3.税理士のサポートあり
・lotsful
1.タレントプランナーが企業と繋いでくれる
2.キャリアアップにつながる案件が多い
3.プロフェッショナルな仕事が多い
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2.マッチングのみのサイト
マッチングのみなので、企業とのやり取りも自分で行う必要があります。急に案件がなくなるということも経験したことがあります。
・SOKUDAN
1.リモートワーク可能案件が多い
2.週1日からでも稼働可能
3.フリーランスが受けるような高額案件も多い
・複業クラウド
1.リモートワークの案件が多い
2.企業からスカウトメールがある
3.利用できる福利厚生サービスがある
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3.ユーザーが利用料を払うサイト
ユーザーが利用料を支払うため、依頼者が支払った額をそのままもらえる訳ではありません。依頼者側は利用料を支払わなくていいため、案件が多くあります。そのため初心者向きのサイトだと言えます。
・ランサーズ
1.案件が多く気軽にはじめられる
2.職種も自由に選べる
3.認定ランサー制度があり応募できる案件に違いがある
・クラウドワークス
1.案件が豊富
2.クイック出金に対応しているので報酬を早めに得やすい
3.報酬が高い案件には人気も高くなかなか受注できない
ここでは私が利用した例ですので、自分にあった条件のものをひとつではなく複数登録して試してみてください。
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ウェブで検索する
自分の希望する仕事をウェブで検索する方法もあります。例えば求職検索サイトindeedなどで「○○ 業務委託」で検索すると、希望する職種で募集している企業がヒットする可能性があります。
ホームページでしか募集していない企業の場合、応募者がそれほど多くないため、仕事を依頼してもらえる可能性は高いです。
ただし案件がないのに募集の告知を出しっぱなしにしている場合もあるので、こちらも複数の企業に応募するのがよいでしょう。ホームページの更新を頻繁に行っている企業は募集についても更新している可能性が高いのでオススメです。
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SNSで探す
SNSで副業を募集している企業も増えています。例えば人事であれば、Twitterで「#人事募集」というハッシュタグで探しましょう。ただしSNSの場合、企業ではなく個人で仕事を依頼している人もいます。
個人だから信用できないという訳ではありませんが、法人の方が、トラブルが少ないのは間違いありません。SNSの募集では必ず募集している企業の情報をチェックしてから、応募するようにしましょう。
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「テスト副業」でこんな失敗が!「テスト副業」をする際の注意点
「テスト副業」をはじめてする方は以下の3つの点に注意する必要があります。
副業の許可がおりなくて「テスト」副業ができない
「テスト副業」をするためには、今勤めている会社が副業を認めるかどうかの確認が必要です。隠れてすれば問題ないと思うかもしれませんが、バレた時にリスクがあるので、必ず事前に確認しておきましょう。
副業が認められない場合は、事情を解説することで規定が変わる可能性もありますので交渉してみましょう。それでも副業が認められない場合は、ボランティアでやりたい仕事にチャレンジする方法もアリです。
自分のキャリアアップのために、ボランティアで副業を開始。その努力が認められて、独立後も取引先として依頼してくれたという方がいました。副業が認められないからと諦めるのではなく、ボランティアも考えてみましょう。
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副業をやりすぎて副業も本業もダメになった
副業をするときに重要なのは本業とのバランスです。副業の時間をとりすぎると、本業がおろそかになります。一方無理に副業を引き受けると、副業がおろそかになって取引そのものが無くなる可能性も高いです。
副業をやる時間は仕事が終わったあとや休日です。休みがない生活を送ることで、体調を崩して本業ができなくなった方がいます。独立を早くしたいと焦った結果、副業をたくさん引き受けてしまったのです。
この方は本業も副業もどちらも失いました。副業は無理せず、本業とのバランスを考えて行ないましょう。
独立後にやりたいことが副業になっていない
「テスト副業」はあくまでも独立に向けた副業です。その副業が独立後にやりたいことになっていなければ意味がありません。副業を探す際には自分が独立後にやりたいことを選ぶべきです。
副業はお金を稼ぐためにやる人も多いです。しかし「テスト副業」はあくまでも独立に向けた副業です。独立後にやろうとしている仕事を「テスト副業」として選びましょう。
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「テスト副業」の振り返りで独立後に成功!4つのポイントを検証しよう
ある程度の期間「テスト副業」を行ったら、独立の事前見極めとして振り返りが必要になります。ここでは振り返る際に必要なポイントについて解説します。
仕事として継続できるかどうか
今後独立してやっていく場合、選んだ仕事を継続しなければなりません。継続してできる仕事でなければ、独立後、すぐに行き詰ってしまいます。ウェブマーケを本業にしている方がいましたが、独立するとウェブマーケの仕事だけしていればよいとはなりません。
営業も経理もしなければなりません。集客の経験が殆どないその方は「ウェブマーケの仕事だけしたい」と独立を諦めました。こうしたケースもあるので、テスト副業で無理せずこなせた仕事なのかどうか、あらためて振り返ってみましょう。
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本当に自分がやりたいことなのか?
「テスト副業」としてやってみたら想定と違ったということはよくあります。そのため本当にこの仕事が自分のやりたいことなのかどうかの振り返りは必要です。テスト副業の場合、一回で終わりという訳ではなく、くり返してもいい訳です。
そのためもし自分のやりたいことと違った場合は、別のことでもう一度「テスト副業」してみましょう。何度も「テスト副業」することで、本当に自分のやりたいことが見つかるでしょう。
例えば今までウェブマーケの実務を本業としていた人が別のことをやりたくて、人事の「テスト副業」をした方がいます。ウェブマーケ関連の人材に関わる人事業務だったため、自身のウェブマーケの知識がかなり役に立ったようです。
そこであらためて思ったのが、自分のウェブマーケの仕事に対する評価が高いということ。そのため「テスト副業」はやめ、その後ウェブマーケで「テスト副業」を開始。そこでもウェブマーケの知識が評価され、ウェブマーケでフリーランスになりました。
このように自分が思っていることと世間の評価は違うこともあるので、本当にやりたいと思っていることも、その評価に合わせて変わる訳です。
収入は確保できるか・取引先はあるか
独立するためには自分で取引先を探し、継続的に仕事をもらう必要があります。収入は誰も保証してくれない訳ですから、仕事がなければ収入はゼロです。会社員だとこの収入がゼロという状態は意外と想像できません。
そのためなんとかなると思ってしまいがちです。ITエンジニアとして独立した方がいましたが、仕事がなくて貯金がどんどん減っていく日々が恐怖だったと言っていました。その方はフリーランスを諦めて転職を選択。今は安定した日々を送っています。
こうしたケースにならないためにも、取引先をひとつでも多く確保し、収入の見通しをしっかりと立てられるかどうかの検証をしましょう。
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ひとりでできる事業かどうか(スモールビジネスではじめられるか)
独立していきなり法人化、人を雇う必要があるビジネスは失敗した時にリスクが高いです。テスト副業では、その仕事がひとりでできる事業なのかどうかの判断もしていきましょう。ひとりでできるスモールビジネスであれば、失敗した際のリスクも少ないです。
友人を誘って事務所を借りたことで、ランニングコストに苦しんで廃業したコンサルの方がいます。自宅でひとりではじめていたらこんなことは無かったでしょう。テスト副業後に今後独立した後の事業計画を考えてみましょう。
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「テスト副業」の期間は長く取るのが吉!
「テスト副業」は独立前の期間にあたるので、どうしても早く終わらせたいと思いがちです。しかし独立を焦ったことで失敗するケースは多くあります。「テスト副業」は短期だと決まっている訳ではありません。できれば長く取って、独立前の見極めをしてください。