「経営コンサルタントとして働きたい」と考える人の中には、やりがいを感じられるかを感じられるかどうかを重要視する人もいます。やりがいを感じる部分は人それぞれですが、やりがいを感じやすい理由もあります。

経営コンサルタントのやりがいについて事前に理解しておけば、これから目指そうかどうか悩んでいる場合の判断材料にもなるでしょう。

今回解説する内容は、経営コンサルタントのやりがいについて網羅している記事です。自分自身が経営コンサルタントとして働いて「やりがいを感じられるかどうか」を判断しながら読み進めてみてください。

経営コンサルタントはやりがいを感じやすい仕事?

経営コンサルタントは、企業の経営に関する悩みを引き出し、適切な提案をして課題を解決する仕事です。経営コンサルタントとして働けば、経営に関する仕事に関われるだけではありません。経営者や幹部などと話し合いができたり、様々なスキルを身に付けたりすることも可能です。

経営コンサルタントを目指すなら、どこでやりがいを感じるのかを事前に理解する必要があります。給料や待遇などではなく、経営コンサルタントでしか得られない経験も多いです。

やりがいを感じる部分は人それぞれですが、新たな発見をすることも多く、やりがいを感じやすいと言えるでしょう。

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経営コンサルタントがやりがいを感じやすい理由

経営コンサルタントがやりがいを感じやすい理由は、下記の3つです。

  • 会社経営の重要な部分に携われるから
  • 経営者や幹部などの優秀な人材と仕事ができるから
  • 自分自身の成長に繋がるから

経営コンサルタントは、やりがいを感じやすいだけでなく、自分自身の成長にも繋がる仕事です。仕事を通じて、貴重な経験ができ、経営者層との繋がりも作れるかもしれません。

様々な面でメリットがあるため、自分なりにやりがいを感じられる部分を探すのもおすすめです。

会社経営の重要な部分に携われるから

経営コンサルタントは、会社経営の重要な部分に携わる仕事です。責任が重い上、働き方は非常にハードです。徹夜が続いたり、良い提案内容が思いつかずに精神的負担になることもあるでしょう。

しかし、一般的な会社員なら、会社経営の重要な部分に携われることはありません。それだけ貴重な経験です。

会社経営の重要な部分に携われていることを理解し「会社経営に携わっている自分はすごい仕事をしている」という認識を持てば、やりがいを感じやすくなるでしょう。

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経営者や幹部などの優秀な人材と仕事ができるから

経営コンサルタントは、会社経営に関する悩みを解決する仕事です。職業柄、関わる人材は経営者や幹部などの優秀な人材となります。人によっては、責任感が重いことをプレッシャーに感じてしまうかもしれません。

しかし、プレッシャーがあればあるほど、課題を解決した時には大きなやりがいを感じられます。プレッシャーを楽しめる人や課題解決後の達成感を感じたい人は、経営コンサルタントとしてやりがいを持って働けるでしょう。

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自分自身の成長に繋がるから

経営コンサルタントとして働き続ければ、自分自身の成長にも繋がります。会社経営に関する課題を解決するためには、経営者としてのスキル以外にも下記が必要です。

  • ヒアリング能力
  • 分析力
  • 提案力

「経営のことだけ知っていれば良い」という訳ではありません。クライアントの悩みを引き出し、根本的な原因を突き止めて、正しい対策をできるかどうかが重要です。

経営コンサルタントとして働けば、上記のスキルも身に付き、自分自身の成長にも繋がります。自分自身の成長に繋がることが、経営コンサルタントとしてやりがいを感じやすい理由と言えるでしょう。

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現役経営コンサルタントがやりがいを感じる瞬間

現役の経営コンサルタントがやりがいを感じる瞬間は下記の2つです。

  • 顧客に合った提案ができた時
  • 提案した内容を採用してもらった時

コンサルタントとして働く中で最もやりがいを感じるのは、的確な提案をしたり提案した内容を採用してもらえたりした時です。自分自身の提案が経営課題を解決できるかもしれないことが、達成感に繋がるからではないでしょうか。

経営コンサルタントがやりがいを感じる瞬間を、実際の口コミを元に参考にしてみましょう。

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顧客に合った提案ができた時

経営コンサルタントとして、やりがいを感じる瞬間の1つが顧客にあった提案ができた時です。

私の現在の仕事は、経営顧問という専門家の立場として、お客様の抱える様々なお困り事やそれぞれの経営課題に対して、お客様と一緒に取り組み解決していくことです。
経営課題をお客様と一緒にやっていくということを実際の作業でいいますと、経営者と一緒に月次などの業績の把握から、年に一回の申告書を提出するための申告書の作成、節税対策や税務リスクの対策、お客様の会社の社内の管理体制の構築など、業務内容は多岐にわたります。全ての業務は、個人法人問わず依頼いただいたお客様の資産をどうやって形成していくかということに繋がりますので、ご要望というか、お客様のお困りごとは、多岐にわたります。
経営コンサルタントのお客様はステージも様々です。事業開業や開業後の経営持続、さらに事業発展や安定した会社の事業承継など、お客様のステージによっても求められるものやこちらが提供するサービスも変わります。
本当にお客様に応じたサービスを考えに考えて、お客様に合わせた適切な提案ができたときにはやっぱり嬉しいですね。そしてお客様から「ありがとう」「頼んでよかった」という一言をいただけるのは、この仕事のやりがいであり魅力だと思います。
引用:HIKARI Tax Corporation「現役コンサルタント達の実録インタビュー」

適切な提案をして、感謝の言葉を受けた時に「やってよかった」と感じやすいです。経営コンサルタントは、会社経営の中でも重要な部分のサポートをします。

経営コンサルタントは、重要な役割を果たすことに責任感を感じられる人におすすめです。

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提案した内容を採用してもらった時

経営コンサルタントとして、やりがいを感じる瞬間の1つが提案した内容を採用してもらった時です。

もともと金融機関に勤めていましたが、転職して今は税理士法人で経営コンサルティングを提供しています。業務内容としては、経営計画策定や企業再生、事業再編など、課題設定を設定してアクションプランを構築し実行させるところまでが私の担当です。
業務の一環として、私自身がお客様の営業会議に出席することも多々あります。毎月会議にでて現状を確認し、でてくる資料をもとに次はどう改善していくか、改善策がうまくいったかどうかもチェックして、いわゆるPDCAを回してサポートしているのです。営業の方たちだけでなく、社長と一対一で話すことももちろんありますよ。また、各地に店舗を持つ飲食店がお客様の場合、各店長さんだけが集まる会議や経営幹部の会議に出席することもあります。
企業の経営を担う経営幹部や社長から対等な立場で話ができて、さらに自分の提案に耳を傾け実行していただいたことがうまくいったときは、本当にやりがいを感じます。前職にいた頃よりもお客様が真に求めていることをきちんと提供し、役に立つことができていると実感していますね。
引用:HIKARI Tax Corporation「現役コンサルタント達の実録インタビュー」

経営コンサルタントは仕事柄、経営者や役員と話をすることが多いです。会社の中心を担う人材と対等な話し合いができるため、提案が受け入れられた時にやりがいを感じやすいと言えます。

経営課題を解決するとなると難易度は高いです。しかし、経営コンサルタントは、重要な立場の人材と対等に話し、経営に関わることができます。そのため、働き方自体にやりがいを感じられる人に経営コンサルタントはおすすめです。

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経営コンサルタントがやりがいを感じるためには何が必要?

経営コンサルタントがやりがいを感じるためには「あったら良いな」ではなく、「絶対に必要なこと」もあります。

経営コンサルタントは、会社経営の方針を決定する重要な仕事であり、責任が重いです。だからこそ、最低限必要な能力や考え方を身に付けなければいけません。

経営コンサルタントにやりがいを求めているなら、これから解説することが自分自身にあるかどうかを確認してみましょう。

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仕事をする上での基本的な能力

経営コンサルタントとして働いている経営士の藤島氏の論文では、下記能力が重要とされています。

  • カウンセリング力
  • 問題分析力
  • 理性的判断力
  • コーチング力
  • 解決実践力

経営コンサルタントとして働くには、経営に関する知識や経験だけあれば良いというわけではありません。上記5つの能力があってこそ、取引先に適切な提案ができます。

上記がなぜ必要でどんな場面で発揮するのかを理解すれば、経営コンサルタントとして活躍できる可能性が高いでしょう。「経営コンサルタントとして働きたい」と考えているなら、自分自身の能力と照らし合わせてみることが大切です。

カウンセリング力

カウンセリング力とは、相手の悩み相談に乗り根本的な原因を探れる能力のことです。コンサルタントの種類に限らず、クライアントの課題解決がメインとなります。カウンセリング力がなければ、課題の原因を探ることができません。

カウンセリング力があれば、クライアントの悩みが難題でも、適切な問題解決に繋げやすくなります。

問題分析力

問題分析力があれば、ヒアリングした内容を元に何が原因なのかを探りやすくなります。企業は様々なデータを持っていますが、正確に分析できなければ意味がありません。

過去のデータを元に、何が問題なのかを探ることができれば適切な提案もできるでしょう。

理性的判断力

会社を経営していくには、重要な判断力が求められます。経営コンサルタントには、経営者とは異なる理性的判断力が必要です。経営コンサルタントは、経営者が最終的な判断に迷った時に最も適切な判断をさせなければいけません。

過去のパターンから一般的な提案をするのではなく、理性的に状況に応じた判断をする必要があります。

コーチング力

コーチング力がなければ、経営コンサルタントとして会社経営のサポートはできません。経営コンサルタントには、方針に沿って経営者や従業員を動かす力も求められます。

意欲を掻き立てたり社員の能力を最大限引き出したりするのも、経営コンサルタントの重要な役割です。

解決実践力

経営コンサルティングを行う中で、決まった方針を実践しなければ課題は解決しません。 コンサルタントの中には「実践しなかった経営者が悪い」と思う人もいます。しかし、経営者が実践に踏み切れないのはコンサルタントの実力不足です。

課題解決のためには、コンサルタント自ら決まった方針に沿って解決策を実践する力も必要です。

大きなやりがいを得られる「経営コンサルタント」

経営コンサルタントは、大きなやりがいを得られる可能性が高いです。普通ではできない経験や経営者層との関わりを持つこともできます。

ただ、経営に関する知識や経験だけあれば良いという訳ではありません。「経営コンサルタントに求められる能力は何か?」を理解することが大切です。

求められること能力を身に付けて働くことで、初めて経営コンサルタントとしてのやりがいを感じられるでしょう。

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