会社員であれば会社の同僚、上司に仕事や家族の悩みを相談できます。しかしフリーランスになると相談相手を見つける必要があります。フリーランスが相談相手を見つけることで、解決策が見つかるだけでなくメンタルが安定し仕事にも集中出来るようになるのです。
ではどのように相談相手を見つければいいでしょうか。この記事では相談相手を探す6つの方法と注意点について紹介します。
相談相手を見つけることで仕事もメンタルも安定する!
そもそもなぜフリーランスに相談相手が必要なのでしょうか。その理由は相談相手を見つけることで、仕事もメンタルも安定するからです。フリーランスで仕事をしていると、悩みをひとりで抱え込みがちです。
悩みをひとりで抱え込んでいると、いつの間にかメンタルが落ち込んでしまい、仕事もうまくいかなくなります。一旦メンタルが落ち込んでしまうと、ひとりで解決するのは難しくなります。
私のウェブマーケター知人でもフリーランスとして独立したのに自分に自信がなく、仕事が増えていかないという人がいました。その方は相談相手を見つけて、仕事の悩みを相談し、アドバイスを受けたことで自信が持てたようです。
どのようなアドバイスを受けたかというと、自分の特技・好きなことを書き出し、自分のキャラとして売り出すということでした。そこで上げた特技や好きなことを名刺にも書いておきます。
今まではコミュニケーションが苦手でなかなか相手と話せなかったのが、彼と同じようにサッカーが好きな人に気に入られ、話を聞いてもらえることが多くなったとのこと。
話を聞いてもらえることが増えたことで、今では自分に自信を持って営業をしています。そのため仕事も増えています。また以前のようにメンタルが落ち込んで仕事にまで影響が出ることはないとのこと。自分でも「ちょっとメンタルがヤバいな」と思ったときには、相談相手に話をするようにしているようです。
このようにフリーランスにとって相談相手は、仕事を継続していくためにも大切な存在なのです。
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フリーランスが相談する内容とは
フリーランスが相談相手に相談する内容としては、以下の3つにまとめられます。
家族のこと
フリーランスにとって家族のことは非常に重要です。結婚している場合は家族のためにお金を稼がなければなりません。またフリーランスという立場を家族に理解してもらうことも重要です。意外とフリーランスについて理解してもらうのは大変です。
フリーランスになったことで、家族とうまくいかなくなった人もいます。フリーランスは働く時間を自分で選べます。その為私の知人は夜に集中的に仕事をすることが増えたようです。その結果、家族とのすれ違い生活に・・・。
家族との時間が減ったことで、奥様との関係がうまくいかなくなり、離婚してしまったようです。こうした家族間の問題は多くあります。一人で悩んでいても解決策は見出せません。
そのような時に相談相手がいるのは心強いです。相談相手のアドバイスによって、離婚に至る前に家族関係を修復出来ることもあるのです。また最悪、家族との関係が悪くなって離婚に至ったとしても、相談相手がメンタルを支えてくれます。
上述の私の知人のフリーランスも協議離婚をしていますが、相談相手にいろいろと話を聞いてもらい、離婚のショックはあったものの乗り越えました。今では元気に独身生活を楽しんでいます。
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仕事のこと
相談相手には仕事のことも相談します。私にも相談相手がいますが、仕事がどうすればうまくいくか、話を聞いてもらっています。私の相談相手の場合、企業経営もしていた方なので、人脈も豊富です。
その為、仕事の相談をすると、どうすれば仕事が上手く行くかのアドバイスのほかに、取引先まで紹介してくれることがあるのです。その結果、新規の仕事が増えて、収入も安定していきました。
仕事の場合、取引先との関係の悩みだけではありません。フリーランスの場合、仕事をどのように取ればいいのか、さらに売上を延ばすために何をすればいいかという悩みも出てきます。
そうした際に具体的なアドバイスを貰える相談相手は大変心強いです。仕事をさらに増やしたいと悩んでいる人は、人脈が豊富な相談相手を見つけることをお勧めします。
自分自身のこと
仕事は安定していて家族と上手くいっていたとしても、自分自身のことを相談したいという人は多いです。40代になると「ミッド・ライフ・クライシス」というのがあります。「中年の危機」と訳されたりもしますが、心理的な不安が増すのです。
私も40代ですが、やはり漠然とした不安はありました。そうした不安は何か問題があるというよりも、とにかく不安なので、「大丈夫だ」と声を掛けてもらえるだけで気持ちが落ち着きます。
またフリーランスになる人は自信がある人ばかりが、なるわけではありません。個人で企業とやり取りしていると、どうしても傷つく言葉を言われることもあります。そうした時でも一人で心の対処をしなければならないのがフリーランスです。
そのような時に相談相手がいると、自分がなぜ傷ついたのか話ができます。そういう弱い自分をさらけ出してもなお自分の味方でいてくれる人に出会うことで、メンタルが安定するわけです。自分自身のこと、特に弱い部分を話せる相手はそうはいません。そのような素晴らしい相談相手を見つけるのが理想です。
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相談相手を探す6つの方法
相談相手を探すには以下の6つの方法があります。これら6つの方法を試してみて、自分に合った相談相手を探しましょう。
知人・友人・先輩に改めて相談する
従来の知人・友人・先輩の中から相談相手を探す方法もあります。今までの自分を知っている人たちであれば、自分のことを理解してくれているはずです。その為、相談しても適切なアドバイスが貰えます。
自分の知人のプログラマーは、10年来の友人に家族のことを相談しているようです。なぜ彼が友人に相談しているかというと、自分のいい面と悪い面の両方が分かっていることと家族とも面識があるからだとのこと。
その為何か家族のことについて相談しても、いつも彼の味方をするのではなく、客観的に状況を判断してアドバイスしてくれるそうです。そのアドバイスを聞いて、彼は「自分にも悪い部分があったんだな」と改めて気づけるとか。
これは自分のことをよく知っている人に相談するメリットでしょう。
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コミュニティで探す
コミュニティで相談相手を探すのもひとつの方法です。コミュニティと言っても複数あります。仕事仲間のコミュニティもあれば、同級生のコミュニティもあるでしょう。転職する人が多い企業では「元○○」という人たちが集まったコミュニティもあります。
そうした複数あるコミュニティの中で、相談相手を探しやすいのはフリーランスが多く集まるコミュニティです。フリーランスが集まるコミュニティであれば、自分と同じような悩みを持っている人が多いからです。
コミュニティで仲良くなると、仕事のことや家族のこと、自分自身のことを話す機会も増えます。そのやり取りの中で、自分にとってしっくりするアドバイスをくれる人に相談相手をお願いするわけです。
私はまさにこのパターンでした。フリーランスが多いコミュニティに所属し、そこで信頼出来る人に出会いました。今でも相談相手として、さまざまなことの相談に乗ってもらっています。フリーランスのコミュニティの場合、境遇の似ている人が多いため、共感してもらいやすいです。
自分の相談相手は15歳ほど年上のフリーランスなので、自分が今進んでいる道は、相談相手がすでに通った道なわけです。その為アドバイスも的確で、自分の環境も理解してくれます。全てを言葉で説明しなくても共感してもらえる相手はなかなかいません。
フリーランスが多いコミュニティであれば、そのような相手が見つかる可能性も高いでしょう。
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ウェブやSNSで探す
ウェブやSNSで相談相手を探す方法もあります。ウェブの場合、toC向けのスキルマーケットなどで検索するとメンタリングを仕事にしている人が見つけられます。お金はかかりますが、そうした人に相談するのもひとつの方法です。仕事でメンタリングをしているわけですから、プロとして技術も磨いています。
自分のITコンサルの知人はウェブで相談相手を見つけました。彼の仕事の悩みは仕事をさらに取ることでした。そのため自分の仕事の取り方や仕事の成果に繋がる方法を教えてくれるような人を相談相手として探していたわけです。
結果として仕事の悩みを相談するだけでなく、取引先も紹介してもらっています。こうした基準で相談相手も探すやり方もあるのだなと感心しました。またSNSで探す方法もあります。
現在はSNSでメンタリングの集客している方も多いです。SNSでやり取りをして、実際に会って話してみて相談相手になってくれることをお願いするパターンです。SNSの良さは、適度な距離感があるところ。
相談した際に全て自分の意見を肯定されるだけでは、相談する意味がありません。適度な距離感があることで、客観的な意見が貰えます。自分の知人の人事コンサルもSNSで知り合った人に相談に乗ってもらっています。
同じコンサル業の人で、自分の相談に対して的確なアドバイスがもらえるとのことです。SNSの場合、相談相手として選ぶ前に、候補者との関係性をしっかりと築いた方が良いでしょう。
セミナーに参加する
セミナーに参加して相談相手を見つける方法もあります。セミナーなのでそのテーマに合ったセミナー講師に相談相手をお願いすることもできます。同じ分野の先輩であれば、相談相手として十分なはずです。
自分の知人のITコンサルはセミナー講師に相談相手になってもらっていました。その知人の場合、自分自身を変えたいと思っていました。その為自分に自信が持てるように話を聞いて、アドバイスをくれる相談相手を選んだとのことです。
ダメな部分は改善策を提示し、良い部分は褒めて伸ばしてくれるので、自分自身で悩む時間が減ったのだとか。悩む時間が減るだけでも仕事の生産性があがります。またセミナー参加者の中から相談相手を見つけるのも良いです。
同じテーマに関心を持っているわけですから、相談相手になる可能性が高いでしょう。
知人の紹介
信頼している知人に相談相手を紹介してもらうのも良いです。知人の紹介のメリットは最初からマッチした人と出会える可能性が高いという点です。相談相手の場合、最初はいいと思っても後からダメだったということもあります。その点、知人であれば自分のことを分かってくれているため、自分のことを理解してくれる人が来る可能性が高いです。
自分は自分の相談相手を別の人にも紹介しますが、誰にでも紹介しているわけではありません。やはり紹介先にとっても相談相手にとってもメリットがなければ、紹介できません。知人にはそれぐらい考えて紹介するのが一般的です。
ウェブやSNSではなかなか探せない、セミナーに出るのは苦手という人は知人の紹介に頼ってみるのも良いでしょう。
シェアハウスやコワーキングスペースに行く
気軽に相談相手を探したいという場合は、シェアハウスやコワーキングスペースに行くのもお勧めです。その場合は特定の誰かというわけではなく、悩みを人に話したいというライトな目的が主になります。
私もシェアハウスに住んでいますが、周りからの相談内容はそれほど重いものではなく、とにかく話したいというものが多いです。そうした悩みの共有であれば、シェアハウスやコワーキングスペースが最適です。それだけでも、自分の思い込みの解消や困りごとの解決のキッカケになることはあります。
相談相手が一人いて、それ以外に軽く、少し相談したいという形で利用するのをお勧めします。
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相談相手を選択する際の注意点
相談相手を選択する方法についてはすでに述べました。しかしすぐに相談相手が決まるという方は少ないはずです。最終的に候補の中から選ばなければなりません。ではどのような基準で選べばよいでしょうか。相談相手を選ぶ際に注意すべき点について3つ紹介します。
他の人に相談内容を話さないかどうか
相談相手には自分のことを全て話すはずです。その内容は外に漏れてほしくないものを当然含んでいるはずです。その内容を他の人に話されたら、問題が起こる可能性もあります。その為、相談内容を外部に漏らすような人は、相談相手になりません。
相談内容を外部に漏らすかどうかは、普段から付き合っていると分かるはずです。人の噂話が好きな人は、相談内容を外部に漏らす可能性が高いでしょう。人の噂は広がるのが早いです。とくにコミュニティに属している場合、一瞬で広がります。
私が属しているコミュニティでも、秘密を他の人に話した人がいて、すぐに広まってしまいました。人の噂話が好きではない信頼出来る人を相談相手に選びましょう。
自分の考えも述べてくれるかどうか
自分の考えを述べてくれるかどうかも重要です。常に自分の意見に賛成だと、相談している意味がありません。客観的な意見を述べられるかどうかは、その人の経験に比例します。さまざまな経験をしている方は、自分とは違う意見を述べてくれることが多いです。
私は何度か自分の仕事のプレゼンをしたことがありますが、ベンチャー企業の社長は自分が全然思いもよらなかった意見を述べてくれました。会社経営をしている経験があるので、それをもとに意見してくれたわけです。
このようにしっかりと自分の意見を持っていそうな人、つまりは人生経験が豊富な人を相談相手に選びましょう。
自分の考えを強制しないか
自分の考えを述べてくれることは重要ですが、それを強制する人だと相談相手としては不適切です。何を言っても自分の意見を押し通す人は、柔軟性も無く視野が狭いです。
実際に相談した時に、悪い点ばかりを指摘した人がいました。そういう人は相談相手として続かず、結果として喧嘩別れに終わった経験が私にはあります。自分の考えを強制するかどうかは、その人に接していれば分かります。態度が高圧的な人は避けた方が良いでしょう。
信頼出来る一人の相談相手を探そう!
ここまで相談相手の選び方と注意点について述べてきました。相談相手としては、信頼出来る一人を選ぶべきです。いろいろな人に意見を聞くと、意見が違ったときに悩むだけです。「この人だ!」という人を一人決めて、それ以外は参考意見として聞くようにしましょう。
そうした信頼出来る一人の相談相手が見つかることで、フリーランスとしての成功の可能性も高まるはずです。